がんぜない瞳の殺人者 公演情報 がんぜない瞳の殺人者」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    重い・・・
    死刑執行された死刑囚の話だと、あれこれ考えて、なかなか純粋に芝居を楽しむのが難しいですね。それでもやはりよい芝居でした。

  • 満足度★★★

    死刑制度維持に賛成!
    と、いうのがこの芝居を作った目的なら大成功の芝居。この芝居を見て私が死刑制度に疑問を持つことにはならなかった。途中からなんか無性に腹が立った。この芝居に対してではなく、この「山田」という男と現行制度の運用についてかもしれない。

    ネタバレBOX

    「永山」の書いたものを読んだことはないので、この芝居の中で時折台詞のように読まれたのが彼の作品だとすると、まったく世間知らずのぼんぼんの書いたような文章で、これにまず腹が立つ。肩身の狭い思いをして生活するのもやっとの彼の家族の方が、刑務所で衣食住に不自由なく創作活動に勤しんでいる彼より苦しんでいるように見えるのはやはり変。死刑確定後は少なくとも5年以内に執行すべきである。というようにこの芝居を通して感じた。
  • 満足度★★

    重たい…
    実話が元になっており、重たい内容だ。

    でも、もっと私を重たくさせたのは、主役以外の役者だ。私が下手側にいたから特にかもしれないが、上手側で演技される方々のセリフが聞き取りづらいとか、何やってるのか分からなかったり…。すると私の心に響くこともなく、だんだん冷めてしまっていました。
    たぶん、公演を重ねるにつれ、状況は変わったとは思いますが…。


    刑務所のセットの使い方は、いいなと思いました。

  • 無題370(12-113)
    19:30の回(曇)。19:00会場着、すぐ受付、開場(指定席)。左側の席だったので、上手が遠い。永山事件について、詳細は知らず「永山基準」という表現をマスコミ報道で目にする程度。内容としては、考えさせられるものが多く、みてよかったと思うものの、舞台表現としては、もうひとつかなと感じました。
    開場直後、写真を撮っているお客さんがいて注意を受ける。19:21場内のアナウンス、19:30前説~19:34非常灯がおち、19:36開演~21:15終演。帰宅後、ウィキペディアで即席の復習。

    下手:東京拘置所なのでしょう、中央:太鼓橋、上手:網走、基本的に暗転なしでお話が進みます。広い舞台なのに動きが少ないこと、立っているシーンが多く視覚的に映えない。セリフはあらすじを追っているように(説明調)聞こえとても勿体なく思いました。弁護士から渡される「靴」はもっとピカピカであっていいのではないでしょうか。
    死刑囚、死刑の現場、被害者遺族、加害者の家族、殺人、性犯罪、いろいろと本で読む機会がありました。事実の重さは重さとして、芝居だからできるものがみたかったと思いました。


  • 満足度★★★★

    緊迫感
    実在の人でも仮名なんですね。

    ネタバレBOX

    山田健二(仮名)、貧困というよりも発達障害が原因だったようです。

    19歳で犯罪を犯し、48歳で処刑。三つ子の魂百までとも言いますが、例え発達障害であったとしても死を見つめながら30年近くも経てば、同じ人だとも思えません。残酷です。

    死刑から無期懲役、そして最高裁から高裁への差し戻し、即ち死刑、これだけ翻弄されれば精神的に参り自暴自棄になるのも分かります。ただ、離婚したことによって、逆に結婚自体が無期への打算だったようにも思えてきました。

    会っていない長兄はもう禿げているだろうと想像して、回想シーンの子供時代も禿げているのが面白かったです。

    処刑されてから元妻の回想シーンに登場するのは理解できますが、処刑の後に弁護士との面会シーンが設けられていたのは理解できませんでした。緊迫感が薄れます。引きずられて出て行ったら二度と登場するなって思いました。
  • 満足度★★★

    役者陣が魅せた!
    個人的には、なかなか楽しめた。
    実在した死刑囚の生涯が描かれた作品である。
    私の観劇した回は男性が約半数を占めていた。
    劇場公演は通常女性客の割合が多いが、やはり題材のせいだろうか。
    上演時間100分。

    ネタバレBOX

    題材は明らかに永山事件。

    <良かった点>
    ・観客目線で芝居内容がとにかく分かり易い。
    ・野村宏伸さん, 長谷部優さんの芝居を小劇場で観劇できるのは、
    非常に贅沢。大劇場と違い距離が近く、表情もよく分かり伝わってくる!
    ・野村宏伸さんの芝居はとにかく良かった!他の役者陣も上手かった。
    個人的にはシンジ役の田中章さん、刑務官役の椙本滋さんが良かった。
    弁護士役の伊藤和重さんも雰囲気があって好きかも。

    <残念な点>
    100分という上演時間で、死刑囚の生涯を全て描くのは無理な気がした。
    内容は分かり易いし楽しめるが、終始淡々として描かれていた。
    「何故そうなったのか」という過程が浅く、「そうなった」という事実のみが
    描かれていたからだ。
    個人的には、上演時間を長くしてもう少し丁寧に描くか、
    もしくは60分位は淡々と、40分位は一番伝えたいところに拘りをもって
    濃密に描いて欲しかった。

    当公演はNOMUZUプロジェクト第1回公演ということであったが、
    役者陣に魅力を感じた。今後も注目したい。
  • 満足度★★★★

    取材
     全体的にしっかり取材をしていると感じた。然し、劇中、気懸りな科白が、死刑執行の日、被告の発した科白にあった。「助けてくれ」というものである。これが、創作なのか或いは、そう本人が言ったという証言があったのか。その辺りである。
    全体的にリアルに描かれていたので、証言があったとしたら、その証言をする必然性は、刑を執行した国家の側にあったはずだと考える。そして、その証言は、おそらく事実ではない。なぜなら、この作品の主人公は、実在した人物、永山 則夫であり、彼は、民衆として生きようと決意した時期もあったのである。その可能性をつぶしたのは、他ならぬ権力機構である最高裁であり、検察庁であった。永山の持っていた可能性に連なる多くの心ある者たちの連携を恐れた国家は、彼を葬るだけでは足りなかった。殺しただけでは、永山は、人々のヒーローになりえたからである。その為に、命乞いした永山 則夫というイメージを作り、彼を貶めようとしたのではないか。評者はそのように我々の国家を見る。
     この作品、少なくとも、この程度のことは考えさせるだけの深みを持っていた。高い志を評価したい。

  • 満足度★★★★★

    永山事件
    このお芝居をみて永山事件を思いだすことでしょう。
    新聞で目にする活字による報道をお芝居にすることにより人間のドラマとして理解できます。野村さん熱演でした。

  • 満足度★★★

    深かった!
    細かな感情の変化が丁寧に描かれていて、観客としてこころにずしりと感じるものがありました。

  • 満足度

    泣けます。
    泣けます。酷過ぎて。  説得力の欠片もなく、泣けてきます。

    演者の演技力の前に演出が、とてつもなく平坦。

    どこまでも平坦。

    ヒロインである、あの女性が何故、死刑囚に惚れたのか?とっても大切なポイントを割愛しすぎ。

    ヒロインを三世代にしているかも余計な演出。

    演出の人て、お芝居知らないのかな。

    その人が演じている弁護士役、弁護士バッチ付いてませんでしたけど。

    野村宏伸だけが、頑張っていて作品全体が究極の空回り芸。

このページのQRコードです。

拡大