水無月の云々 公演情報 水無月の云々」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★★

    まるで昼ドラ
    どろどろとした人間関係が楽しかったです。

  • 面白かったです!
    とっても人間味のある考えさせられるお芝居でした!

  • 満足度★★★★

    水無月の云々
    人の愛ともろさと狂気と…

    楽しめましたw

  • 満足度★★★★

    やっぱりへヴィー
    確かに恋愛モノだけど、これは正しく中津留氏の世界。ぐたっと疲れますね。まあそこがいいのですが。

  • 満足度★★★★★

    良かった。
    休憩含めて3時間、長さを感じさせず物語に引き込む力はさすがの一言。
    現代社会の数々の問題点を通じて、人間の本質に迫る内容で考えさせられた。
    文句無い力作。

    ネタバレBOX

    休憩でいつものセットチェンジがなかった。
  • 満足度★★★★

    ユニット名はかわいいけど、中身は凄い展開になってた。
    ある事件から、負い目と対峙しながら暮らしている一家。
    この作品の為に選ばれたらしい若手の役者、全員良かったー。
    5分休憩あるがほぼ通しの3時間近く、見ながら水分補給が必要な舞台。

    ネタバレBOX

    商店街で健康食品を取り扱う商売をしている一家。
    過去に殺人事件が起こるが、引っ越さずそのままそこで暮らしている。
    複雑な人間関係を時間をかけ、じっくりと深層まで見せる。
    前半一幕と一年後の展開の二幕では、物語が全く別の様相を展開しているがちゃんと地続きになっているが凄く面白かった。

    雫の彼女の行動がいちいち癪にさわるが、その手の彼女の若気の至りで言いそうな発言ばかりで余計に憎たらしいわー。
    スナックのママは42歳だったのか‥、実際居そうだな・・。
  • 満足度★★

    長過ぎ
    上演時間3時間、終演22:30。この会場の座席ではとてもつらい。良作の片鱗はうかがえたので、欲張らずにもっとすっきりと仕上げてほしい。

  • 満足度★★★★★

    「血筋」ではなく「理由」
    140人のオーディションから選ばれたという14人の
    “若手あるいは無名の実力ある”俳優が中津留氏のもとに集結した作品。
    俳優のレベルの高さと登場人物の彫りの深さ、
    そして何と言っても“犯罪の理由”に迫る緊張感ある脚本の素晴らしさ。
    重低音が正面から腹に響くようなすごい舞台だった。

    ネタバレBOX

    昔ながらの商店街にある、健康食品などを扱う店愛甲家の茶の間が全ての舞台だ。
    店から上がった和室に座卓がひとつ、隣のダイニングルームにはテーブルがある。
    奥に冷蔵庫のあるキッチン、浴室などがあり
    二階へ上がる暗い色のつやつやした階段が数段見える。
    紺色の暖簾、あふれそうな状差し、どこにでもある絵がかかった部屋。

    店主の愛甲健介は63歳、弟がいたが殺されてしまった。
    殺したのは健介の長男大海だった。
    愛甲家には、健介と次男雫のほかに長女水希、
    それに殺された弟の娘千尋が同居している。
    水希の婚約者や元カレ、雫の恋人、近所の電気屋、弁護士なども出入りしている。
    そこへもう一人、刑務所にいる長男大海の嫁留偉が引っ越してくるところから話は始まる。

    冒頭舞台が明るくなると、雫の部屋を兄嫁の瑠偉に明け渡すための引っ越し作業中。
    首のタオルで汗を拭きながら水希の婚約者と雫が段ボールを運んでいる。
    エアコンが壊れている為ハンパでない暑さ。
    その暑さとだるさ、複数人で作業する高揚感を一瞬私自身が体感している感覚にとらわれた。
    そのなめらかな動きと表現力に、のっけの1分ではらわた掴まれた感じ。

    登場人物の設定が特殊で、よくある典型など当てはまらない人物像ばかりだ。
    加害者の弟と、被害者の娘が愛し合うようになったり(いとこ同士)
    結婚したけれど夫への不信感から酒におぼれて行ったり
    そして美しく正義感にあふれ、常に(異様に)前向きな犯罪者の妻・・・。
    登場人物全てがスポットライトを浴びるだけのバックグラウンドと号泣する理由を持っている。

    ちょっと違和感を覚えたのは、何人もがひとつ屋根の下で暮らしているにもかかわらず
    みな無防備で、秘密を隠そうともせずに行動すること。
    大声で罵り合い、抱き合い、男を誘う・・・。
    普通の感覚なら場所を変えるとか何か工夫(?)するだろう。
    演出の都合上、みんな茶の間でやらなくちゃならないのだろうか?
    いとこ同士が反対されながらも堂々と愛を深めて行くところは好感を持てたけど。

    雫役の田島優成さん、冷静さをもったピュアな青年がはまり役。
    世間が認めるはずのない恋愛を育んでいこうとする強さ、
    犯罪者の家族という共通の闇を抱えた者同士の哀しさが伝わってくる。

    長女の婚約者走馬役の坂東工さん、振れの大きい台詞がほとばしるように出てくる人だ。
    冒頭の引っ越し場面で、そのリアルな立ち振る舞いに目が釘付けになった。
    弱さをさらけ出した時には、心根の優しさがにじみ出るようだった。

    雫を愛するいとこ千尋役の勝又絢子さん、ジェットコースター的展開を
    大げさでなく悲劇のヒロインでなく、気持ちの変化を丁寧に見せる。
    次第に強く明るくなっていく様がとてもよかった。

    世間には“犯罪者の血筋”というものを真面目に信じる人がいる。
    ワイドショー的に“あの家は代々○○の家だから”と言ったりする。
    だが人を犯罪へと駆り立てるのは「血筋」ではなく「理由」だ。
    その理由がはっきりわからないから、私たちは“血”のせいにする。
    私たちは知らないうちに、誰かに犯罪の理由を与えている。
    何かの目的を達成するために、無意識のうちに誰かを傷つけている。
    そして時には“犯罪以外に道はない”ように誰かを追い込んだりするのだ。
    明確な意図を持って、「理由」を示唆し、人を犯罪へと駆り立てる悪人もいる。

    中津留さんの脚本は、正義と正義を唱える人の胡散臭さを容赦なく暴く。
    勝ち組の理論に飲み込まれるものか、と立ちはだかる。
    震災後の日本が“善い人とひたむきな努力だらけ”になっていることへの
    不安と気色悪さを、ちょっと離れて眺めるような視点を感じる。
    驚愕のラストに、ちょっとすぐには立ち上がれなかった。
    何てすごい脚本だろう。
    次は一体どこへ連れて行ってくれるのだろう。

    それにしてもタイニイアリス、座席もタイニイであった。






  • 満足度★★★★★

    こんな結末になるとは
    カワイイ名前を冠したプロジェクトからは想像もつかない結末。騙された(笑)。いつもの中津留節。最後の30分の内容を敷衍させると、トラッシュマスターズの将来の作品になりそう(是非作ってもらいたい)。

  • 満足度★★★★★

    初日満員御礼
    中津留さんの ガチな芝居がpapasanも大好きなんですが、 新作であるこの作品も とっても熱いお芝居でした !!

    とある商店街にある 店主一家の ごくありふれた茶の間を舞台にしたワンシチュエーションのドラマ・・

    店主の長男が 自分の弟を殺害してしまったという過去をもち、誰もが それに負い目っを持って生きている。

    そのことが 家族や周りの人間にも常に意識の中にあり 一見ごく普通の家庭にみえるけれど 心の奥底にあるものを、誰も口にしようとはしない。

    前半はテンポもあり、笑える部分もあったりと 立ち上がりからストーリーに入り込めました。

    5分の休憩をはさんで 本家 TRASH MASTERSのような 大転換はなかったけれどね・・

    後半は その一家にずーーっと のしかかっていた 「叔父-甥」 の殺人事件には 実はとんでもない・・

    真実があったのです!!!

    休憩5分はあったものの 上演時間3時間10分 あの狭いタイニイアリスのベンチ椅子、お尻は悲鳴をあげてたけど  濃~い中身のお芝居でした。

    キャストのレベルもなかなかのものだったと思うし なにげない日常のなに 刻々と変化していく お互いの心理が巧く表現されていたと思います

    そして・・・  あの予想だにしなかった結末・・・(これは言えません!!!)

    胸締め付けられるような感じのラストシーンは 凄かったです!!

    それにしても タイニイアリスは立ち見もでるほどの満員状態、 そして 調子が悪かったのか??

    エアコンが効かない状態で めっちゃ暑かったんですよ。

    基本暑がりのpapasanだけかと思ったら 休憩時に 老若男女 みんな「暑かったーー!!」って言ってたので やっぱりかなり暑かったのですね。。


    しかし・・・ ラストでのセリフに

    「どうして こんなことが起きてしまったのか??」

    「それは・・・この・・暑さのせいよ・・・」  

    もしかして・・ あの暑さも 演出???

  • 満足度★★★★★

    素晴らしいという以外になし
     初見の舞台であった。劇場はタイニイアリス。良い劇場だが、ホントに小さい。そして、最近、改善されたものの、長時間の公演はお尻が痛くなる、という小劇場特有の事情もある。2時間半の上演とアナウンスで聞いて、珍しいな、と思う。この劇場は随分通っているが、休憩を5分挟むとは言え、2時間半の公演に出会うのは、自分がこの劇場に通って初だ。但し、舞台上のセットを見ると、これも、凄い。世界的な演出家である、李 潤澤氏が引き連れて来た“コリペ”の“屋根裏の床を掻き毟る男達”の舞台セットの素晴らしさに拮抗する物を感じたのは自分だけではあるまい。
     この感覚は裏切られなかった。舞台は、実に他愛ない引っ越しシーンから始まる。と言っても、普通の引っ越しとは若干違う所が味噌だ。段々、この家族が、とても良い雰囲気なのによそと違うことが明らかにされてゆく。

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