栗原課長の秘密基地 公演情報 栗原課長の秘密基地」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-13件 / 13件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/11/14 (木) 14:00

    2013年のULPS版ではいかにもフィクションと感じたが2019年のSPIRAL MOON版初演は実際にありそうに思え、今回はさらにそれより辛辣に感じた。
    特に後半で自分の利や保身のためにエゴをむき出しにする見苦しさ・みっともなさは強烈で最近の「おかしな政治屋」たちの言動を連想。
    書かれた当時(20年以上前)にはほぼ絵空事だったであろう本作が現実を想起させるようになるとは何ともはや……(白目) いや、当時からやはりそうだったのか?

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    正論と現実、比べるのがどうかとは思いますが、政治の世界でも同じようなことが繰り広げられているのかな~なんて思いながら観ていました!?
    少しモヤモヤの残る後味でした

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    次から次へとー
    本当に怒涛の展開で
    説得力のある骨太な展開で
    ラストまで引き込まれた舞台でした

    ネタバレBOX

    各登場人物背景が
    しっかりと作り込まれていて
    重なって展開するストーリーが
    有り得そうな話で
    面白かった

    ラストは課長さんの進退が
    ちと不安ながら
    本人が納得してる感じを
    丁寧に描いていて
    好感の持てる終わらせ方でした
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    地味な題材だし、物語も途中、行きつ戻りつのような展開なのでどうなることかと思ったが、気が付けばラストまで舞台を注視し続けていた。

    ネタバレBOX

    時間の経過とともに主人公、栗原の心が変化していく様が無理なく自然に描かれていたのが印象に残った。それには登場人物それぞれのキャラクターを明確化することで、栗原の立ち位置がより浮かび上がって見えたこと、また劇中では「良心」の代表のような読者審査委員のトシコやベテラン作家のハナオカを登場させたことが大きく寄与しているように感じた。人物配置の絶妙な脚本には感服するしかない。
    終盤の展開(推理作家志望のツジが、一旦は大賞を受賞したコウノに喫茶店で出会って心変わりしたという件)は出来過ぎの感もあるが、見応えのある良い舞台だった。また役者陣の的確な演技がこの作品を支えていたことは間違いない。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    以前の公演も見たのですが、各々のキャラが立っていて今回も面白かったです。
    理想と現実というか、社会では綺麗ごとだけではなりたたない・・・
    と私なら流されてしまうかな。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    これは実に見事な群像劇。大人の事情は大変だ。組織に属している身としては、ありあり過ぎて、ホントに胃が痛くなるようでした(笑)。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても面白かったです。それぞれのキャラの味がうまく出ていてバランスが取れていました。分かり易いお話しでラストは何だかスッキリした気持ちになりました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ここ最近はすべて、多分10作品以上拝見していますが、本当に内容も良くできていて、とにかく役者さんのレベルが高い。ほんと外れありません。今回も皆さんの演技は最高でした。後半の会話、特別賞作家のあいさつグッと来ますね。とてもいい作品、いいお芝居でした。楽しかったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    2019年の公演も観ているが、今回も充実の面白さ。同じ展開のはずなのに、あのときよりも何だかグサッと刺さるシーンが多かったように感じたのは、今回の方が栗原課長に共感しながら観ていたということなのかも。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    説明にある「栗原課長の初仕事は、伝統ある『きつつき賞』の授賞式、15分で終わる予定の式が次から次へと…」の通りであるが、秘密基地がいかにも児童文学絡みで ラストシーンは秀逸。次々に判明する事実、その対処に追われる編集部と審査員の荒唐無稽とも思える会話と行動が、なぜかリアルに思えてしまう。脚本の面白さもあるが、やはり演出が巧い。大勢いる慌ただしい場面から 急に2人だけの静かな場面へ、多くを語らず 何気なく照明を諧調させ、しみじみとした情景を描き出す。心憎い心象付である。
    (上演時間2時間 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台は陵文館主催の平成14年 第18回きつつき児童文学大賞授賞式会場。正面に横長テーブルと椅子、上手側にパイプ椅子3脚、下手側にも横長テーブルと椅子が配置され、壁には時計が掛けられている。自分が観た回は13時45分を示し、終わったのが15時45分で上演時間2時間を表す。15分の授賞式が2時間に及ぶことになった展開を面白可笑しく順々に展開するため、観客にとっては分かり易い。同時に授賞に係る様々な不条理が描かれることによって栄誉(ここでは児童文学賞)の選考とそれに関わる人々の悲喜交々が切々に描かれる。特に<児童文学>と<大賞>という設定が上手い。単に<文学賞>、<新人賞>であれば、清濁併せ吞む大人の世界も、児童文学ともなれば 純真な子供への読み聞かせとなり下手な小細工は通じない。また新人賞では書き直した作品に対して課長が下す「該当なし」判断が難しくなる。

    タイトルにある栗原課長は、ビジネス情報誌の敏腕編集長だったが、不倫相手からセクハラの噂を流され左遷という経緯。出版業界の厳しい経営環境下を背景に児童文学部門はこの賞の存在(権威)に負っている。その授賞を巡って二転三転し漂流した揚げ句の結末は、課長の会社での立場を危うくするだけでなくリストラという人生そのものが破綻するかもしれない。セクハラに関しては事実ではないことを受賞者・受賞作品の疑惑に準えながら展開する。脚本の力と演出の工夫、この絶妙なバランスが本公演の魅力だ。

    出版社は利益を上げること、読まれる児童文学書を刊行するという二面を持つ。社で働く編集者と選考委員、受賞者、さらには読者代表者といった立場の異なる人々の正論、思惑や裏工作が実に面白く描かれている。人物設定の上手さ、課長を始め児童文学部署の隆盛、選考委員としての名誉と報酬、推理小説家志望で何年も落選し続ける男、そして児童文学が本当に好きな大賞受賞者、AV女優で佳作入選者、そして賞に恵まれなかった児童文学小説家などが その立場や本音を激白する。そこには児童文学の心が置き去りにされ大人の事情が優先する矛盾や皮肉。その人物の座る場所や立場、受賞席における弱腰、一転して下手側の控え席での本音・暴露発言といった違いで「忖度」的な態度が垣間見える滑稽さ。

    さて、上手壁に掲げられている平成14(2002)年は、電子書籍配信が始まっていたり、ハリー・ポッター賢者の石ほかシリーズも始まった。公演の中でも人気シリーズにあやかった児童文学作品が現れないかと言った台詞があった。世相を反映させた観せ方も上手い。
    最後に、秘密基地は子供の頃の遊び場であり思い出の場所。同時に逃げ場であったかもしれない。しかし公演では、心に残っていた児童書を通して生きる<勇気>を得た場所にもしている。自分にとっては、実に心地良い結末だった。
    次回公演を楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     華5つ☆、必見! 脚本、演出、演技何れも素晴らしい。流石にSpiral Moonの作品だ。殊に要を得た脚本が、役者が脚本に書かれた役を演技するというより、演技者に憑依するような脚本と感じる程脚本、演者の表現が素晴らしい。ネタバレ部分は、取り敢えずのネタバレ迄、余り詳しく書き過ぎるとこれから観る人の興を削ぎかねないから。

    ネタバレBOX

     脚本は土屋 理敬さん、この脚本を選ぶ目がグー。演出はいつも通り秋葉 舞滝子さん。
     物語は児童書等の出版も手掛ける出版社の一室で展開する。板上は下手側壁の奥に出入り口のドア、壁の手前にクロスの掛かったテーブル。椅子は3脚。壁面には時計が見える。ホリゾント手前にも矢張り同様にクロスの掛かったテーブルと椅子3脚、上手側壁も同様にテーブルと椅子が並んでいる。無論下手と上手の席は相対して向き合っていて下手テーブル側は受賞者が入場時に座る席。ホリゾント前の席には審査員の席がそして上手の席は受賞した3人が賞状や盾、賞金を貰って着席する席があり、壁には伝統あるきつつき賞受賞を記す看板が掛かっている。因みにホリゾント審査員席の更に上手の壁の前には受賞者各々への賞品が置かれたテーブルがある。
     きつつき賞は児童文学会では権威も伝統もある文学賞であり児童文学の一流作家の登竜門としての地位を占めている。従って大賞を獲得した作品は必ず出版され読者の目に触れることも多い為児童文学作家を目指す作家志望者には垂涎の的である。今回の応募は382作品。選ばれたのは大賞が1編、佳作が一編、そのほか功労賞が1編の3編。出版界の不況もあってどの出版社も台所事情は厳しい。
     そんな状況の中、今回この賞授賞式の責任者を務めるのは、ビジネス情報誌の鬼編集長と評され辣腕を揮ってきた栗原。妻子ある身だが不倫をし不倫相手と別れたことで、セクハラをしたとの噂を流され、無実であった為児童書部門への左遷で茶を濁された。この授賞式で問題があれば忽ちリストラされかねない状態を自覚せねばならぬのは、人間関係のプロとしてのサラリーマンの習性である。
    受賞式が始まって間もなく、緊急事態が発生、事前に充分な調査が為されなかったのか、或いは栗原の左遷が決まった直後の授賞式だった為か事情はハッキリしないが、佳作を獲った作家が実は可成り売れっ子の現役AV女優であることが判明、授賞式は急遽中段された。
  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すばらしかったです。俳優さんのキャラも立っていてすごくよかったです。話もわかりやすく、さらにテンポもよく、おまけに起承転結がしっかりしていて非常にわかりやすかったです。出版業界というか賞取りレースで似たような話をよく聞くこともありリアリティをもって観ることができました。他人のアイデアのパクリや夜職兼業問題、そして二重投稿、すごくリアルでした。

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