セチュアンの善人 公演情報 セチュアンの善人」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
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  • 満足度★★

    芝居のテンポが遅く、戯曲の構図が薄れる
    大仰なアクションにもったいぶった台詞回しをする俳優の演技、いかにも意味ありげな音の効果が疑問でした。シェン・テ/シュイ・タとの関係においてこそ、この劇における街の住民の個性が出てくると思うのですが。戯曲が魅力的なだけに、劇世界の核心が薄れてしまい残念です。
    ヤン夫人を演じた辻由美子は、さすが別格の存在でした。

  • 満足度★★★★★

    圧倒的なスケール
    休憩2回で3時間を超える大作だが、全く長さを感じない面白さ。
    舞台セットが印象的で世界観に引き込まれた。
    素晴らしい劇団、素晴らしい作品。

  • 満足度★★★★

    ブレヒト演出の肝は!どこにあるか。
    四川の善人。神様のハミ出し3人組白人は秀逸です。現代人がこの劇を観るさいのポイントはなにかを私なら考えます。説得力とはすなわちキャラクター
    造形にあるとおもいます。このブレヒトの戯曲の構造は固定されてますので、
    いまの時代の人間に差し込んで魅せるためには、ああこんなヤツよくいるよね、というキャラクターの登場がひつようです。いくら人間の中身は100年前
    もかわらない。といわれても、詐欺や個人主義、軽薄、ミーハー、ナルシズムなど、もっと狡猾で高度に複雑な背景をもったアイドル人生観の人間も、出世も、刹那的快楽主義者もいます。真実は常に1つという世界観の人間は生きにくい時代になってきたというのがブレヒトが創作した時代の感覚です。ここからはみ出すあたらしい感覚をすでにもっているのが現代人だということをこの演出家は知って、あたらしい価値観、あたらしいキーコンセプトを足せたか!というところがブレヒト演出の勝負です!

  • 満足度★★★★

    こ、これは・・・・・ものすごく「観てきた!」を書くのが
    むつかしい劇だ。手の込んだ舞台設定、衣装、構成・・・・。すごい力業の3時間20分の風刺劇。妙にゆっくりしたテンポと感情を抑えた台詞は確かにこの風刺劇には合っていたと思う。でも、やはり長すぎる。最後はこの劇団らしい力強いフィナーレで説得力があるが、そこにいたるまでがしんどい。決して小難しい劇ではないのに、現代劇の難しさを感じて疲れてしまう。主人公のシェン・テにもう少し溌剌とした感じがあればずいぶん印象が違ってくると思うが、ちょっと魅力不足というか、キャラがはっきりしないというか・・・・。それにしても舞台美術、すごかったです。今までのお芝居の常識を破るぐらいのものでした。でもせっかくの美術が十分に活かされていないようにも感じた。もう一工夫欲しかったところです。あと、空調が良くなかったですね。

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