黄色い月~レイラとリーのバラッド/宮殿のモンスター 公演情報 黄色い月~レイラとリーのバラッド/宮殿のモンスター」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    「黄色い月~レイラとリーのバラッド」
    難解な作品なのかと構えて行ったが、演出が巧みで丁寧でとてもわかりやすく楽しく観劇。
    役者の技量もさることながら、小道具が椅子一脚のみという演出にこだわりを感じた。
    面白かった。

  • 満足度★★★★

    【宮殿のモンスター】 観劇
    私たち四人で全てを表現している、景色も見えてくるだろうと言った自信満々な演技はちょっと苦手でした。

    ネタバレBOX

    多発性硬化症の父の症状を隠し、一緒に暮らし続けたいと願う娘の話。

    勝つことは負けることのような言い回し…、娘も社会に出て行かなければならないし、父親にも父親の世界、友人関係があるし、一部を市のお世話になってもいいじゃないかということです。

    日本流に言えば、介護には頑張り過ぎないことが大事と言ったところでしょうか。最後、中央を狭く四角く囲っていた白いテープを四人の役者で剥がすことで、娘の心が開放され、社会に旅立った様子が伝わりました。

    宮殿とは少女的夢想の世界とオンラインゲームの世界のこと、モンスターとは父親が乗っていたオートバイのこと、ナレーションを入れながら場面展開を行うのは、顔をズームアップしてシーンが変わる海外ドラマのようでした。

    奇しくもこの日7月16日に文枝を襲名した三枝さんのお弁当のCMで、若手芸人が見える、見える、炊き込みご飯が見えると言うのに対し、三枝さんはオヨヨと言って、俺の芸はそこまでではないよ、見えないよと暗示しているかのように、役者さんたちの自信の割には景色は見えてきませんでした。市の職員とかオンラインゲームの仲間とかも、別に演じ分ける必要は無いと言わんばかりの演技でしたが、演じ分けができていないように感じました。
  • 満足度★★★★

    力量
     完全な素舞台だ。黒い演劇空間の中央には3.6m四方の白テープが貼られ、リングのようである。これは、主に、室内、或いは主人公の少女の内気な性格の表象でもあろう。同じ作者の「黄色い月」でも言えることだが、この短い期間に異なる作品を同じ役者陣が演じ分けているのだ。当然、役者の力量勝負である。観客は、裸舞台を挟むように両側から見ている。このような舞台では、照明の工夫も殆どできない。従って、効果を補足すのは音響のみ、ということになる。結論からいえば、四人の役者は、この厳しい条件に真っ向から挑み、充分な成果を上げた。日常の身体鍛錬の高さ、表現能力の高さ、イマジネーションの豊かさ、機に応じて動ける柔軟さ、機転の良さなど高い技術を見せてくれた。今後、怪我に気をつければ、益々の発展・充実を期待できる俳優たちである。

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