満足度★★★
どうなんだろう
チケットプレゼントで観劇させていただきました。話の繋がり方などはとても面白かったと思います。ただ他の方もおっしゃっている様に演出に関してはちょっと自分も?という感じになってしまいました。そのせいで少し話にも入り込めなかったような気がします。いないかもしれない静 ver.がとてもおもしろかったのでまた大池さんの作品は観に行きたいと思います。 勉強になりました。ありがとうございます。
満足度★★★
なんとなくデジャヴュ
カンパニー初見、
なのにどことなくつきまとう既視感。
吊り下げられた裸電球。
白いシャツとベージュ(カーキ?)のボトムスで統一されたコスチューム。
淡々と語られるモノローグの数々。
セリフとの関連性がみられない(ように見える)役者の動作。
ステージいっぱいに散乱していた衣服が、徐々に畳まれて、片付けられていくさま。
そうしたひとつひとつに対しては、キラキラしていて綺麗だなあと感心するのだけれど、
それらがどこかで観たものとどことなくかぶってるという既視感が、「綺麗だなあ」に僅差で勝ってしまう。
そのせいか、全体として捉えるとよくわからない、というのが正直なところ。
客席には制服姿の高校生がちらほらいたけど、
私が高校生だったら、もっと純粋に楽しめたのかもしれないなと感じたり。
でも、「綺麗だなあ」とか思いながら
客席からぼんやりと眺めているときの感覚は割と好きなタイプのものだったので、また観てみたいなと思いました。
おかえり。
汗だくになりながら語る役者さんの姿が印象的でした。
あのとき伝えておけばよかったなとかこう言えばよかったなとか、そんな小さな後悔を重ねながら生きてるわけですが、ひょっとしたら二度と会えなくなるかもしれない。
ということを想いながら観ていました。
構成が上手かったと思います。お疲れ様でした。
満足度★★
負荷を掛けられた身体
飛行機事故で死んでしまうことになる人達のそれぞれのノスタルジックな前日談が変わった演技スタイルで描かれ、大切な人との繋がりのかけがえのなさを感じさせる作品でした。
それぞれが同時に台詞を言うカオスな冒頭の後、モノローグあるいはダイアローグの形でそれぞれの日常的な光景が優しく描かれ、途中で音楽が流れて次第にテンションが高まり、絶叫するように台詞を話すというシークエンスが繰り返され、終盤に飛行機が事故を起こす少し前の機内の様子が静かに描かれ、最後にまた冒頭のシーンに戻りそれぞれの台詞が途中に出てきたものだと分かる展開と同時に、床一面に広げられた衣服や鞄が次第に片付けられて行く構成でした。
相対性理論の曲が流れる中、台詞とは関係のないダンスや運動のような動きや力仕事、ゲームをし続けて身体に過度な負荷を掛けた状態で台詞を発させることによって、演技ではなかなか出せない切迫感を表現していました。
最近この手法を良く見掛けますが、物語の内容に即した動きの反復・増幅を用いるときは素晴らしい効果をあげることもありますが、今回のようにそのシーンに直接関係のない動きを用いるのは手法だけが浮いて見えました。そのために、役者がとても大変そうにしている割には、あまりギリギリ感が伝わって来なかったのが残念でした。
所々の台詞や、機内のシーンは素晴らしかったのですが、全体的には先鋭的な作品が好きな観客にアピールするような要素を使い過ぎているのが悪目立ちしていて鼻に突きました。
白シャツとカーキのボトムスに統一した衣装や人工的なパースをつけて配置された裸電球等、シンプルなビジュアルが洗練されていて良かったです。
満足度★
レベルが低い
非常につまらない。いないかもしれない静バージョンが100点満点だとしたら、おかえりなさいⅡは10点未満?こんなつまらない芝居でもアゴラの恩恵で上演していけるのですね。これは芝居ですか?ただの実験?こんな舞台を続けていても、大池さんも役者さんも何も得るものはありません。舞台が有効に機能していない。機能しているのは、せいぜい2割か3割。ちょっと考えた方がいいですよ本当に。何か勘違いしてる?演劇をなめてる?そうでないことは最後の方で分かりましたが。
満足度★★★
旅立ち
「おかえりなさい」「おやすみなさいⅡ」と観ているだけに、今回もそれぞれの想いの表現として面白く観劇。自分を衝き動かす事って大変なんだ。見えない汗をいっぱい掻いているのかも知れない。
満足度★★
初観劇させていただきました
最近流行の(?)「過剰な動きで役者を疲弊させることで、何気ない(というより、感傷的な)台詞に奥行きを持たせる」系。
正直、ああいう手法自体にあんまし可能性を感じない自分としては、あまり楽しめない65分だったかなあ、と。
題材がここ最近よく見かけるようなものだった分、切り口の新鮮さや手際の良さを期待したのですが、イマイチ突き抜けるようなものは感じられず。
役者に関しても、ああいう表現をするには身体的な説得力を感じられない部分があったのが残念。
日本語詞の音楽をバックに使う、というのはどうなんでしょう。
相対性理論の詞の妙な存在感に、舞台で行われることが追い付いていなかったような印象があります。
セリフそのものには、ディティールの巧さだったり構成の巧さだったりが輝く部分もあったのですが・・・。
満足度★★★★★
相対性理論×星の王子様
他の人のコメントを読んで、
どんな分かりにくい芝居なのかと思ってぶらっと行ったけれど、
まず当日パンフをざっと読んで、
次にずっとかかっている相対性理論を聴きつつ
出てくる役者たちの昔の飛行士にも似た服装を見ていて、
サン=テックスが飛行機に乗って死んだことを思う出していたら、
すぐにやりたいことがすっかり呑み込めてしまった(苦笑
自分としても、
「甘いぞ!男吾」や東陽片岡先生のファンを自称する身で、
このようなSPOON的世界にすぐに飛び込めることを吐露するのは、
「トルストイの信奉者ではなくただのオトメン」
との嫌疑を招くだけで
なにひとつプラスになる要素など無いのだが、
事実だからしょうがない(苦笑
また、前回の春風舎での範宙のクラブ音楽(テクノ)っぽい(あくまで自分の感覚でしたが・・
ドゥープ感が星3つで、
今度の相対性理論(テクノ?)が星5つというのも、
「ただのやくしまるえつこファン?」
とみられそうだが、
これが公演時間90分と60分の差といえば良いんでしょうか・・?
どちらにしろ、自分の星があまりあてにならないことを
露呈していると、
自分も承知しています・・。
ただ、少なくとも以前にスタジオコーストに相対性理論のライブを見に行って、
相対性理論がてっきりダンスミュージックだとばかり思っていた自分が、
そこでは殆ど誰も踊らずにずっとみんな眺めてるだけ、
という肩すかし感を味わった身としては、
逆に観ると相対性理論の曲に
コンテンポラリーダンスっぽい振付と
サン=テックス(と星の王子様)の死にオマージュを捧げたかのような
物語の味付けを添えて、
きらきらと一時間の夢にまとめて魅せたのは、
なかなかに胸のつかえの取れた思いもするので・・・(苦笑
・・・まぁ、作品の質というよりかは、
個人的な好みだけで星5つにしてみたと思ってもらえれば。
ただ、純粋な演劇ファン向けというよりかは、
きらきらとした喪失感に惹かれる女子達には受け入れられるように思います。
そして、個人的には、
そちらの方が、純粋な舞台芸術に関心のある層より、
世間のマスとしては大きいようにも思われるので、
この評価もさほど不当なものでもないように思われたりもするのです・・(汗
どちらにしろ、ありそうであまり無かった
(本谷有希子とは別のアクセスで女子の想像力を描いている・・というか実は表裏一体なのかも?
実は疾走感のある舞台であるとともに、
「理解するよりかは感じる」タイプの舞台でもあるので、
多少でもきらきらしたものが好きな方は、
是非騙されたと思って一度観てみることをおススメします(珍しく
・・ただ、花や星の名前も良く知らない男子などには
割と無用の長物のようにも思われたりもするので・・念のため(苦笑
満足度★★★★★
その100%が
「星の王子さま」を感じつつも、当たり前の日常が当たり前じゃなくなる現実への葛藤を、おもいっきり動いて見せてもらいました。創り手が稽古して100%に近づけた感情を全力でぶつけても、観客の自分がそのまま受け取る事が出来ないなんて、人間って面倒くさいなと思いつつ、とても共感しました。
ありがとうございました。
初めて小劇場(?)で、演劇を見させて頂きました。
役者さんの息遣いや汗のしたたりを、
身近に感じる事ができ、緊張感を持って拝見いたしました。
たくさんの、???を持って帰路に着きました。
起承転結ではない空気感や、一人一人の存在感が魅力ではないかと感じました。
どうもありがとうございました。