人間のあくた 公演情報 人間のあくた」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-14件 / 14件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    近未来な設定になるのかな!?
    現実感は薄めですが、現代にも置き換えられ、
    そう考えると色々思うことがありますね
    面白かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白ろかったです。受け取り手によって色んな見方が出来ますね。感情を揺さぶられました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/06/26 (木) 14:00

    冒頭、出演者たちが状況設定を次々に口にする時から「それってあのこと?」なイマのあれこれが複数出てきて驚愕。そこからの本編にもイマの情勢を思わせるものがあり「これ、下手すると数年後にこうなることもあるのでは?」と不安を煽られる(笑)。
    しかもそれが写実的な装置で演じられるのでタチが悪い(褒め言葉)。
    平井さんによれば「脚本に現実が近付いてきてしまった」とのことだが、ホントに変な世の中になったモンだ。
    そんな中、笑いや「あ、そうだったのか」と胸を撫でおろす場面などがあってそれが良い緩衝材になっていたような。また、会社や団体の名称にもニヤリ。
    力作にして問題作、面白かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。
    生きる為の悪、正義、差別等、考えさせられる内容でした。
    重いテーマですが、笑いを誘う部分も多く、暗くなり過ぎず観易いと思いました。
    役者さん達の熱演も良く、特に主役アクタを演じた平井泰成さんが素晴らしく、その演技や表情に惹き込まれました。
    良い舞台でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/06/29 (日) 13:00

    06月29日〈日〉13時観劇。
    とてもとても質の高い、いい舞台でした。

    ラショウモンという出自を隠して働く主人公:あくた。
    ある日、勤務先の会社にカンザキという経営アドバイザーが現れて…というあらすじ。

    演出がすばらしいです。
    全員で朗読する場面、ラジオのDJ、空襲警報…
    劇そのものに奥行きを持たせるような工夫でした。

    そして脚本もすばらしい。
    ラショウモン地区内での場面。派遣会社の社内場面。
    婚約者の実家。あくたが幼い頃の場面。
    さまざまなシーンが展開する中で、
    やがてストーリーは、あくたとカンザキの生き様の違いへと昇華されていきます。

    冗長過ぎず、短絡的過ぎず。
    観客を飽きさせず、物語の世界に引き込みます。

    最後にひとつ。
    何より、役者の皆さんが本物の役者でした。
    表現することに対して、誠実だと思います。
    意識の高さ、ひたむきな努力。
    全ての役者さんが輝いていました。

    もちろん声もしっかり出ていたと思います。
    最近、声の通らない素人演劇(文化祭の寸劇みたいな)があって困ります。

    久しぶりに見応えのある、クオリティーの高い劇を観せて頂きました。
    ありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    最高!これは力作ですね。羅生門をモチーフにした舞台ではありますが、オリジナリティ半端ないですし、演技も演出も脚本も申し分ないです。すごく感動しました。人に紹介したいのですが今日が千秋楽なんですね… この舞台、中学や高校の同和教育の教材として十分使えるかと。めちゃくちゃいい舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    若手の役者だけでの演技、とても熱演されていて良かったです。特に主演の役者の演技は最高ですね。
    ある特定の地域に生きれ育った人たちへの偏見、迫害、育った人たちの心の病、葛藤、反発を上手く表現されたお芝居でとても良かったです。
    照明や音響の使い方も良かったですね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    サスペンスでとても考えさせられる内容でした

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    シリアスでリアル感のあるサスペンスな舞台ですね。ガツンときました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2025/06/28 (土) 18:00

    110分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    表層的には、合法と非合法地域という差別/被差別を描いた物語で、人間の生き辛さが浮き彫りになる。非合法地域は既成事実として存在するが、そこに居る人々は居ないに等しい。その意味するところが物語の肝。

    当日パンフに「本作は、架空の国、その中にある鉄塔が立った街とラショウモンと呼ばれる特殊な地域の話」とある。塔は、セントラルタワーと呼ばれ 平和条約を記念して建てられた。差別の先にある「戦争」や「人権」という大きな問題にも言及するが、舞台の中で伝えたいことが描けたのだろうか? ラストの情景は、その間にあった出来事を観客の想像力に委ねたように思うが…。

    舞台技術の音響や照明等は、衝撃と印象付けという意味では効果的で巧い。ラショウモンの外では、騒音や雑踏といった日常風景、照明は正面の格子窓や下手のガラス戸の照明色の諧調によって 微妙な時間帯を表現している。細かな演出だけに丁寧な制作といった印象だ。
    (上演時間1時間50分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は薄汚れた街の一角。上手に高い段差、奥はブロック壁と波トタンの塀。所々にパイプ管が付いている。正面 上には格子窓があり、場景に応じて窓奥の照明色が変化する。中央に階段と電柱、何故か拡声器が取り付けられている。下手は低い段差にホワイトボード、その上には横長のガラス窓。全体的に吹き溜まりといった印象で、非合法地帯といった雰囲気が漂っている。

    ラショウモン、日本でいえば部落問題と関連付けてしまう。この架空の街では歴史的なことは語られず、既にその地域はあったという前提で描かれている。ラショウモン以外の人間は(マイ)ナンバーが付与され、それが身分証になっている。主人公 アクタ(28歳)は、偽造ナンバーを用い 人材派遣会社 トロッコに勤めている。或る日、カンザキという男が、経営アドバイザーとして来るようになってから、周辺が きな臭くなってくる。

    この国は 15年ほど前まで戦争をしており、今は他の地で戦争が起きている。トロッコは、ボランティア/後方支援といった名目で戦場へ人を派遣する。戦場であるから、当然死傷者は出るが、派遣されるのは、戸籍を持たないラショウモンの人間。そこには「人権」はない、いや もともと人間扱いされていない。カンザキもラショウモン出身者、内部事情には詳しい。差別される痛み苦しみは知っているはずだが、それを暴力的な思考で破壊しようとする。ラショウモンの内と外、それぞれが相互干渉を嫌うような描き方だが、国はラショウモンの存在そのものを認めているのか?

    物語の根底には紛争/戦争、そして差別/被差別といった不条理が横たわる。そして目先の利益や暮らしを優先するあまり、脱法行為へ といった分かり易い展開。舞台としては迫力ある銃声音や火事現場の照明などリアル。演出は好かったが、物語としては もう少しラストシーン(劇団としての訴えたいこと、主張なり)を描き込んでほしかった。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     扱っている問題が本質的なので観る者次第でいくらでも深読みできるが、無論その分、如何様に表現するか? 難しい処をいい塩梅で表現している。単に面白いというのではない、オモクロさが楽しめる。役者陣の演技、演出、音響、照明もグー。(追記予定)

    ネタバレBOX

     タイトルに先ず捻りがある。“あくた”は主人公の名・アクタと重なるが当然のことながら人々は塵芥を想起する。“ちり、あくた”だ。即ちつまらないものなどの例えだが“もの”を開いて表記したのは、人と物を、差別する側が同一視点から観ているからである。つまりゴミ、クズと評価している訳だ。自分達と寸分違わない同じ人間を。
     タイトルからだけでも最低このくらいのことが見て取れる。オープニングの演出も素晴らしい。漸く舞台が見える程度の昏い照明の中、風が吹き荒れる音や雷を背景に白い剥片が地下から吹き上げられるように舞ったかと思うや、朗読調の台詞が此処、彼処で叫ぶように始まる。板に着いた大勢の役者たちが台本を持って読み上げるようなスタイルを取っていたのである。その台詞の一言、一言に台本の一片が宙を舞う幻想的なオープニングは、息を吞むほど美しくいきなり観客を劇空間に引きずり込む。 明転するとホリゾント上手の一角は羅生門に見えた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    杏奈さんを久し振りに見たがメチャクチャ綺麗になっていて驚いた。平井泰成氏も堅実。長友美聡さん、北川義彦氏は味がある。

    舞台は芥川龍之介的ネーミング溢れる架空世界。違法移民達の暮らす被差別地域(岩井俊二の『スワロウテイル』っぽい)、ラショウモン。国民として登録されたナンバーを持たない為、彼等は法律上存在しないとされる。先生と称する奴等がこのスラムにやって来て子供達を教育、テロリストとして育てる為に。それを嫌悪し追い払う老婆。ナンバーを偽造して人間社会に潜り込もうと企む青年。世界の何処かで延々と続く戦争にラショウモンの連中を送り込もうと画策する男。皆世界を憎んでいる。この世界への効果的な復讐を探している。

    ネタバレBOX

    架空近未来にせずガチガチの現実でやった方がいいと思う。その方が無力さ惨めさが際立つ。過去の話でもいい。事実で構築すべき。逃げ場のあるファンタジーじゃ弱い。実話の上に虚構を塗りたくった方がいい。今作は何処まで行っても作家の自問自答、安全圏でシミュレーション。それじゃ響かない。ハッキリ言って「難民など全員受け入れを拒否したい」「移民、異文化など死んでも認めない」という地域住民の魂の叫びも理解しないことには意味がない。全く別の価値観を持った連中と暮らすのは地獄だ。その地獄を抱え込む度量があるのか?
    都議選における参政党の躍進や千代田区で当選した佐藤沙織里は「移民政策への反対」が支持を受けた。欧州も移民難民問題による社会不安が増加、暴力的な排斥を掲げる極右政党が台頭。「人間は皆平等だ」的スタンスでは現実と向き合えない。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    とても素晴らしい演劇でした。銃で撃たれるシーンや火事のシーンなど、まるで実際に起きてる感じで素晴らしかったです。
    羅生門にいる人々が皆生き生きしていて、人間が人間を差別するって何だろうなと改めて思いました。最後のシーン、前とのつながりが理解が追い付かず、ちょっと唐突感がありましたが、あくたの周りの人が、生き抜いてくれたのはホッとしました。かんざきさんや女社長がどうなったかも気になるところでした。多くの人に見て欲しい作品です。

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