dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス 公演情報 dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
21-31件 / 31件中
  • 満足度★★★★

    ver.青
    オリジナル版は極限状況での2タイプの師弟関係に重点があるように感じられたが、長編化によって「生きること」が色濃く浮き上がってきたように思う。
    また、価値観の異なる別世界での出来事とすることにより主題が際立っているのに今更ながらに気付く。
    併演の短編「ほんの遊び心 ver.青」における「崖の上感」もなかなかに見事。

  • 満足度★★★★

    ver.黒
    乱歩6、ウエルズ2に狂気も2ほどブレンドした「黒髪…」は基本的にはオリジナルに近くイヤーな感じ。
    が、「ほんの遊び心 ver.黒」の良い意味で「しょーもねー」な可笑しさがそれを払拭するという確信犯的犯行、そのバランス感覚たるや…(笑)

  • 満足度★★★★

    青を観てきました
    設定は少々突飛なところがあるが、最初のシーンと本編を通じ、生きることの意味を問うたメッセージ性の高いストーリーで、二時間余りの長編であったが、食い入るように最後まで観ることができた。役者陣もしっかしており、初見の劇団であったが、また機会を見つけて観たいと思った。

  • 満足度★★★★

    黒の章
    はじめて観させてもらいましたが、思うほどクセのある感じではなかったです。 ある種のインパクトはたしかにありました。

    本編と「ほんの遊び心」の2作品の落差の激しさがものすごく、したたかだ。

  • 満足度★★★

    黒バージョンを見た
    実は私の笑いのつぼにはまったのは「ほんの遊び心」の方。「黒髪」は、なるほどね~って、感じ。私にはどうもピンと来なかった。「遊び心」の方は、無駄に熱い人々をオーバーで真面目に演じj、全然笑わそうとしてないのにおかしいし、可愛らしい。いつもと違う作風らしいが、断然こっちの方がおもしろかった。

  • 満足度★★★

    青の章
    ハイジャック2度目の観劇。前回の演出にびっくりで気になり(印象が強すぎて…)拝見。前回は目に入ってくる演出が印象でしたが、今回はもやもや考えてしまう感じですね。自由とは何かとか思って帰宅しました。

  • 満足度★★★


    チケットプレゼントにて鑑賞。

    本編、ちょっと駆け足な印象。ほんの遊び心はクスっとできる。序盤の主演の衣装は絶妙なセクシー具合で○。

    青黒通して、演技が格段にうまいという印象はないけど(もちろん下手じゃない)、舞台の魅力は確かにあったかなと。また、異様な世界が、どこか笑ってしまいそうになる。なんかコミカルな味がするん箇所があるんだよね。シリアスな場面でもところどころね。これも劇団の味だろうか。

    ネタバレBOX

    サーカス団での人体切断ショーは、実は実際に切ってましたー、医術があるのですぐにくっつけてましたーという、医者くずれ・ゲイシ(宇野正玖)とその妹・フタバ(川添美和)らの話。落ちぶれた兄は、サーカスの運営と麻薬に手をだし、アシスタント?であり、フタバの彼氏であるフィッシュ(橋本慎司)を麻薬漬けにする。それには、フィッシュの本性が関係していた…。
    フタバが慰み者になってたとか、ラストの愛情とか、理解しにくい。そのせいか、後半になってもどこか傍観してしまった感がある。まあ、フィッシュの女性の人魚化性癖ってのは、ちょうどよい猟奇性があっていい味付けだったけども。てか、ゲイシは、それ知ってたらヤク漬けし続けて殺したほうが良くね?と思った。
    タカダ(伊藤亜斗武)とオタキバシ(邸木ユカ)の刑事コンビは、意外性があまりなく、正義に突っ走る異常な暴力警官という意味でもちょっと弱いかなと。
  • 満足度★★★

    期待通りも・・・
    黒の章を観劇。私は前回観ていないが今回の長編化は失敗だったのではないだろうか?短編の時はなかったであろうシーンを省いて頭の中で整理するとそちらの方が断然面白いからだ。要するに笑いをとるためだけのといった無駄なシーンを増やした感が否めないし短編が好評だったからといってそれを長編化することに疑問を感じた。恐らくは短編だったからこそ好評を博したのだ。それゆえこの作家の最初から長編を意識して書いたものは観たいと思った。たぶん観る。

    ネタバレBOX

    ほんの遊び心と銘打たれた作品は、あまり稽古してないなと思われるシーンが少なくなかったが、それはもしかしたら○○ごっこを演じていたのかもしれないしほんの遊び心なのだから許容範囲。定型のどんでん返しも定型の非情なラストも全部ひっくるめて十分楽しめた。○○ごっこをする大人達。○○ごっこをする大人を演じる俳優達。実に滑稽だ。バカバカしい。どうしてそんな彼らを観て胸が熱くなるのだろう?松田優作のせい?
  • 満足度★★★

    死んじる
    青の章「dogma」を観劇。一周回ってとてもまともな話。色々な事を考えさせられる。飛び抜けた設定で、狂っていて、常軌を逸した人達が出てくるけれど、観劇後の後味の悪さはない。これ以上やっちゃうとエンターテイメント感が損なわれちゃうよなと思うような、人が引かないギリギリラインを攻める物語のバランス感覚は絶妙。ただ、個人的な好みとしてはもっと「無様」な価値観揺さぶられる話を期待していっただけに、設定も役者も良いのに長く感じた。

    ネタバレBOX

    何でこんなに死ぬ事が怖いんだろう。平和だし五体満足だし、多分明日も当たり前の日常があると信じてるのに。きっと、自分は切り立つ崖の上にいて選択を誤ると死んで(殺して)しまうことを想像するからだろう。

    でも生きてるのも息苦しい。平和ボケだし日に日に体力落ちていくし、明日も大きな幸せもない単調な一日だから。でも代わりに大きな不幸もないはずだと信じてる。僕らはこういう生への喜びと死への恐怖の繰り返しで生きてる。死ぬのは怖いから、「dogma(教義・独断)」にすがりたくなる。

    僕なんかがツラツラ感想書くより、劇団の特設ページにものすごい詳細な内容が記載されてるのでそっちを見たほうが楽しいと思う。しかし、観劇前に全部読んでいくの結構大変な量だと思う。よくこんな細かい設定考えるよなぁ。

    「勉学を怠ると死・解答を誤れば挫折の死・模範となる解答を導くと栄光の死」というどう転んでも死んでしまうであろう教義の下に運営される学園の卒業式の話。同級生390人以上が死んでいる状況で、卒業を迎えられそうなのは僅か8人。そして、その8人には卒業を前に卒業演習という名目で教義についての問答がなされる。教義に懐疑的な教師、ゴダイの受け持つ2組からは5人の卒業候補生が出ているが、他クラスは在学中の道徳の時間に習ってる教義を、2組だけが一切教わらず音楽や映画など娯楽を楽しみ「生きる喜びを実感して」過ごしていた。卒業演習は教義をしっかり習熟しているかについての試験なので、当然2組の生徒は何もわからない。卒業演習に正解すれば栄光の死、不正解ならば挫折の死。ゴダイは卒業演習中も「教義は間違っていて、生きることは無様で戸惑うことだ。」と言い放つ。そして、ある者は生き延びて、ある者は死んでいく。

    漫画みたいに「ある条件の下にゲームに勝つと大金や栄誉を得られる」設定でもなく、生まれながらに戦場で兵士として生きたりストリートチルドレンとして生きないといけない時代や場所で生まれた訳でもなく、ましてや特定の宗教に傾倒する人の少ないこの日本で、ただ「教義を信じて死ぬ」事が幸福だという設定はとても奇抜に見える。でも、自殺者年間3万人・昔は切腹で責任を取り、特攻隊でお国のために死んでいった日本は「死をもって責任や生き様を昇華させる」国でもある。死ぬのは怖い。痛みや苦しみなんて考えたくもない。だから、そういう事を考えずに死にたいのはわかる。「信じるものは(苦痛や苦労を伴わず)救われたい」のだ。登場人物の一人、学年主任のモリクニは劇中「お前達が、(小学生の時分から12年間過ごした)この学園から一歩外に出たら容姿や言葉使いやキャラクターで必ず挫折する。その前に、栄光のまま死んだ方が良いんだ。」と教義の絶対性を口にする。この学園の教師も、元はこの学園の卒業生である以上、教義は絶対でなければならないのだ。

    物語の終盤「教義を逆説的に問うが、この人はいつ死ぬべきか」答えなさいとして壮絶な不幸話が語られる。その不幸な境遇をバネにして、人はそれでも生きるべきだと説き、その言葉に感化されて何人もの人が生きることを実感する。そして後には、教義を否定したら自分の存在価値が無くなると言いたげに崩れ落ちる学年主任のモリクニと、教義のために自分の恋人を見捨てたと言いたげに泣き落ちる生徒イガが残され暗転する。

    観劇後もやはり、生死に関して実感の持ちづらい息苦しい日本に生きている。個人的には無様に生きなくても、日本には憲法第25条生存権「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とあるんだから、もっと伸び伸び生きれたら良いのにって思うけど。でもそんな事を考えながらも自分で何かアクション起こす訳もなく、今日も大きな幸せも不幸もないこの世界で生き延びようと思う。
  • 青の章観劇。
    初演時にどちらも拝見しましたが、今回は dogma を見に行きました。
    キャストがかわったこともあり、その変わりようを楽しめたとともに、同キャストの方々の安定感も見てて感じました。

    ネタバレBOX

    初演時のチグサ処分のシーンと、クスノキ処分のシーンが変わっていて、違った面白さがありました。平良さん演じるキャラクターの苦悩が素敵でした。
    が、僕は初演時のほうが好きだったので、少し残念にも思いました。
    特にチグサのあのショッキングな最期は、深く心をえぐられたので。初演バージョンは不評だったのでしょうか?

    また、ツイッター上での堀口さんとあとむさんによる、勝手に裏設定も面白かったです。
  • 2月10日(金)M
    オープニングにドキドキ。

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