別役実・原作 「カンガルー」を経て 公演情報 別役実・原作 「カンガルー」を経て」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    不条理劇について理解出来たとは思いませんが、自分なりの解釈で、勝手に楽しめました。正直わからない部分もあるにはありましたが、最初と最後の説明、コメンテーター的な説明でうんうんと思いながら自分の中で整理していました。
    機会があれば、こういうお芝居にも触れて見たいと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    すばらしかったです。牧場のシーンになってから不条理さがわかりやすく、かつぶっとんでいてとくに楽しめました。あと、グリーンのタイツを履いていた女優さん、めっちゃうまいですね。逸材ですね。それと、最後のあいさつで団長さんが涙ぐんでいるところ観てぐっときました。最高の舞台をありがとうございます!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    入り時間が遅れたのもあり、終演まで2時間40分程。
    不条理劇とはどんなものなのかと観劇したのですが、やはり分からないところが多かった。
    何故、どうなったが多々あったが自分的解釈で何となく理解できたのではと思う。

    ネタバレBOX

    カンガルーとは何ですか。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初めての不条理劇を、興味深く観劇できました。

    ネタバレBOX

    半世紀以上前の不条理劇作品…摩訶不思議な世界に、浸かることができました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    不条理劇とは…始めと終わりにその説明のようなものがあり、例えば 現実における「大東亜戦争」「学生運動」、TV番組の「ゲバゲバ90分」「8時だョ!全員集合」という言葉を並べる。その行為そのものは虚しいものであり、TVに至っては娯楽番組を示しているようだ。

    公演は 初演当時の台本で上演とあるが、当初を知らないため その違いは分からない。しかし描かれている内容は、まさしく不条理劇ー別役の世界ーだ。
    (2時間25分 休憩なし 転換後 演奏会約30分) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、外国航路の波止場。天井には万国旗、上手に直方体(ベンチや棺桶イメージ)、下手に外灯、救命浮輪や係留杭が見える。何となく人生航路の無常が…。
    先に記してしまうが、劇中 生演奏は場面の繋や状況変化の表現に効果的だった。その音楽(4曲、作詞は全て別役 実)は壮大・雄大で大らかなもの、癒しのような優しいもの。中には宗教音楽かと錯覚するものもあり、選曲と演奏は好かった。

    物語は、外国へ行きたい夫婦や男が現れ、船員らしき男に乗船券は偽物と言われ 戸惑っている間に船は出航してしまう。折角、船内食堂へ入るためのネクタイやハンカチを持ち、心構えである勇気を持ったのに。船員が後から来た男に向かって「お前はカンガルーだ」、だから乗船させられない。そして場面が次々と変わり、娼婦とその彼氏、偽乗船券を売りつけたヤクザなど脈略があるのかないのか。劇作テクニックによる異化効果で、設定や視点の変化を見せる。男は、或るキッカケから人間社会の波に飲み込まれ、対人や運命に翻弄されていく孤独と、己の死に向き合い続ける。最後(期)は、男と娼婦が平穏に暮らしている中、突然の不幸が襲い、男は殺されてしまう。外国への見果てぬ夢が葬式のシーンへ。

    男は外国、特にインドへ行きたかった。劇中、夫婦や男は行きたい国を言い、それを万国旗や英字新聞、そこに文化(異国)の違いを重ねているようだ。また哺乳類という点ではカンガルーと人間は同類、しかし その諸々の世界は違う。二足歩行で人は手で発明や発見をし、カンガルーはと言えば…。
    別役作品は、分かり難くても いつの間にか引き込まれてしまう、そんな魅力がある。しかし本作は流れが何となく ぎこちなく(銃声音など)、没入出来ず もどかしかった。

    この戯曲は1967年作。その当時 外国へ行くことは 現在に比べもっと大変、それだけ未知であり夢、冒険的な思いも強かったであろう。しかし今やワールドワイド、インターネットを介すれば瞬時に世界と繋がる。一方、特殊性・独自性は時代や状況の中に埋没し自己を見失いがち。そんな世の中でも生き続けなければならない。たとえ〈不条理〉であっても、そんなことを改めて考えさせる公演だ。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     一言に不条理劇と謂うが、その意味する処をどれだけの人が理解しているであろうか?
    (追記後送)

    ネタバレBOX

     演劇ファンを前に口幅ったいが、演劇は最も時代とその状況を反映する表現形式である。今作の原作は故別役 実氏、1967年の作だったと思う。冒頭こんなことを書くのは、今作が日本の不条理劇を代表する別役 実という劇作家の作品を基に創られていることと大いに関係がある。一言に不条理劇と謂うが、その意味する処をどれだけの人が理解しているであろうか? 先に挙げたように演劇は時代とその状況を本質的に極めて素早く而も的確に表現する総合芸術である。而も芝居という形式が要請する縛りの多い表現形式なのである。
     以上のような条件から、それでも作品を創り上演する為には、極めて鋭く要を得た状況把握と膨大なデータの的確な分析、これらを素材として再構築し物語として紡ぐことのできる才能が必須である。
     ところで、不条理劇が創られるのは、或いは創られて来た時代とは、どんな時代であったか? を若干再考してみよう。今作の原作は、現在別役実戯曲集に収められているものとは、内容に相違がある。今回、有機座公演では初演時の台本をベースとして用いたという。自分はこの双方を見比べた訳では無いので異同の詳細は分からないが、初演時の台本の方がより尖がり、先鋭的であった分だけ分かり難いかも知れないと想像した。実際、今回自分が書いていることは、この分かり難さを少しでも解消したいと思ったからである。
     物語の舞台は国際航路の波止場。舞台美術は至ってシンプルで、板奥の天井からは万国旗が垂れ下がり、その手前中央よりやや上手に棺桶のような形のベンチ、その反対側・下手には、定番の電柱ならぬ電灯。板手前観客席に近い下手に救助用浮き、上手には繋留用の杭。大切なことは、物語が展開するのが国際航路の港だという点だ。
     人種や国籍、肌の色や目の色、髪の毛の色、話す言葉の違い、衣装や文化、食べ物や仕草の違い等々様々な違いや、その時代、場所の違い等によってこれらの差異が様々な意味の違い、否意味する処の違いに重大な差を齎し時に取り返しのつかない事態を引き起こすことにもなる。
     そして不条理劇の創造された時代にあった社会状況とは、多くの人々が判断の根拠を失い、自分達が属す社会も、己自身の普遍的価値観も信じることが出来なくなった時代では無かったか? 敢えてしょっぱな過去形で書いたが、無論現在もそれは刻々と更に深く不可視にされて進化・深化し続けている。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    阿佐ヶ谷アートスペース・プロットは初めて
    退館時間の無いトコになるんだねぇ

    開始がゴタついて10分以上遅れたり
    ミニライブはオマケ的に
    嬉しかったが
    総時間3時間45分は
    歴代最長の観劇時間となったなぁ

    古い不条理劇ということで
    最初と最後に説明的な流れがあり
    こういうものですと
    納得はするのだがー
    自分的にアマシ不条理系は合わなかったかしら

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