満足度★★★
重力/Note「業◉寺山修司(1935〜1983/1983〜2012)」観ました
予備知識なしに行きました(名古屋の知り合いが観に行くようだったので)。寺山修司戯曲の舞台は何本か観たけど、こう眠くなってたのは初めて(汗)昼に「義経千本桜」を4時間半観て疲れたせいか…入場時に見た、背景にブースが見えるセットや雑多な道具立てにはワクワクしてただけに意外…。役者の身体の違いについて、それほど感じず(衣装の印象が強かったせいかも)。あと、やはり空間が小さかった?役者との距離感が近いのはいいけど、上演中に世界が変わって見えなくて…なんだか何かと残念。
満足度★★★★
寺山
彼は実に多様な顔を持っていた。歌人、詩人、劇作家、演出家、映画監督、競馬批評家、エッセイスト等々。その多様な現れを、当時、多くの大人は見誤った。キッチュだとか、単なる流行、アングラだとか。だが、この多様性の底にあった彼自身のアイデンティティは、理論武装をされた羞恥心、土俗を恥じた西洋的心身性、日本近代の分裂そのものではなかったのか? そのことを痛烈に意識していた彼は、自らも変容する視点として世の移り変わりを見ていたように思う。
今回、寺山を実際には知らない世代の若手俳優が中心になって、彼の足跡を辿り、模索する中で、彼らが感じ取ったものをデリカシーあふれるタッチで表現して見せた。各々の俳優が寺山の携わった仕事にまつわる器具を持って集合するシーンなどは、在りし日の寺山と天井桟敷を彷彿とさせるものであった。
満足度★★★★
目線
上演時間95分。客席を奥に設置し入場は通常使わない方の入り口。役者があえて観客と目を合わせるので、なんだか舞台との距離感を失う不思議な感覚を味わう。
満足度★★★★
重力/NOTE初観劇
いつも、東京近辺で公演をしているイメージがある団体です。
横浜は初めてなんですかね。近場のSTスポットで演劇を観れることが嬉しく思います。お疲れ様でした。
寺山修二のテキストと、ドキュメントが交差する内容ということでしたが特に予備知識なしで行きました。
話は、もちろん寺山修二に関することなんですが内容を掴もうとすると、すぐに観客が台詞で物語を掴むことが困難になります。
別に、わからなくても大丈夫なんですけど、掴もうとすると、離されてしまうもどかしさを感じる方もいたかもしれません。僕は、こういうものだと割り切っていました。
断片的な言葉のやりとりが続いていくのですが、飽きさせないように仕掛けをきちんと用意していたのが嬉しかったですね。
演出の指示なのかわかりませんが、このテキストは役者が自由になれる作品だと思いました。ところどころで、おもしろいアイディアを小出しにするのは本の影響でしょうか。それとも、演出の意図でしょうか。
俳優のレベルも高いと感じますし、とても良い作品でした。
台詞にリズムがありますし、言葉と言葉を重ねることで、音楽を聴いているような感覚になります。
ただ、きちんと最後まで観ることは出来たし、おもしろかったのですが、心が躍るシーンには出会えませんでした。感動が欲しかったです。
感情的な移入が出来る作品だとは思いませんが、芝居の風景から観客が想像できる余地があまりないかなと感じたのです。
なにか、現代と重なるものが見えてくるといいのですがドキュメントも含まれているので難しいですね。まあ、寺山修二の話ですからね。
こればっかりは、好みなのかもしれません。ただ、完成度は高いので観て損のない仕上がりだと思います。寺山修二を知らなくても十分楽しめます。
あと、最前列に座ると俳優と目線が合うので少し気まずいかもしれません。劇場が狭いですからね。近いということが、おもしろいと感じます。
上演時間は一時間半ぐらいですかね。
尻が、腰が・・・・・。
桟敷だけでは、ちょいと厳しいかもしれません。対策が観客には必要です。