【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】 公演情報 【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
21-26件 / 26件中
  • 満足度★★★

    女性性
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白かった。

    ネタバレBOX

    中学校教師の素子(松浦智美)は、人生充実してない処女。妹の愛美(堂本佳世)は、枕をしているアイドル。一見奔放な妹を妬む素子は、同僚への失恋から風俗を経て、性格的にはっちゃけたキャラになる…。

    女子中学生らのウザさも上手いが、素子の鬱屈とした感じと底に溜め込んだパワーの解放感が上手い。学校で高田先生(川船敏伸)へ迫るとことか、朝日母(山田佳奈)や江本先生(山田麻子)を巻き込んで、高らかにセックスを叫ぶとことか、清々しいくらい。
    愛美や江本先生を含め、女性をデフォルメした様を、ポップな色調で楽しませてくれる。
    セリフにも鋭いとこがあって、その意味でも楽しかった。ちょっと怖くもあるけど。

    堂本佳世のファッションセンスは好き。山田麻子も、風俗嬢役の竹内有希子もいい感じにセクシー。なにげに大内先生役の轟もよ子が演技うまいと思った。
  • 満足度★★★

    話し方がみんな同じ
    女性たちの口調がみんな似た感じだったためか(激高すると同じ話し方になるので)「歪んで」いるというより全員が微妙におバカちゃんな感じに見えてしまいました。
    そしてなにかがちょっと古い。その古さが普遍的なものにつながっているかというと……どうだろう。
    「女の童貞はこじらせると男のそれより、質が悪い」。
    そこまで質が悪い感じもなかったのでもっと本気の歪みや質の悪さを見たかったような、でもこの程度のほうが見ていて一般受けするのだろうかと悩むような……。

    誰にも感情移入はできなかったのですが、勢いでラストまで楽しめました。
    姉妹のちょっとしたやりとりは、いいなと感じました。

    ネタバレBOX

    ネタバレというほどじゃないんですが、教師役の人の靴が、黒いスーツに合つてないなあと最初に感じ、ここから衣装替えがくるのか、それともあのアンバランスさで「趣味が悪いんだけど、ヒールのある靴で女らしさを示したいという性格の表現」なのかとチラッと考えてしまいました。着替えてからも靴が服に合ってないんで、そういう趣味の人っていうことなんだろうか。
    売れないアイドルの妹が不倫相手からの電話で「刺される」などということや、そこにまつわる会話が「ここは慰謝料とられることを気にするべきだし、あんな返事ではあまりにもいわゆるドキュンだし、相手にいいように転がされる隙だらけの返事だけど、ドキュンであるキャラの表現なんだろうか」とも考えました。
    親子や学校の教師の対応も「いかにも」なんですが、ここまで言質取られる、そしてうまく対処できない教師ばかりってどうなんだろうとか。
    そのへんはどうでもいいことで、類型的なキャラを出すことでなにかを表現したかったのかなあ。

    そしてどうでもいいことですが、ビールのツマミにヨーグルトはないよな。
  • 満足度★★★

    女のパワー
    けたたましかったけど、様々な女のパワーを感じられて面白かった。でもあれですね、たとえ人生上手くいってなくても、これだけの凄まじいパワーがあれば何でもできる気がする。無駄に元気も悪いことじゃない。舞台をふたつに分けた構成も見応えありました。中学教師が男を知ってから、姉妹の立場が逆転していくのが圧巻。でも一回きりというのはちょっと・・・・・(笑)というか、一回であれだけ変わる経験って??

  • 満足度★★★★★

    勢いあるー!
    右から左からグワングワン、という感じ。

    ネタバレBOX

    小さな雪の塊が転げ落ちるにつれどんどん大きくなっていくような、うどんをこねるとき、左からこねて右にはみ出したやつを思いっきり右から左に覆いかぶせるようにこね返すような、生徒の母親と先生たちの暴露合戦は見物でした。

    姉の変容振りも凄く、妹よりもいっちゃってました。

    大声も特徴で良かったですが、壁に反響して聴きづらかったです。
  • 満足度★★★★★

    血と肉になる争い
    今回も面白かった!姉妹の陰鬱な風景が上初期流のように駆け抜けていく様子を80分に凝縮した感じ。相変わらずさすがだった。しかも今作はいつもワンシチュエーション劇ではなく、新しい□字ックの演劇を見た感じ。
    今作で気付いたのだけど、□字ックの特徴は音にこだわっていることだと思う。「騒音」、「和音」、「静音」、そしてたたみかけと「間」。どれもが物語の展開に驚きを生んでいる。これが作演出の山田佳奈さんが元レコード会社にお勤めされていたからならではの感覚なのだろう。今回はリピーター割引もあることだしもう一度観に行きたいな。

  • 満足度★★★

    女って怖い。
    そして痛い。
    どの登場人物にしろ、下手に思い当たる節があったりするとグサグサ刺さります。基本的に、うまくいっていない人ばかりですからね・・・。駄目な自分を客観的に見せられる気分というのか。現実見たりというか、衝撃的でした。

    劇中かなりハイテンションなシーンが多く、なにを言っているのかわかりません、もう年なのか。女性パワーが圧倒的です。楽しくはあるのですが、人によっては引くかも。小物などがレトロポップ(?)だったり細かい演出が可愛いのも密かに楽しめました。

    ネタバレBOX

    模範的な道を歩み教師となった姉。――しかし自分が出せず鬱々とする。
    女をツールと認識し夢を追う妹。――しかし選ばれず認められない鬱屈を抱えている。
    お互い相手の生き方を認めていないけれど、持っているものを羨んでもいる。本当にお互いどうしようもない。最後、そんな二人が語り合うシーンが印象的でした。

このページのQRコードです。

拡大