進化とみなしていいでしょう 公演情報 進化とみなしていいでしょう」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
21-28件 / 28件中
  • 満足度★★★★★

    観てよかった、本当に。
    台本がとても良い、連続した濃いキャラを登場させ、社会問題となった事件をベースに終盤すべてが繋がる展開は圧巻でした。
    濃いキャラに合わせた役者さんたちの好演と音響効果、一歩狙いを外すと伝わりにくい意図的な演出を巧みにダンスを取り入れて魅せていく技法はさすがです。

  • 満足度★★★★★

    かっこいい!
    個性的なキャラの目白押しで最初は面食らったが、次第に引き込まれました。音楽と、それに合わせた動きがカッコよくて、座席でじっとしているのがもどかしかったです。コメディタッチだけど、シリアスでありシニカルでもあり、笑えるんだけど、どこか物憂げで、カッコいいんだけど、見方によっては滑稽でもある。そのバランスが絶妙です。観る人によって感じ方の比重が変わると思います。

  • 満足度★★★★★

    当日パンフ
    当日パンフのメッセージがそうなのだろう。

    正直、セリフだけではメッセージがクリアじゃない気がする。
    でも、そんなことはどうでもいい。
    各登場人物の一挙一動すべてがなにか語りかけてきて楽しい。

    もちろん、ユーモアやシニカルさなどもあり、笑ってしまった。

    クロムの世界がクセになりそう。

    もう一回いきたいな。

    ネタバレBOX

    しかし、変な人だらけ。

    一番気に入ったのは警官のボス。
    あの話しぶり・そぶりは最高だった。
    部下の2人も時間を追うごとに魅力が増していく。

    カウンセラーや大家さん、村上春樹もお気に入り。
    (でも、できれば村上龍と村上春樹を逆にしてほしい・・・)

    笑いガスとかよくこんな発想がでるものだと感心。

    印象にのこったセリフも警官とカウンセラー関係が多い。
    「なるほど」の話(実は、私の業界では「なるほどですね」は有名で、かつ、これを言うときは、相手の話を聞いていないことが多い・・・)
    「明日困るのに今なぜ困るのか」:この一節はしびれた
    「カウンセラーの守秘義務」:一人で大笑いして周りのお客さんすいませんでした。

    最後のダンスシーンは、前のほうの下手側が真正面で、なんか迫力ありました。

    全体のスーッと上がってくる演出や、人の動きはなんともいえず、気持ちいい。

    お話は好きな感じではないんだけど、なぜか全体としては満足度高い。
  • 満足度★★★★★

    よかった
    劇団初見でしたが、観てよかった。
    ストーリーは妄想と妄想のぶつかり合いという感じで(笑)、ブラックでも気持ちよく見られました。登場人物の男女がみんな胡散臭くておかしかったです。

    役者さんたちが達者で、同時にしゃべっているシーンでも不思議と聞き取れました。
    動きや表情も芸術の域だったと思います。


    ここで謝らなくてはいけないのは、私、アンケートのその他希望要望がありましたら欄に「指定席の場合は座席を選んで予約できるようにしてほしい」と書いてしまいました。そして、ここに来たら、サイトで予約したら席選べますって・・・・・・。
    私、どこで買ったんでしょう。
    いや、クロムモリブデンのHPだったと思うのですが。自分であの席(ほぼ一番後のほぼ一番端www)を選んでいたとしたらものすごい勘違いです。
    的外れな要望、すみませんでした。

    ついでにネタばれでは別の要望を。(感想じゃありません)

    ネタバレBOX

    ここはまったく個人的なスタッフさんへのお願いです。
    お得なDVD4枚組を買ったのですが、「入れる物はありません」とのことで、むきだしで持ち帰ることになりました。
    電車の中で、それをいかに自然に愛らしく持ち続けるかに苦慮しました。
    スマホ普及してから女子のバックは小さくなる傾向にあるので、使用済みのでも紙袋とか用意されていると、(そして希望者にだけでも渡してあげると)親切じゃないかな~とか思いました。

    といいつつ、4枚4000円という破格の値段はありがたく、私のこのお願いでせっかくのセット販売が無くならないようにもお願いします。
  • 満足度★★★★★

    <作品>と呼ぶにふさわしい作品
    音響、照明、セリフの間、タイミングなどすべてが計算され神経が行き届いたまさに舞台”芸術”でした。特に音響がよかった。

    舞台美術にもびっくり。小型のモノリスというか業務用冷蔵庫というか、黒い物体が、どん、どん、どん、どん、どん、どん、と6台、舞台上に林立。いや、これ、ぜったい邪魔でしょ、と思っていたら、ぜんぜん邪魔じゃなかった! なんというセットプラン!

    役者さんのパフォーマンスも込みで、インスタレーションのようでした。もちろん、現代美術なんかよりクロムの舞台の方が断然刺激的!

  • 満足度★★★★★

    さすが
    日々消費される時事ネタを、演劇ならではの構造にぶっこんで撹拌しまくって、思いもよらないモノをひきずり出してみせる。
    そんなクロムモリブデン作品の面白さが今回も爆発していた、実に面白い90分。

    「今」を生きることの痛みやら滑稽さやらが、ないまぜになって怒涛のようにおしよせる終盤のシークエンスはお見事。
    (前半はやや抑え気味だったか?)
    幕切れの瞬間に見せる登場人物たちの表情というか「顔」というか、がとても印象的。

    ゲスト含め役者陣もさすがの健闘。武子太郎の身体はすごいなあ・・・w
    音響といい照明といい受付といい、この劇団はスタッフワークが高いところで安定してるなあって印象。

  • 満足度★★★★

    進化
    タイトルの「みなしていいでしょう」ってとこがいいニュアンス。

    ネタバレBOX

    父を殺されて感動がなくなった秋男(奥田ワレタ)が、ニセ村上春樹(久保貫太郎)のアドヴァイスで小説を書く話。毒ガスを撒いた犯罪者・沖田九六(花戸)とそれを匿う女・一花(佐藤みゆき)が大家・新堂(武子)から逃げる話。無感動な刑事・草壁(森下亮)と中條(幸田尚子)を従える強引に事件を解決する後藤田(手塚けだま)とその被害者・麦山(小林)の話。精神疾患で頭の中で後藤田らが事件を解決しているという二木弓(とかげ)となんちゃって精神科医・鶉女(金沢)の話。

    秋男のフィクションと思わせて、リアルとフィクションが交差する構成が自然。音響と照明も上手くからんでたし、舞台上の目隠し?を使ったアクションもまとまりがあった。
    ラストのダンス(というか拳法)からかぶりもの→剥いで開放感のある表情って一連の流れは○。進化=克服というところかしら。もっと大きなものも感じるけど。
    場面転換の振りがおとなしめだったけど、最後の力強さはやはり惹かれるものがある。
    キャラは、心に傷を負ったふうな刑事・草壁と中條が好き。イントネーションのおかさしさと嘘つき、空気読めないといったわかりやすくてツボを抑えた要素で、舞台でも冴えてた。あと、後藤田もいい。銃をぶっぱなした草壁に、冷静に「裁判とかあるだろ」とつっこむとことかね。いいトリオだった。

    中盤でみせた、音楽にのせてのバトルシーンも好み。ちょこちょこいいとことがあるのが嬉しい。
  • 満足度★★★

    黒クロム
    世間を賑わす様々な事件をクロム流にサンプリングしている。
    気持ち良く笑って帰れる類のものではないなぁ。
    これが「ライフ・オブ・ブライアン」くらい爽快だと大傑作になるのかも。
    シニカルなタイトルだと観劇後に分かった。

    ネタバレBOX

    森下&幸田の衣装はけっこう恥ずかしいことになってる(笑)

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