セチュアンの善人 公演情報 東京演劇集団風「セチュアンの善人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ブレヒト演出の肝は!どこにあるか。
    四川の善人。神様のハミ出し3人組白人は秀逸です。現代人がこの劇を観るさいのポイントはなにかを私なら考えます。説得力とはすなわちキャラクター
    造形にあるとおもいます。このブレヒトの戯曲の構造は固定されてますので、
    いまの時代の人間に差し込んで魅せるためには、ああこんなヤツよくいるよね、というキャラクターの登場がひつようです。いくら人間の中身は100年前
    もかわらない。といわれても、詐欺や個人主義、軽薄、ミーハー、ナルシズムなど、もっと狡猾で高度に複雑な背景をもったアイドル人生観の人間も、出世も、刹那的快楽主義者もいます。真実は常に1つという世界観の人間は生きにくい時代になってきたというのがブレヒトが創作した時代の感覚です。ここからはみ出すあたらしい感覚をすでにもっているのが現代人だということをこの演出家は知って、あたらしい価値観、あたらしいキーコンセプトを足せたか!というところがブレヒト演出の勝負です!

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    2012/04/01 04:56

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