穴熊の戯言は金色の鉄錆 公演情報 穴熊の戯言は金色の鉄錆」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-20件 / 20件中
  • 実演鑑賞

    MCRの新作。105分。5月28日までスズナリ。

    https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/06/post-e87f5f.html

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/28 (水) 19:00

    ハマってしまって3度目の観劇。少し冷静に観たけど、やっぱりスゴイ。(4分押し)100分。
     脳腫瘍で入院中の小野(小野ゆたか)は既に認知に問題が出ていて、主治医の見た目を間違えるほど。そこから高校時代に戻って、妻のゆかり(帯金ゆかり)との馴れ初めからのあれこれでのドタバタ。大笑いさせておいて、最終盤での種明かしでドン底に突き落とす展開で驚く。巧妙なセリフで、矛盾なく展開される見事な脚本と、役者陣の巧みな演技で、切なさを感じさせてくれるエンディングへと向かう。いいものを見せてもらった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/27 (火) 14:00

    劇団MCRを初めて拝見したのは 2年少し前の『死んだら流石に愛しく思え』が初めてで、 その素晴らしいと思った『死んだら流石に愛しく思え』 を年間のベストに挙げたのに、感想を言葉に出来なかった。
    取っ掛かりから途中まで(いやずっとだけど)滅茶苦茶面白かったのに、個人的には序盤にもったりした感覚が数度重なって意識が飛んだ瞬間があった。
    出演しておられた、小野ゆたかさんは拝見したことがあって、相手役の帯金ゆかりさんが初めてだと思うのだけど、その帯金ゆかりさんの激演が凄まじかった。その演技があってこの作品が成立していた。そして、二人の愛を描く物語の脇を固める皆さんが良い。
    随所にネタを散りばめて笑いを取って行くのだけど、しっかりと愛を描いて行く。感想を言葉に出来るかと言われれば前回と同じ様な感覚だ。言葉にしきれないけど、緻密に組み合わせたシーン達で創って行くのがMCRなのだろうか。今回が 2回目なので、その答えはこれからになる。序盤で刷り込まれたあの握手のシーン、それを最後にまた置いて来た(笑)。あれはズルい、涙腺が崩壊した。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    熱量120%にトッピングされた優しさと切なさ。暗転後のラストシーンに涙が止まらない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/28 (水) 19:00

    105分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/05/23 (金) 19:00

    今回は愛がテーマで自分の人生とリンクするところがあってものすごく心に響いた。台本を買って何度も読み返してしまった。というわけで楽日の公演にも足を運びます。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    (笑えた度)4(今感)3(完成度)5

    私は力技のラブコメディーとして十分すぎるほど楽しんだが、
    市井のごく平凡な男の一生を、将棋の達人の如く必要最小限の手数で描いた大河ドラマにして人生讃歌。
    作り手の人生に対する温かい眼差しが胸を打つ。

    ネタバレBOX

    人生をノートに書いてシュミレーションする。
    何回トライしても上手くいかない。
    それでも何とか生きて来た。一部は妄想だったかもしれない。
    あるいは全部作り物の世界だったのかもしれない。たぶん全部だろう。
    そんな救いのない状況でも、手の温もりだけは、確かな実在として感じた気がした・・・・。
    穴熊はたぶん戦い方のことだろう。やることなすこと上手くいかず、言うこと全て戯言でも、追い詰められ、死ぬ寸前でも、人生の主人公は紛れもない、あなた自身なのだ。周りの駒が、あなたを見守ってくれている。

    真正面から泣かせようと思ったらたぶん絶対チョイスしないであろう木村カエラを、不意打ちで小さく流し、笑いとして使って、そこからボリュームを上げて、観客の視線を奥までパンして今生の別れを表現し、しっかり木村カエラのままで泣かせにかかる。神業だ。
    寂しさを受け入れること。円熟の中に禅の世界観が確かに感じられて滋味深い。






    ・・・とか何とか書きましたけど、ミスリードされる寸前でした。本当はこれ、全編コメディーなんでしょ。人生は基本的に喜劇。お人が悪い。いやいや感動的な部分もしっかり成立していてさすがだなとは思いましたけど、、、、私は力技のラブコメディーとして十分すぎるほど楽しみました!!
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/26 (月) 19:00

    キュンキュンさせてドバァーーッ!!!
    少女漫画に出てくるような…
    あ、これだっ!!!!!
    いやぁMCRしてたよね。笑ったよ~~~

    ネタバレBOX

    帯金ちゃんが可愛くて、学生服も似合っていてキュン!
    小野くんはおのくんで小野君なんだなぁ。笑
    出演者多数なのに、それぞれのキャラクターが愛おしくなるよ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/26 (月) 19:00

    あまりにもいい芝居だったので2度目の観劇。とても切ない切ない切ないラブストーリーなのに笑えてもしまう。(9分押し)100分。
     2ステージ目を観てビックリして改めて2度目に観たが、結末を知って観ると、大笑いしたオープニングなどが、とても悲しい物語に見えて、ちょっと泣けてきてしまった。笑わせておいて後で泣かせるというのは櫻井の得意技でもあるのだが、見事な脚本。そして役者陣が丁寧に全力を尽くして演じて、笑って泣ける芝居が見事に立ち上がっている。終盤の「手を握ってもいいですか」で不覚にも泣いてしまった。看護師役の小川夏鈴の存在感を改めて感じた他、コンビニ店員の大石や、旧友の荒波や山川など、無駄な役がないなぁとも思う。櫻井のセリフの選択の見事さは半端ない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/25 (日) 14:00

    何というピュアなラブストーリーだろう。
    登場人物の唯一無二のキャラと怒涛の叫び、そして不意打ちの切なさ。
    MCRを頭から浴びた満足感。

    ネタバレBOX

    舞台は奥に向かって3段階に上がっていく。
    モノクロの背景に長方形の箱のみ。

    手術のできない脳腫瘍で入院中の男、小野君。
    病気のせいで妄想と現実の区別がつかず、ちょっと困った患者のようだが
    優しい看護師の女性が傍についてくれている。

    もはや回復は見込めず、ぼんやりすることが多くなった小野君。
    「立っていられないほど泣いちゃうからお見舞いに行けない」という同級生。
    「私のことを看護師さんだと思っているんです」と見舞客に説明するゆかりちゃん。
    そうか、あの看護師さんはゆかりちゃんだったのか、と判った瞬間の切なさ・・・。

    高校時代のエピソード、ゆかりちゃんとの結婚、コンビニのバイト、そして脳腫瘍。
    これ以外は小野君の妄想の世界かもしれない。
    ラストで私たち観客は、ここまで小野君の妄想を一緒に見ていたのだと気づく。
    そしてどの妄想も、小野くんとゆかりちゃんが幸せになるために描いた夢だった。

    「手を握る」という行為がひとつのキーワードになっている。
    現実と妄想の区別をするために、本当の自分の気持ちを確かめるために、
    小野君にとって大事な必須の行為だ。
    高校の授業中に告白された時と、今 死が近づいている時。
    大事な時はいつもゆかりちゃんの手を握って確かめる。
    大丈夫、これは現実だ、これが幸せだ・・・、その行為が彼に心の安定をもたらす。

    高校の授業中の怒涛の告白と堀先生のやり取りが秀逸。
    あの台詞の聴きとりやすさと絶妙なタイミングはMCRの真骨頂だ
    帯金ゆかりさんの周囲を見ない一途さと、堀先生の必死さが素晴らしい。
    堀先生は見る度に成長して(体格が)ほっぺぷるぷるに磨きがかかっている。

    あり得ない設定と展開にケラケラ笑っていると
    最後の方「ゆかりちゃんの漫画」のくだりで、夫婦の互いの思いに泣かされてしまう。
    何だよ、櫻井さんってこういうの書くんだっけ?
    と思いながら泣いたのだった。

    殺し屋の男が社会的にもきちんとしていて、とても素敵なのが面白かった。
    高低差のあるセットで、時空を飛び越え場面を切り替えるイメージが
    とても解りやすい。
    胡散臭い宗教だか自己啓発だかの勧誘が出て来るところと、
    日常の中にすうっと「殺し屋」が出て来るところが、MCRっぽくて好き。
    そしてやっぱり、あの「手」のシーンが忘れられない。



  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    登場人物のキャラが濃すぎたり、会話がチグハグで現実感がなかったり、物語の展開も(どうしてそうなるのかの)説明が省力されていて雑な感じを受ける。チラシの下方に《これはフィクションなので...》と記されている通り、全くの作り話、究極のフィクションだと感じる。

    だが終盤になって全編嘘っぱちのこの物語が大きな意味を持ってくる。「愛」という名の真実が提示されるのだ。ありえない物語だからこそ、このシーンがより詩的で美しい情景に昇華したように思えてならない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初日に観劇。千穐楽でリピート。
    MCRはコメディだから笑ってと恒例のアナウンスがあって、実際、笑えるシーンも沢山あるんだけど。
    根底に、人間の闇を凝視しちゃう冷徹さが流れてる感じで。
    不意に肝を冷やされたりするのですが。
    でも、そこに溺れないでビッグラブも同時にさく裂するから好きになれる。
    強烈な個性の役者陣が、熱量全開にくるのも最高。

    今作は、主演がカップルってこともあって、そういう良さがストレートに来る。
    団体の魅力が良く出た、バランスの良い一作。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/05/24 (土) 14:00

    舞台美術が工夫されていて、場面場面が見やすく感じた。
    とてもキャラ設定が面白く笑わせてもらった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     作品が展開する舞台は病院である。脳腫瘍を患った夫は入院先の医院で奇矯な行動を起こしては厄介を起している。腫瘍のある部位がオペで切除できない関係で可能な治療を行っている中でこのような事態が起こっているという状態だ。尺は約110分。(追記後送)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/23 (金) 14:00

    全体のストーリーを理解しようとせずに、後から場面場面を振り返ってパズルを組み立ててみるのも楽しみ方かなぁ〜て感じました。二度美味しいかも!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ストレンジな感じで面白かったです。ラストもまた、良いですね!いろいろと理解追いついてないですが見終わった後もとっちらかりながら考えるのも良い。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/05/22 (木) 19:00

    お気に入り劇団の新作は、笑って切ないラブストーリー、…かな?(2分押し)102分。
     かなり変わったカップル(小野ゆたか・帯金ゆかり)のストーリーだが、ただただ笑っていたら終盤でとんでもない所に連れていかれる。最終盤も、そう来るか、という展開だが、エンディングの美しさが光る。役者陣が皆しっかりと演じているのだが、帯金の逞しさが目立つ。堀は前半はいつもほどの勢いではないな、と思っていると、後半は見事に展開する。久々に見る中川の佇まいが素晴らしく、「いい声」も相変わらずなのが嬉しい。
     客はそれなりに入っているものの満席と言うには程遠い。勿体ない。時間がある人は是非観て欲しい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    非常に面白かった。
    登場人物は多いがそれぞれキャラが立っていたし、舞台のシンプルさや狭さも、うまい見せ方でチープに窮屈に感じることもなかった。
    最後のオチは予想できずに驚かされたし、現実にはありえないよいな、でもあったらいいなと抱きしめたくなるような話に納得!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い。
    自分の殻の中にいる男の戯言ー可笑しみ 悲しみ そして淋しさ、それを現実とフィクションを行き来するように描いた物語。タイトルは 何を意味しているのか 観終わっても分からないが、何の変哲もない時間が愛おしくなる。毎日同じことの繰り返し、自分がやりたかったことは、こんなことだったのか?そんな足掻きと諦めの灰色の日々。その鬱屈した思いも、後から思い返してみれば…そんな味わい深さが感じられる。

    表層的には荒唐無稽のような描き方だが、気が付くと多幸感と喪失感の波に攫われている。それは脚本・演出の櫻井智也 氏の(作劇)思考の中に吞み込まれたかのような。少しネタバレするが、説明の「わたしはつくりばなしで」は 高校時代に遡り、当時からの純情と現在という時間の中で 一途な「思い」を鮮やかに記憶しているようだ。

    フライヤーにあった説明が「ひらがな」だけなのは、「あぁ そういう事情だったのか」と納得と同時に少し怖くなる。人は皆 孤独だが、それでも自分のことを全力で愛し支えてくれる人がいる。不格好のようで 実は格好よく、儚いようで尊い 色んな思いや感情が綯交ぜになる、そんな不思議感覚だ。
    なお、舞台装置はシンプルだが 場景描写は分かり易く、巧く独特の世界を立ち上げている。
    (上演時間1時間45分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は三段、左右に白い縁取りの黒い柱が不規則に立っている。それぞれの段に白い縁取りの黒い箱馬がいくつかあるだけのシンプルなもの。それぞれの段は、時代/状況を表しているよう。

    物語は、小野が病室で医師や看護師と話しているところから始まる。小野の目に、医師はおじさんに見えるが、実際は若い女性だと 何となく会話が ちぐはぐ しており冒頭から面白い。話は 小野の高校時代に遡り、授業中にも関わらず ゆかり が小野に自分が描いた漫画の感想を求めている。ゆかりは 小野のことが好きで何でも受け入れてくれる。卒業後、2人は結婚し小野はコンビニでバイトをしている。仕事は あまり長続きせず、コンビニでも客とトラブルを起こし辞めてしまう。そんな小野を ゆかり は健気に支える。ゆかり の心が弱っている時、怪しいセミナー(新興宗教?)の勧誘といった、日常に潜む狂気が迫る。

    物語は病室内と外。病室の外では、さらに現在と過去が交差して展開する。過去は、高校時代の ゆかり を始め個性豊かな級友たちの面白会話。現在はバイトや喫茶店での憩い。ひょんなことから怪しいバイト(殺人)に関わり、闇社会へ…。病室では、医師が二人三人と重なって見え、混乱・混沌とした世界が広がっていく。現実であり ゆかり の漫画の世界といった虚実綯交ぜの印象。しかし 小野は、手術出来ないところに脳腫瘍ができ、放射線と薬物療法をしている、そんな男の妄想。

    役者陣の飄々にしてコミカルな演技が秀逸。それによって、物語全体がユーモラスな雰囲気を漂わす。小野は 何者にもなれず もがき、いつかは と思って日々生きてきたが…。何気ない日常の中に、小さな理不尽が重なり現実逃避したくなる。それでも自分(小野)を好いてくれる女(ゆかり)がいる。日々の暮らしは苦しく悩ましいが、後から振り返ってみれば楽しかった と。真意は的を射ているか分からないが 「人生は近くから見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」といったチャップリンの言葉を思い出す。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    なかなかシュールな舞台でちょっと話をフォローするのにきつかったかな…と。あと、途中挿入される音楽の音量がデカすぎるかな…と。いきなりロックなライブハウスに変わった感じでちょっとアレだったかなと… あと、殺し屋の役の方、いい味だしてますね^^

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