満足度★★★★
よかったです
魅力的な女優さんお二人の演技を楽しめました。正直ストーリーはよくわからないところもありましたが、いい雰囲気でしたね。次回作も期待します。
満足度★★★★★
独りと一人。
心を置いてきてしまった。
ギャラリーを出て電車に乗って自転車でアパートに帰りシャワーを浴びてベッドにもぐりこんでもまだ自分が帰って来ない。
彼女は独りだったのだろうか。
彼女は一体誰だったのだろうか。
いや、「何」と言ったほうが正しいのだろうか。
それ以前に彼女は確かに其処に居たのだろうか。
捕まえられそうでつかまえられないものを与えられ、
しかし観た者には何かが残る。
それが何だったのかを考え続けることで答えに届くのかもしれない。
確たる答えは無いのかもしれないけれど。
満足度★★★★
いろいろと。
田中明子さんと梶野春菜さんの二人舞台。
前後半でまったく色合い、表現の異なる芝居になっていて・・・会場のビルを出る時に「舞台を観たなあ」という充実感に満たされて、しばらくその余韻に浸っていたなあ(舞台を観たんだから、当たり前の感情と言えばその通りなんだけど・・・意外と、会場最寄の駅に向かう時には、どこで夕食を食べるかについて話したり、一人の時には舞台とは全く違うことを考えたりしていたりすることもあるんだよねぇ)。
後半は、セリフはあるんだけど、舞踏的な色あい。
前半で明示された情報をもとにして、いろんな感じ方ができるつくりになっていて・・・時間が許すならば、会場(カフェ)に残って、いろんな人と思いをぶつけあい、思いを共有して、そして思いをふくらませていきたかったなあ。
カフェという会場を利用して、観劇後の役者さん、客同士の交流を可能にするという企画は、この舞台にはドンピシャリだなあ、と。
次回公演は、ちょっと先の話だけれど・・・とても楽しみ。
そのころ、ボクはどんな日常を過ごしているんだろう?
そのころのボクと今のボクとでは、『HOLE』への思いは異なったものになってるんだろうか?
そんな思いを抱かせる舞台。
満足度★★★★★
無題397(12-140)
19:00の回(曇り)。こちらの紀伊國屋にはあまり来ないのでちょっと立ち寄り、時間少し前、ビルの5階へ、先に待っていらしゃる方あり、18:30受付開場。レイアウトは下北沢で観たカフェ公演と似ています。スタッフのかたの対応がよく期待度急上昇。入って左に折れ、ソファ席、その先は1段低くなって舞台、右に椅子席。中央にテーブルと椅子(2脚)、白い壁に白い布がかかっている、暗幕もあるのは窓のところかな。天井には大きな羽が二つ回って、奥(椅子席からは上手)に白いカラーボックス、電動ハブラシ、ライト(?)。BGMはピアノ曲。段差のところ、グリーンのシート、左右に葉があしらってあります。奥の上部、鏡ですね、私の席からみえないけどミラーボールが映っています。今夜は満席、席を追加、広くはない舞台でもたくさん想像(創造)することはできます。私の場合、そのためには役者さんとの相性がとても大切。19:03前説、19:07テーブルの上で落語~20:08終演。帰り際、田中さんとお話しできました。次回もきっと
満足度★★★★★
まるで美術館
あるシーンは絵画。あるシーンは造形。
まるで美術館にいるような舞台だった。
ギャラリーカフェで行われ、まさしく目の前で
女優二人が世界を繰り広げる。
脚本が先か、会場に合わせた内容になったのか
わからないが、会場と内容がとてもかみ合っていて、
また、会場の外の新宿の町の音も加わって
一層リアル感が増していた。
空間の使い方がとても素晴らしく、はっとする場面が沢山あった。
細やかな美術や演出や小道具、随所ににこだわりが感じられ
大変説得力のある舞台であった。
二人は迫真とかそういう言葉では語れないような、
『すさまじい』という言葉が当てはまるような演技だった。
何しろとても魅力的な二人だった。
今後も要チェックであることに間違いない。
素晴らしい作品でした♪
満足度★★★★
熱演
ギャラリーカフェでの公演なので、女優二人は、目の前で演じている。舞台は殆どフラットで、テーブルと椅子が2脚。小さなカラーボックスが、上手壁際にいくつか置いてあり、小道具が其処に置いてある。
振られそうになった女の、自己解体、孤独が増殖してゆく様を通して、彼女の至りついた地点を、女性の宿命に重ねて昇華した。女優2人の熱演が見ものだ。バックに流れる音楽の殆どはサティーだ。その選曲のセンスの良さと、この作品とのマッチングにも注目したい。
無論、いくつかの仕掛けがある。そして、その仕掛けは、劇中に鏤められたいくつものヒントを用いれば、容易に解くことができる。だが、女優の迫真の演技は観客に否応も無く解釈を迫り、久々に観客としても作品との対決を迫られた。