HOLE(ご来場まことにありがとうございました) 公演情報 HOLE(ご来場まことにありがとうございました)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    観た。
    二人の女優が創り出すとてもパワフルで神秘的な独特の世界観が印象的。
    狭い空間で少ない小道具を効果的に使い熱演。
    面白かった。

  • 満足度★★★★

    よかったです
    魅力的な女優さんお二人の演技を楽しめました。正直ストーリーはよくわからないところもありましたが、いい雰囲気でしたね。次回作も期待します。

  • 満足度★★★★★

    独りと一人。
    心を置いてきてしまった。
    ギャラリーを出て電車に乗って自転車でアパートに帰りシャワーを浴びてベッドにもぐりこんでもまだ自分が帰って来ない。

    彼女は独りだったのだろうか。
    彼女は一体誰だったのだろうか。
    いや、「何」と言ったほうが正しいのだろうか。
    それ以前に彼女は確かに其処に居たのだろうか。

    捕まえられそうでつかまえられないものを与えられ、
    しかし観た者には何かが残る。
    それが何だったのかを考え続けることで答えに届くのかもしれない。
    確たる答えは無いのかもしれないけれど。

    ネタバレBOX

    「もう誰にも会えないんだよ!?」

    台詞は違っていたかもしれない。
    とにかく自分たち以外誰もいない世界を彼女が叫んだ後の沈黙。
    バックには新宿の喧騒。
    車の音や行きかう人々の声。
    2人を傍観する観客の存在がありながらそう叫ぶ彼女に
    身が裂ける程の孤独を感じた。


    全てを理解できたとは思わないが、ところどころで胸をえぐられるような瞬間があった。
    公演後に連れと色々話したが、互いが受けた印象のあまりの違いに驚くばかりであった。
    きっと観た人たち全てが違う感想を抱いたのではないかと思う。




    …例えとして適切ではないかもしれないが、鬼束ちひろ氏の歌詞世界をちょっと思い出してしまった。
  • 満足度★★★★

    いろいろと。
    田中明子さんと梶野春菜さんの二人舞台。

    前後半でまったく色合い、表現の異なる芝居になっていて・・・会場のビルを出る時に「舞台を観たなあ」という充実感に満たされて、しばらくその余韻に浸っていたなあ(舞台を観たんだから、当たり前の感情と言えばその通りなんだけど・・・意外と、会場最寄の駅に向かう時には、どこで夕食を食べるかについて話したり、一人の時には舞台とは全く違うことを考えたりしていたりすることもあるんだよねぇ)。

    後半は、セリフはあるんだけど、舞踏的な色あい。
    前半で明示された情報をもとにして、いろんな感じ方ができるつくりになっていて・・・時間が許すならば、会場(カフェ)に残って、いろんな人と思いをぶつけあい、思いを共有して、そして思いをふくらませていきたかったなあ。
    カフェという会場を利用して、観劇後の役者さん、客同士の交流を可能にするという企画は、この舞台にはドンピシャリだなあ、と。

    次回公演は、ちょっと先の話だけれど・・・とても楽しみ。

    そのころ、ボクはどんな日常を過ごしているんだろう?

    そのころのボクと今のボクとでは、『HOLE』への思いは異なったものになってるんだろうか?

    そんな思いを抱かせる舞台。

    ネタバレBOX

    冒頭の落語・講談調で、「つかみはOK」。

    「男も女も変わりゃしない」&「男と女はまったく異なる生き物」ってことを、田中さんのひとり語りで、じっくりと。

    梶野さんの登場。このあたりから、空間軸・時間軸がゆらゆらしてくる。。。

    「なんなんだ、この二人は?」「どういう関係なんだ?」

    ・・・「梶野さん、すっげー美人だな」・・・(笑)

    このあたりから、観客それぞれの思いが違う方向に向いて進んでいくのかなあ。

    ボクは、女(梶野さん)と女に宿る胎児(田中さん)であると決め打ちをして観ることにした。

    妊娠した女の、かなり苦しく厳しい状況・・・そこから生まれる孤独感。。。

    重いんだけど、「しっかりせーよ!」って肩をポンとしたくなる(←ま、女本人にしてみれば、ボクの「肩にポン」は、部外者の軽い行動に感じちゃうのかもしれないけどさ)。

    正直言うと、ボクのような感度の鈍い客向けの「ちょっとばかり親身でわかり易い」台詞&ボディアクション&表情が、もう少しあっても良かったかな、とは思った。 ま、ボクはベタな芝居が好きで、さらに「知りたがり」という性格からくる願いではあるんだろうけども。

    それはそうと、この舞台は、衣装も良かった(といっても、舞台を観ている時には深く感じてなかったんだけど)。

    観劇後、友人との待ち合わせで新宿二丁目のCoCoLo cafeへ。店内に入ってきた友人は、白のスーツに銀色のハイヒール。髪も盛ってて、測っちゃいないけど、2メートルはある出で立ち。メイクも濃い目で、場所が場所だけにドラァグクイーンのよう。

    でも、この時に感じたんだよね・・・「あっ、あの田中さんの白くてゆったりした衣装。そして梶野さんの濃色のワンピースには意味があったのかな」って。

    友人のいろんな面を知っているからこその妄想に近い思いなのかもしれないけど・・・白の持つ力強さ・秘めた可能性・哀しさを、遅まきながらCoCoLo cafeで感じたんだよね。

    ま、その後の友人との話は、『HOLE』のある意味、最も重要な言葉「ま○こ」についてだけで30分はつぎ込んだってんから、哀しみもなにもないんだけどさ(笑)

    あっそうそう。

    突然、ラップが挿入される場面があるんだけど、客席の後方で手拍子が。

    これには救われた。

    ラップが始まってすぐに、「ノリたい!手拍子したい!」って思ったんだよね。
    でも、そこまでの流れがコミカルなんだけど、シリアスにもとれる感じで・・・手拍子するかしないかで迷ってたんだわ。

    そこに救いの手拍子が!ありがとう!!笑

    東京の観客は、空気を読んじゃうというかマジメなところがあって(メモりながら観てる方もいらっしゃるし)、ダンスシーンで手拍子が鳴らない場面もよく遭遇する。 もし、主宰が「ここはノッて欲しい」と思う場面は、仕込みであっても手拍子するのもイイのかな、と。

    ま、他劇場で時たま遭遇する「明らかな仕込み笑い」には、辟易とすることもあるんだけどさ!笑

    今回の手拍子は、観客からのものだと思うけど、仕込んじゃってもイイと思います。

    それくらい、良いラップでした!
  • 満足度★★★★★

    無題397(12-140)
    19:00の回(曇り)。こちらの紀伊國屋にはあまり来ないのでちょっと立ち寄り、時間少し前、ビルの5階へ、先に待っていらしゃる方あり、18:30受付開場。レイアウトは下北沢で観たカフェ公演と似ています。スタッフのかたの対応がよく期待度急上昇。入って左に折れ、ソファ席、その先は1段低くなって舞台、右に椅子席。中央にテーブルと椅子(2脚)、白い壁に白い布がかかっている、暗幕もあるのは窓のところかな。天井には大きな羽が二つ回って、奥(椅子席からは上手)に白いカラーボックス、電動ハブラシ、ライト(?)。BGMはピアノ曲。段差のところ、グリーンのシート、左右に葉があしらってあります。奥の上部、鏡ですね、私の席からみえないけどミラーボールが映っています。今夜は満席、席を追加、広くはない舞台でもたくさん想像(創造)することはできます。私の場合、そのためには役者さんとの相性がとても大切。19:03前説、19:07テーブルの上で落語~20:08終演。帰り際、田中さんとお話しできました。次回もきっと

    ネタバレBOX

    さて、調べてみますと、おふたりともAnrchy Filmの作品で、梶野さんは「The girls nex door」でもみていました。

    突然の落語、板についています。

    二人だけの世界...、部分的に融合しているようにもみえました。

    壁に「絵」、これはチラシのものですね。

    「自身」についての会話がけっこうありますが、ここはやはり「生れる」=創造と近しいことなのかなと。

    (衣装)白と黒、赤は繋がりのようにも。

    女性という「性」、誰もいなくなった世界での「性」・・・そして「生」の鼓動が聞こえてくるようでした。会場の白と黒、衣装の白と黒、光と影(闇)、このバランスが、お話と会場との間での揺らぎを生み出しているようでした。




  • 満足度★★★★★

    まるで美術館
    あるシーンは絵画。あるシーンは造形。
    まるで美術館にいるような舞台だった。

    ギャラリーカフェで行われ、まさしく目の前で
    女優二人が世界を繰り広げる。

    脚本が先か、会場に合わせた内容になったのか
    わからないが、会場と内容がとてもかみ合っていて、
    また、会場の外の新宿の町の音も加わって
    一層リアル感が増していた。

    空間の使い方がとても素晴らしく、はっとする場面が沢山あった。
    細やかな美術や演出や小道具、随所ににこだわりが感じられ
    大変説得力のある舞台であった。

    二人は迫真とかそういう言葉では語れないような、
    『すさまじい』という言葉が当てはまるような演技だった。

    何しろとても魅力的な二人だった。
    今後も要チェックであることに間違いない。

    素晴らしい作品でした♪

  • 満足度★★★★

    熱演
     ギャラリーカフェでの公演なので、女優二人は、目の前で演じている。舞台は殆どフラットで、テーブルと椅子が2脚。小さなカラーボックスが、上手壁際にいくつか置いてあり、小道具が其処に置いてある。
     振られそうになった女の、自己解体、孤独が増殖してゆく様を通して、彼女の至りついた地点を、女性の宿命に重ねて昇華した。女優2人の熱演が見ものだ。バックに流れる音楽の殆どはサティーだ。その選曲のセンスの良さと、この作品とのマッチングにも注目したい。
     無論、いくつかの仕掛けがある。そして、その仕掛けは、劇中に鏤められたいくつものヒントを用いれば、容易に解くことができる。だが、女優の迫真の演技は観客に否応も無く解釈を迫り、久々に観客としても作品との対決を迫られた。

このページのQRコードです。

拡大