有頂天 公演情報 有頂天」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    若さがよく出ていたかなぁと感想

    声は大きめで学生さんらしかったが
    強弱もできてて見易さは感じられた

    話は写真家二人を交えた
    群像劇風にまとめられていたが
    いまひとつ説得力とリアルさが欠けていたかなぁと
    思えた約100分の話

    土足厳禁とは近年珍しいとも~♪

    ネタバレBOX

    死ぬことを目的とした女と
    物事の終わりに美を感じる写真家が中心となって
    割と王道な感じの話が展開されてたなぁと

    死に焦がれて
    死を求める物語の中での
    説得力が希薄で
    彦込まれる感じはしなかったかな
  • 実演鑑賞

    若いから仕方ないんだろうけど。

    ネタバレBOX

    「カツラギユキって知ってる?」
    「『ボヘミアン』の?」
    となります。45歳以上にとっては。
    大学生だから、40年前のヒット曲やそれを歌った歌手を知らないのは致し方ないのですけどね。
     
    ちなみに撮影費は沢山撮るほど稼げるらしいです。
    芸術家気取りよりコマーシャルな写真家の方が撮影コマ数が多いのが自然なはずでは?
    若いから、そういうこと知らないのも仕方ないでしょうけど。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    理解に苦しむような内容のため、コメントが難しい。天才写真家と大学時代の写真部同期で、CM等の商業写真を撮るカメラマンとの確執、そして自殺願望をもつ女優を絡め、まだ何者にもなっていない若者の葛藤劇といったところ。

    説明の「死を望むからこそ”今”を全力で生きる彼女の姿勢」と「泰然、いや漫然と生きる人々は…」、その描かれている内容は理屈先行で上から目線、もっと言えば傲慢のように思えるのだが。そしてラストも釈然としない。辛口コメントはネタバレで。

    なお、舞台美術はスタイリッシュで分かり易く、舞台技術は観(魅)せる工夫をしており好ましい。
    (上演時間1時間35分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、階段状になっており 真ん中に緋毛氈が敷かれている。中央奥がBar店内ー上手にカウンター、腰高スツールと酒棚、下段の上手にソファ、下手にテーブル・椅子が置かれている。それぞれ別場所(夫々の写真家 事務所)を表わしている。物語は客席の一部も使用し、第三者的な存在も登場させる。
    舞台技術、特に照明はカメラの連続フラッシュを連想させる強い明滅、情景に応じた諧調がスタイリッシュな舞台美術を映えさせる。また夜を徹した朝、ブラインドを開け夜と朝の明暗効果も良かった。

    物語は、「あらゆる物事は終わる瞬間にこそ輝く」を信条に撮影を行う芸術肌の天才写真家 折尾マサミチ(アキ サン)と、大学時代の同期で商業写真を撮り、経営者としても敏腕をふるう商業カメラマン 館山タツヤ(冨士原脩斗サン)、この2人の写真に対する捉え方考え方の違い。そして館山がCM撮影で起用している女優 桂木ユキ(種倉あかりサン)が、自分の女優もしくはアイドルとしての存在、その(芸能)人生を賭けた問いをする。半年後に自死をする迄を写真に収めてほしい。それを折尾に依頼する。

    女優として大成するか否か、24歳で見極めるのは、芸能人(女優)という職業のためなのか(傲慢印象)。彼女と行動を共にして 最期まで写真を撮る折尾の信条と心情はどうなのか。つまり「終わる瞬間にこそ輝く」という最高傑作は、彼女の死の瞬間 その時をもって達成されてしまうのではないか。それ以降 彼はその傑作を超える写真を撮ることが出来るのか。そもそも自殺しようとする人間を写真の被写体として冷静に撮ることが出来るのか(理屈だけか?)。内容としては、二人のカメラマンの写真に係る確執を膨らませるならば、共感出来るような所があったかも知れない。

    また 大学時代の写真部同期で部長、今ではBarを開店した男バニー(山内浩敬サン)が、どうして女装変貌したのかその理由は?何か原因・理由があったような思わせ振りであったが、単に性癖で片付けられたような。

    因みに、余命宣告された人が その期間 生きた証し(写真だったか映像)を遺(残)したいといったドキュメンタリー映画だったかTVがあったが…生への執着、生き様を感じさせるものがあった。

    終盤、折尾が〈今が楽しいことを知ってしまった〉からは、自分の写真に対する姿勢が常に死と隣り合わせ、その緊張感との鬩ぎあいが解けてしまったのか。ユキは自分の思いを確認するために周りの人々を巻き込んで…。最後は女優らしい台詞 「年齢を重ね性格女優でも目指そうかしら」といった強かさ。物語の結末は劇場で…。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。
    どんな展開になるのかと、どんどん惹き込まれました。
    疑問に思える部分や、ラストはモヤモヤが残りましたが、人生における大事な時間について考えさせられました。
    役者さん達の熱演も良かったです。良い舞台でした!

  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     面白い。脚本・演出を担ったのは主宰の一角 龍太郎氏、若いのに良くこれだけのシナリオを書いた。スタッフの対応、キャスト表の載っているパンフの表面の写真センスもグー。

    ネタバレBOX


     登場する人物(折尾マサミチ)のモデルは案外中平 卓馬かも知れない。中平 卓馬はラディカリズムを追求した写真家として著名であるが精神を病み長い間病院で過ごした。退院はしたものの2015年に惜しくも亡くなっている。
     今作に登場する写真家・折尾 マサミチは、“終わる瞬間にこそ輝く”と考えその瞬間を写し撮ることに執念を燃やす天才的写真家、一方、写真をベースにプロダクションを営み気鋭の若手と注目される館山 タツヤはコマーシャルベースに重点を置き、アイドル系女優や注目度の高くなりそうな人物を積極的に撮り業界団体や関連企業にも積極的に働き掛けるカメラマン。
     真反対の態度を写真表現の意味する処と捉える両者は、大学の同級生。而も同じサークルに所属していた。また今作に登場する怪しげなバーのマスターは矢張り同じ大学で同じサークルに所属しで部長を務めていたが中退したバニー。メインテーマは芸術至上主義と写真も他者との関りをより良くする為のツールに過ぎないとして人々が求めているとされるタイプの写真を撮り続けヒットさせることを目指すコマーシャリズム。館山の経営するプロダクションが、最も力を入れて押しているのがモデルや女優をこなす桂木ユキであった。彼女は両親を早くに失くし弟のハルトを大学に進学させる為女優として大成する為の夢を一時期犠牲にして働き再度復活したという経歴を持ち現在は弟と同居している。そんな彼女は自分という存在が何処まで人々に注目され支持されているのかを知りたいという欲求を抱えていた。原因は彼女の年齢にもあった。アイドルとしては最終段階、女優として国を代表するような名女優と言われるには知名度が未だイマイチとの不安を抱えていたことがある。そこで彼女が実行に移すことに決めたのは半年後に自死することであった。計画を実施する為、彼女は半年間の自分の写真を撮って貰う為折尾に撮影を頼む。コーディネイトしたのは、折尾の大ファン・但野エイジ。これまでも折尾の事務所を散々サポートしてきた人物である。ユキは自分のメイクを担当していた塩田ミナミが弟のハルトと結婚したのを機に同居していた部屋を出たので、そこに折尾を住まわせ撮影してもらうということで話がまとまった。折尾は写真を撮ることにしか興味が無い為、男女の仲を心配する必要もない。
     ほぼ同じ頃バニーの経営するバーにリストラで新聞記者を首になり、女房子供にも逃げられた森川リョウヘイがやって来て、馴染みとなっていたのだが、彼は偶然ネタになりそうな話題を拾った。そして現在はネットで時々記事をアップしているのも利用してユキのスキャンダルを疑い脅迫めいたことを企てる。こうして月日は過ぎてゆくが、実際に森川が脅迫に及んだ時、関係者一同も集まる中で姉の自死に対して一見それを看過するかのように見える態度を難じてきた館山に対して、弟は、表面だけ観ての批判がどれだけ浅薄なものかを悟らせて論破すると共に脅迫してきた森川に対し、“発表するなら発表するが良い、但し姉が自死した責任をあなたが負うことになる”との趣旨を告げる。これには森川が折れた。結果、ユキの自死計画は着々と進み、遂に当日を迎えた。然しどんでん返しが起こる。どんなどんでん返しかは観てのお楽しみだ!

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