深海のカンパネルラ 公演情報 深海のカンパネルラ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-35件 / 35件中
  • 満足度★★★★★

    きれいな舞台でした
    終わりの方までかなり心をえぐられるような話でした。でも終わり方はすごく美しかった。幸せって難しい。現実って難しい。
    楽しい話が好きとか教訓染みた話が嫌いな人とかは嫌いなのかも。個人的にはかなり好きな舞台でした。

    ネタバレBOX

    絶望に引き返せなくなるほど溺れて、夢の終わりの絶望に、新たな人間関係と希望を見出す。舞台の終わりには私もジョバンニと同じような、なんともいえない気持ちと涙を抱えたまま、銀河鉄道を降りていました。
    光の使い方や、現実と銀河鉄道を行き交うゆらぎが素敵でした。
    あと、うお座の女王がおもしろすぎました・・・笑いあり涙あり。銀鉄好きにはたまらない。
  • 満足度★★★

    重く濃密な物語
    このファンタジーのシリーズはいつも心に痛い。
    ファンタジーを下敷きにしているからこそ、
    余計に現実の苦しさや痛みが浮き彫りになってくる。
    それでも観続けてしまうのは決して怖いもの観たさだけではないと思う。

    はっきり言って宮沢賢治は苦手だし、
    わたしの中での宮沢賢治はキャラメルボックスでのイメージが大半をしめている。
    今回はまったく違った「銀河鉄道の夜」を観せてもらったと思う。
    きちんと本を読んだことはないのだが、
    もしかして今回の解釈って結構的を射てたりして・・・。

    ネタバレBOX

    物語世界との二重構造はお約束。
    中田さんの役のからくりにはぜんぜん気がつきませんでした。
  • 満足度★★★★

    3本目
    組曲「空想」から3本目。
    相変わらず好きな空気です。
    終わった時は「面白かった」と純粋に思ったんですが時間が経つとなんだか心に刺さりますね!

    個人的には集中力がもたないから
    30分くらい短くてもいぃかなぁと…

  • 満足度★★★

    こわい話
    前半の方が面白く感じた。「銀河鉄道の夜」は未読。

    ネタバレBOX

    学生のりく(多田直人)の友人・けんじ(篤海)が溺死し、りくはショックで精神異常をきたし、けんじからもらった小説「銀河鉄道の夜」の世界へ、自身やけんじの存在を妄想するようになる。りくの妄想は、現実の記憶とは離れ、けんじの存在も見失いかけるが、先生・宮沢賢治(中田顕史郎)の話などから、記憶のけんじを呼び戻し、その死の悲しみを乗り越える。

    序盤から、不穏な空気がつきまとう感覚。徐々に、りくの異常な精神状態や過去の友人関係などが明らかになるほど、空気がさらに濃く深くなる。ひみか(川田希)の姉としての心配とか、みかげ(渡邊とかげ)の告白とか、たくみ(二瓶拓也)との決別とかのからみも、話を引き立てまくる。特に、いじめっ子の柴実(石黒圭一郎)は、その嫌な感じがウマい。けんじ死亡の原因というからませ方と、ひみかに土下座されてりくに会いにくる(本人も本当は来たかったのか)ってのも、物語にいい感じに作用してた。

    基本暗い話の中で、魚心先生ほかを演じた(小玉久仁子)のパンチの利いたキャラがほっとさせる。しかも、ただ笑わせるだけでなく、スーパーのパートのおばちゃんとして、アドバイスし、りくの固くなった心を緩める。ひとのことはわからないとかね。まあ、単純に、魚座の女王は面白かった。

    終盤、けんじの死を受け入れたりくの心が開かれるように、舞台の可動セットも動き、開放感のある舞台面に。そこで交わされる、在りし日の友情。りくとけんじはそれぞれの世界へ足を進めてエンド。ただ、前半の(個人的な)盛り上がりに比して、グッとこなかったなと感じた。決して悪くないんだけど。

    こわい話。理不尽な悲劇を受け止めざるを得ない時、どうそれを乗り越えるのか。その時そばに誰かいることの大切さ。そばに何人もいてくれたりくは、「上等」なんだと思った。

    「死に意味をもたせる自分」ってセリフが気に入った。
  • 満足度★★★★★

    期待以上
    大切なものを失ってもずっとずっと生きていかなきゃならないジョバンニの、行方を見届けられるお芝居でした。

  • 満足度★★★★★

    前半の作りこみががっつり効いて・・
    前半部分が
    粘り強く豊かに描きこまれていて・・・。
    戯曲の構造に加えて
    その世界を飽きさせずに
    観る側に刻み込んでいく役者たちの秀逸なお芝居が
    後半解けていく世界にしなやかに結実して・・・。

    その世界が束ねられて
    向こう側に
    生まれた俯瞰に強く浸潤されました

    ネタバレBOX

    比較的長めの作品なのですが、
    その前半が
    主人公が組み上げる内心での物語の
    執拗なスクラップ&ビルドの表現に
    費やされていきます。
    少しずつ外側の枠組みを、組み込み、時には刺し入れながら
    その心に浮かぶものを具象していく。

    「銀河鉄道の夜」を土台にして
    時には恣意的に、
    あるいは、逃げ込むように浮かび、
    時には道を外れ、広がり、ビターに染まり、行き詰まり、フラッシュ音とともに崩されてしまう内心の物語たち。
    サザンクロスにまでまっすぐに至ることない
    寄り道や逸脱までが生まれる物語に
    様々な風景が交錯して・・・。
    原作に忠実に描かれる刹那、
    時には箍が外れて戯画的に広がる世界、
    あるいは耽美に、または暴力的に描き、重なり、
    行き詰まり、刹那に崩れていく・・。

    役者たちが、
    世界を塗りこめてしまうことなく、
    しなやかに、
    シーンやキャラクターたちの実存感やトーンの濃淡で
    空気の質感をコントロールし
    心風景のテイストを生みだしていきます。
    そこには観る側が受けとる寓意の
    平易さと深さのしたたかな組み上がりがあって、
    絶妙に変化しながら何度も重ねられていく物語の顛末を
    飽くことなく追い続けてしまうのです。

    そうして、形作られたボリューム感があるからこそ
    執拗な組み上げと崩壊自体が
    コンテンツたちにとどまらないニュアンスを持ち始める。
    やがては、物語で覆い隠していた彼の内心の枠組みが現れ
    観る側にさらに向こう側にある現実を
    さらけ出していく。
    引きこもる彼の姿と
    そこから彼を引き出そうとする姉や周囲の姿と・・・。
    痛みと苛立ちが観る側にまで浸み入ってきたその先。
    視座が逆転して現れたエピソードの
    なんてナチュラルなこと・・・。
    天空と深海の寓意がそのチケットに集約されて、
    でも、チケットを巡るシンプルな誤解が
    それまでのシーンたちから受け取ったものと共振し始めたとき、
    思いもかけず涙が溢れた。

    冒頭に物語の土台として語られる、
    「銀河鉄道の夜」が
    再び語られる時、
    それは主人公が、さらには人が生きることの
    普遍への俯瞰となって・・・。
    そのなかで前半のシーンも解け、
    役者たちの献身的な演技が
    その景色のなかに具象するものを
    しなやかに編み込んでいたことにも
    改めて思い当たって・・・。

    作り手が描きだす世界と
    昔々読んだ「銀河鉄道の夜」のあやしい記憶に
    凛とした空気と、
    そのなかに歩む感覚と
    偶然に重ねられていく刹那の
    広がりが重なって・・。
    ダブルコールの終演後
    劇場を離れても、、
    さらに広がり心満たされていくものが
    いくつも巡り降りてくる・・。

    とても深く心を捉えられた舞台でありました
  • 満足度★★★★

    初日
    観てきました・・。

    あとでもうちょっと書きます。

  • 満足度★★★★

    溢れる涙…
    まさかこんなに涙が溢れるとは思いませんでした。心をぐわっと大きく掴まれました!観に行って、ほんとによかったなぁと思った作品です(^^)

  • 満足度★★★★★

    なんかもう・・・
    決してきれいではなく、むしろ酷なお話なんだけど、とても素敵でした。
    途中から涙がダラダラ止まらなくて、自分でもちょっとびっくりした。
    『銀河鉄道の夜』をもう一度読みたいと思った。

    ネタバレBOX

    覚えていたいのに記憶は薄れて曖昧になったり、忘れたいのに事あるごとに鮮明に思い出したり、なかなか都合よく行かない。
    それでもいろいろ受け入れていくのが生きるって事なのかしら・・・。
    りくの『妄想』が繰り返される度にりくが残酷に振舞う様とか、段々けんじが思い出せなくなってく焦りとか、けんじの存在までもなかったんじゃないかと疑い始める動揺とか、観ているうちにどんどん苦しくなって、お願いだから誰か彼を救って!・・・と祈ってしまう。

    大好きな小玉さんが相変わらずの飛び道具っぷりで嬉しい。
    ダラダラ溢れた涙の7割くらいは多田さんと中田さんのせい。
    残酷なのか優しいのか分からない台詞を淡々と述べる中田さんが素敵。
    真直ぐさと脆さと闇とをもった少年『りく』を役を演じた多田さん、スゴイです。

  • ぐさぐさと
    ぐさぐさきました。
    美しく優しく、ぐっさぐっさ刺してきて、哀しいのか嬉しいのかもよく分からなくなって、涙が止まらなくなりました。
    すてきな舞台でした。
    終演後、すぐには立ち上がれず、のろのろとロビーに出たら、上演台本が売り切れていたことだけが心残りです。予想はできたはずなのに!!

  • 満足度★★★★★

    好きです
    世界観がとても好きです。
    2時間10分ガッツリ堪能致しました。

    ネタバレBOX

    役者のバランスも良く、特に舞台美術・照明の美しさに圧巻。
    特に手前左右にある黄色のライトの効果による色味の魅せ方が素晴らしかった。
  • 満足度★★★★

    深海と宇宙の素敵な出会い
    良くも悪くも銀河鉄道の夜でした。

    ネタバレBOX

    親友を亡くした高校生がショックで引きこもりになるも、最後にようやく立ち直る話。

    銀河鉄道の夜をモチーフにしているだけに、友人が死んだであろうことが初めから想像できてしまうところは弱点でした。前作の親子の和解のような意外性、驚きは感じられませんでした。

    ただ、心の傷というものは不思議なもので、あんなに好きだった親友が思い出せなくなる、いくら思い出そうとしても出てこない、本の読み過ぎで勝手に作り上げてしまったのではないか、そもそもそんな人間は存在しなかったのではないかという疑問が膨らみ、頭が混乱するくらい話に幅が出てきたのはさすがでした。

    二人が親友になったきっかけ、深海(ふかみ)は水族館を見に、深田はプラネタリウムを見に来てサンシャインビルで偶然出会ったというエピソードは、幻想的な深海を走る銀河鉄道の絵を思い浮かばせるとともに、偶然とはいえ普通の日常であったことを認識させとても素敵でした。

    銀河鉄道の夜を最後まで読み切り、深田の死を受け入れた深海でしたが、結局はそれしかないというところでしょうか。

    現実を思い起こさせるために参加した級友や先生や深田の父親などが、銀河鉄道の夜の登場人物にシンクロしていく、しっとりと馴染んでいく中に一人だけ際立って目立つ存在は必要でしょうか。

    フランス料理でも懐石料理でもいいのですが、フルコースの中に一品、醤油を入れすぎた煮物が出てくるような感じを受けてしまいます。好きな女優さんではありますが、そして今更外せないのでしょうが、黒蜜星の乙女が目で演技をしていたように他の女優さんだったら同じ演技をさせたとしてもしっとり感が出るのではないかと思いました。
  • 満足度★★★★★

    今さら言うまでもないですが
    二時間経ったとはとても思えないくらいの、濃縮された、それでいてまろやかで負担のない幻想的な時間。

    最初とてつもなく嫌な顔に見えた主人公の顔に、最後にはどうしようもないくらいの愛着を感じる不思議。

    主演級の役者があちこちで諸々のエピソードを紡いでるのに、違和感のない一体感。予想の一歩先を斜め上にいかれる展開の安定感と爽快感。

    マンネリ化の気配も衰える気配もみじんもない。。。

  • 満足度★★★★★

    こころをぐわんぐわんと
    心を揺さぶられたような衝撃を感じました。

    ネタバレBOX

    恐ろしく、
    きれいな 景色が見えました。
  • 満足度★★★★

    生きるとは
    最初に、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をカムパネルラ視点で再構築したお話ではないと断わっておきます。そういうお話ではないのです。
     
    「りく」という青年が出てくる。それから「けんじ」という青年が出てくる。彼らと「銀河鉄道の夜」がどう関わるのかは観て頂くしかない。
     
    未来、現実、過去、記憶、妄想。軽めの、笑いのシーンもあるが、苛酷で残酷、「酷」という字で表したくなる場面も出てくる。だから賛否両論、万人受けはしないと思う。でも心に刻まれる「何か」はあると思う。

    ネタバレBOX

    ところで、初めて『銀河鉄道の夜』を読んだ時、「え、これで終わり?」と思った。ジョバンニは、カムパネルラに起きた事を受け入れることができたのだろうか。次の日からどうやって生きたのだろう。あのモヤッとした感覚がこの作品で活かされていると思う。
     
    劇中の主人公と「先生」の会話を観て、ブルカニロ博士のことを想った。ブルカニロ博士とは、初期版の『銀河鉄道の夜』でジョバンニに助言を与える重要な役を担っておきながら、改稿によって姿を消したレアキャラである。宮沢賢治はなぜブルカニロ博士を削ったのだろう。なんのこっちゃ?と思われた方は、やはり、劇場でこの舞台を観て頂くしかないと思います。
     
    照明がすごくキレイ。あと牛水里美さんがステキすぎる!
    長文失礼しました。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

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