われわれなりのロマンティック 公演情報 いいへんじ「われわれなりのロマンティック」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ネタバレ

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    いいへんじ
    『われわれなりのロマンティック』を観劇。

    毎年行われる、三鷹市立芸術文化センター主催の期待の若手公演。

    あらすじ:
     茨城から東京の大学に入学した茉莉。フェミニズムサークルで蒼という男性と知り合うも、彼氏を作った事がない為か?蒼が恋人か否かと戸惑いながら親密になっていく。
    社会人になり、蒼とはあえて同棲はせず、同じアパートで隣同士で住みながら関係を続けるも、仕事で知り合った女性との出会いに感情が揺れ始める…。

    感想:
     学生から社会人になり、価値観の違いから異性と己の関係が変わっていく様が丁寧に描かれている。青春ものと捉えて良い作品で、時代の変化を敏感に感じ取れる内容だ。
    登場人物たちは傷つきながらも、成長していくという展開は王道で、終点は見えてしまうのが戯曲の欠点でもあるが、私自身の観劇率の高さ故か?そのような事を瞬時に判断してしまうのは観客としては失格である。
     劇作家は登場人物たちの感情を大切に扱っているからか、寄り添いながら物語に身を委ね、心地よい気分で彼らの人生を見ていられる。
    社会背景を上手く取り込んでいる戯曲、演出力、俳優陣の芝居は侮れない。群像劇にありがちな、主役ではない俳優に感情を寄せてしまうのはよくある事だが、『百瀬葉』という女優にやられてしまったことだけは隠さずに言っておこう。

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    2025/09/01 10:23

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