掏摸―スリ― 公演情報 掏摸―スリ―」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★

    主人公はどっち側?
    原作を読んでないからどこまで忠実かはわからないが、面白かったと感じる部分もあるが、主人公がどれだけ凄いのか、またどれだけ悪なのかが思ったほど伝わらず(むしろ善人に感じる)物足りなさを感じる部分もあり。

    ネタバレBOX

    終演後のアフタートークで、「掏摸ースリー」だけではなく別の本も取り込んでるとの事であった。
  • 面白かった!!
    ほんとに、ほんとに面白かったです!本も演出も役者さんも素敵でした!

  • 満足度★★★★

    初サイバー
    終始息を飲みっぱなしでのどがカラカラになるほど物語にのめり込んだ! 

    でも実は男は弱く、、、弱くは語弊があるか、
    自分の信念というかルールというか、そういうものに縛られないと
    生きられないが、女性はそうではなくたくましいという物語だったのかも。 

    李そじんさんの14才ははかなげで可愛らしく、黒沢佳奈さんの悪女の様は美しかった!

  • 満足度★★★★★

    遅れましたが感想です。今、原作読んでます!
    初めてこちらの劇団を観させていただきました。

    舞台中央のベットから突然役者が出てきたりと、後ろの壁が開く仕掛けなど
    舞台装置がとても印象的でした。

    また、役者陣も演技が上手く、主人公の少年時代と現在の演じわけが巧みですばらしかった。主人公の父親を演じられていた役者さんの迫力もすごかった。だが一番印象に残ってるのは、武子太郎さんが演じられていた木崎という役がとてもつもなく印象的でした。

    最近観たなかでは一番面白い劇団だと思います。

    ただ、個人的には最後の終わり方がもうちょっとスッキリした終わり方だとよかったと思いました。

  • 満足度★★★★

    従来作よりも重厚?
    原作ものという先入観もあってか従来作よりも重厚な印象。
    そんな中、主人公の父親に対するコンプレックスが前面に押し出されていて非常に共感を憶える。
    で、ベッドから父親が登場するホラー映画風のシーンには大笑い。

  • 満足度★★★

    入り方がちょっと
     導入部、余りにぺダンチックでダサい。これで純文学と言うのは、文学的認識が浅いのではないだろうか。それに、主人公は、ちっとも悪ではない。寧ろ、それに徹することができずに悩む所が、余りにもありきたりで、そのことが、観客の失意をかったのではないか。悪らしい悪は、一人居た。だが、それはフライアーで言われている父ではない。掏りの演技も未熟であった。にも拘わらず、主人公の顔が、中盤から終盤になってどんどん良くなっていった点、良い役者になる可能性はある。個々の俳優のこれからに期待する。

  • 満足度★★★★★

    シリーズ化
    すると面白いですよね・・

    そこは大江健三郎大先生のコメントに共感するところもあり・・(笑

  • 満足度★★

    一番クオリティが高いのは
    フライヤーじゃないでしょうか。期待していきましたが、普通でした。

  • 満足度★★

    長かった…
    役者さんの演技は良かったが、あまり好きなタイプの舞台ではなかった。

  • 満足度★★★

    やや長い
    オチ前までが、やや苦行系ではある。

  • 満足度★★★★

    重厚
    120分。ずっしりと重たく見ごたえがある。良くも悪くも箸休めのようなものがなく集中できた反面疲れた。

  • 満足度★★★★

    悪。。
    お父さん怖かった~。
    万引き母すごすぎる!

    初恋の人との再会、ほろりとしました。
    あの場面だけはかわいく見えてくるのが不思議でした。。

    ネタバレBOX

    ももこ?はどちらの子供なんだろう。

    どうして殺してはいけないのの答え納得しました。
  • 満足度★★★★

    掏摸師の哀しみ
    フライヤーから立ち上る“ピカレスクの香り”に強く惹かれた。
    荒川ユリエル演じる掏摸師は、繊細なたたずまいで14歳から29歳まで自然に見せる。
    とてもナイーブでミステリアスな表現が出来る人だ。




    ネタバレBOX

    父親と木崎の台詞が重なり、呼応する演出に緊張感があって惹き込まれた。
    この犯罪者サイドの勝手な論理を堂々と展開するのが原作の特徴かもしれない。
    善悪を超えた、ある種の人間の、確かに存在するタイプの人間の黒い論理。
    天才詐欺師の仕事ぶりをもう少しシーンや台詞で伝えてくれたら
    彼がこの黒い論理に翻弄される哀しみが際立ったと思う。

    原作の魅力的な言葉を忠実に再現しようとした結果か、
    全体が饒舌でストーリーが時折立ち止まる。
    ラップで犯行声明を出すところや首相を拉致したラームラのメンバーの仲間割れの場面、木崎の台詞とそれに伴う身ぶり手ぶりも、
    もう少しコンパクトにメリハリつけたら
    終盤なだれ込むような展開に勢いがついたかと思う。
    大事な言葉を丁寧に言おうとするあまり、タメが長くなって
    時折観る側の集中力が途切れがちなのが、とてももったいない気がした。

    荒川ユリエルさん、名前と同様中性的で繊細な魅力があり、この役にぴったり。
    「人を殺すな」と説得する悲痛な叫びは、彼自身が助けを求めているようにさえ聴こえた。

    母親役の定塚ユリカさん、その絶妙な間や台詞にリアリティがあり
    存在感抜群!

    平平平平さん、絶対悪という父親の台詞に説得力があって
    一体どうしてこんなオヤジになっちゃったんだ?とずっと思っていた。

    ベッドのまん中に穴があいていて
    そこからいろんな人が登場してくるというセットが面白い。
    死んだはずの父親がはい出してきた時は「貞子」みたいで本当に怖かった。
    会場のスタッフさん達が柔らかで快適な空間だった。



  • 満足度★★★★★

    引き込まれたまま2時間!
    「いつものサイバーとは違う」らしいのですが初サイバーでした。

    2時間以上もあったのにまったく集中が途切れないまま引き込まれっぱなしでした!
    役者さんが特に素敵で、演出もあいまって…目が離せませんでした。

    理不尽で絶対的な悪、非常に怖かったです。

  • 満足度★★★★

    見応えのある秀作
    原作は読んだ事がないが、優れた小説を戯曲にしただけあって、二時間余りの時間、飽きさせる事なく、舞台に釘付けにされてしまった。力量のある役者が多く、この劇団のレベルの高さも良くわかった。最初は、所謂ピカレスクものと思って観に言ったのだが、悪としてしか生きられない主人公の葛藤や優しさ、苦しみなどを上手く表現しており、それでも生きていく者の生命力を感じた。

  • 満足度★★★★★

    文芸っぽい
    原作や原作者の他の作品もまったく読んだことがないのでどんな世界かはわからないが、舞台自体とても文芸作品っぽい感じがした。

    それでいて、演出のおかげなのか映像作品っぽさもありなかなか見ごたえがある120分でした。

    お話の流れもよく、いろんな仕掛けもあり、笑いもあり、楽しいです。

    敢えてマイナスポイント2つ。
    タバコが苦手な私には、狭い劇場で喫煙シーンがあるとちょっとつらい。
    松澤さんは味がありますが、他の役者さんとは違う異質感が強すぎるかも。

    ネタバレBOX

    荒川さんは別の作品で観た時は非常に”嫌な感じ”がしていたのだが、それは役柄だったのだと気付いた。今回、時間の流れなどがとてもよく伝わってきた。
    すばらしいと思いました。

    個別のパーツで好きなところがいくつか:

    中学生のふたりが初々しくて、背筋がぞくぞくするぐらい。
    (でも高校生ぐらいのほうがまだ、納得感がある・・・)

    あと、ベットの中からの人の出入り。いいですね。面白い。
    客席からも飛び出たり。
    (最初なんで荷物が置いてままの席があるのに開演するのかわからなかった…)

    首相・父親の雰囲気すきです。

    悠理がおなかに手をあてていたり、飲み屋での制服のシーン
    あとから考えるといい振りでした。”病気して休む”とかもなかなか。
    そじんさんのお腹の手、結構気になったんですよねえ。

    2人の悠理が手をつなぐところもほんとに重なっていく感じがして、
    映画っぽかった。

    正直、最後のラームラの行動については意味がわからなかったのだが、
    わざと意味がわからなくしているのか、自分が気づいていないだけなのか
    気になる・・・。
  • 満足度★★★★★

    世界
    すごく おもしろかったです。
    余韻が 私の心の中で 落ち着いたら、原作とか読みたいと思います。




    ネタバレBOX

    お札とか硬貨も、飛びます ような 景色も 印象的でしたし。

    純愛な場面にも やられましたし。

    何気ない 一言に ハッとする 場面も。

    ラストの曲も 雰囲気に合って いて 旋律がしばらく
    脳内から 去らなかったのですけれども。
    帰りの交通機関で座って寝てしまったら 忘れちゃいましたので、
    少し 悲しいのです。

    熱演ですし、内容もおもしろかったです。
    何が起きるかわからない世界で 想う心に揺さぶれました。
  • 満足度★★★★★

    原作を読んでいても
    筋の決まっている原作ありとなると、とんでもない結末が待っているこの劇団の特長を打ち消してしまうのではないかと心配でしたが、そんな危惧など軽く吹き飛ぶ力作でした。原作となった小説の筋を単になぞるだけではなく、中村作品を知り尽くした人のみに可能なプラスαがたくさん含まれていたと思います。

  • 満足度★★★★

    みごたえあり!
    午後9時5分、大事な場面のところで緊急地震速報が客席に鳴り響き、地震があったが、役者さんたちはまったく気づいていなかった様子。終演後すぐに都内の震度と鉄道の運転状況を客に伝えた対応は大変よかった。原作を読んでいないので、色々気になる点はあったが、終始緊張感のある非常におもしろい芝居。気になる点はネタバレにて。

    ネタバレBOX

    首相の誘拐は結局なんだったの?盗んだ封筒は何?木崎は何者?続くってことかな~?話が中途半端で終わってしまったようで、なんだか物足りない。室内のシーンが多いとはいえ、このような緊迫感のある話でずっと舞台の真ん中にベッドが横たわってるのは美しくない!
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    ストーリーは文句なし。セットの使い方が絶妙。過不足のない役者の素晴らしい表現力。悪、邪、望んでいないのに転がり落ちて行く悲しさの中に、時折垣間見るおかしさの演出。サイバーサイコロジックを初めて観ましたがとても魅力的。観て損はない。強いて言うなら、上演作品としてもう少しだけコンパクトに構成できたなら言うことはない。

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