一九一一年【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 一九一一年【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
21-33件 / 33件中
  • 満足度★★★★

    自由とは!
    人として生きる。人として…。自由に…。歴史嫌いな私でも十分に楽しめました。脚本、演者、照明…それぞれ無駄な動きなく、舞台に登場人物に惹きつけられた2時間でした。

  • いい時間だった
    とてもいい舞台だった
    緊張感が途切れない舞台

    いまとても面白く感じるけれども
    あと5年、10年後に同じ役者での演技を見てみたい

    今が悪い訳ではない
    とても良かった。数年後人間の年輪が重なったら
    さらに良くなるのではないかと思う。

    紅一点の堀さんの凛とした美しさが光っていた。

    会話の二時間舞台は基本的に長いと感じる方が多いのだが
    時間の流れが絶妙なのだろうか
    主役の人に感情移入したせいでしょうか

    時間がたりない もう この日になってしまう!とハラハラした

    ネタバレBOX

    生きる世界の違いが 現代では感覚として解りにくいけれども
    平民社の根底の貧しさのドロドロというか
    人が人でない扱いを受けて居た時代の
    身体に染み付いたものが出せたらもっとエグルような
    正義感と虚無感が際立つ気がしました。

    今年ぎりぎりに、とてもいい舞台を見れたなぁと思います。

    しかし、いいだけに観る方にもパワーが必要でした

    個人的に千田さんの影をいかした照明がとても好きなので
    王子小劇場に伸びた椅子と役者のシルエットの美しさに見とれました
  • 満足度★★★★★

    完全に参りました
    いや、凄かったです。
    この劇団の公演は毎回クオリティが上がっていくようで、驚異的ですらあります。
    まず最初に思うのは、よくぞこれだけの役者さんを集めたな、ということです。迫力が違います。皆さん凄い存在感です。
    そもそも相当難しい台本で、ただ単に演じていると非常につまらない芝居になるのではと思われるのですが、2時間という上演時間を全く飽きさせないのは、ひとえに役者さん方の力量によるものと思います。舞台装置など無いに等しく(ちょっと変わった構造はしていますが)、とにかく役者の表現力のみで勝負しています。参りました。

    ネタバレBOX

    山縣有朋に気圧されます。「これが権力だ」という言葉に、ぐうの音も出ません。
  • 満足度★★★★★

    凄まじい舞台でした。
    終盤に近づくにつれ、身体が痺れ身動きできなくなりました。史実に基づいているからかなりハードで、全員が身を削って取り組んでいるのがよくわかりました。
    ありがとうございました。

    ネタバレBOX

    四方に席があるので数列しかないですが、少し後ろの席で観たほうがいいかもです。私は前で観たので舞台が近過ぎて首が痛くなりました。どこがいちばんいいかわかりませんが、私が観た入口入ってすぐ右側面の席(椅子の右側)は最後の田原の表情が見える席でしたよ。
  • 満足度★★★★★

    真実と本当の自由と。
    胸が苦しくなった。
    何度も何度も泣きそうになった。

  • 満足度★★★★★

    ずしっときた
    いやすごい芝居であった。明治時代の天皇が唯一無二の時代において、それを否定するグループに対する裁判劇。
    法の正義とは何か、民衆の自由とは何かを考えさせられた。

    舞台の設定も中央に構えて、周囲から役者が登場する形にしていたので、どの座席からでも見やすかったと思う。
    役者さんもみな、その役になりきっていて心の葛藤などうまく表現されていた。

    さすがチョコレートケーキ渾身の作品であった

  • 満足度★★★★★

    血が通う
    歴史の授業では2行くらいで終わり知識として覚えていたとがこの2時間で血が通った人間がやってしまったことなんだなーと心で理解できた。

  • 満足度★★★★

    素晴らしい作品!
    個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
    100年前の実話を描いている。
    上演時間2時間。
    本格的な芝居を観劇したい人にオススメ!

    ネタバレBOX

    舞台が真ん中にあり、四方を座席で囲んでいる。
    その座席の後ろにもセットがあり、劇場全体が舞台であった。

    <良かった点>
    とにかく脚本、演出、役者陣が素晴らしかった!
    いやあ、本当に観入った!!
    大日本帝国の司法制度、組織の一員としての仕事を遂行するということ、各々の立場を見事に描いていた。直近で観劇できて、贅沢な時間であった。
    観劇後、「私たちは、果たして今自由であるのだろうか?」と考えてしまった。

    <ちょっと残念だった点>
    ・劇場全体を使用しているため、どこに座っても観にくい場面がある点。
    魅力的な演出ではあるが、結構観にくい場面があったため気になった。
    ・私が観劇したのは夜公演であったが、開場10分前だったせいか王子劇場の中に入れなかった。王子劇場に行ったことのある人なら分かると思うが、長い階段があり、その下で受付をする。寒い日だったので、せめて階段で待ちたかった。。。
    私が行ったときには10人は並んでいたので、結構長い時間寒い中待っていた人がいると思う。
    ただ、今まで王子劇場で外で待ったのは初めてなので、何か事情があったのかも。
  • 満足度★★★★

    本当の裁判
    四方から舞台を囲む座席とその周りにも廊下状の舞台があって、観にくいなと思ってたけど、途中から気にならなくなるくらいの面白さ。充実の120分。

    ネタバレBOX

    俗に言う幸徳事件について、その予審を担当した若手判事の田原(西尾友樹)の苦悩を中心に描く。

    国が人を殺す‥その過程を克明に提示する。100年も前の日本のことではあるが、やはり現代日本でも、形は違うにせよ、往々にしてありそうな気にさせる。現場の人間に命令を出す上司の上に上司がいてさらにその上に‥というように、皆圧力によって動き、社会が成り立っているのだろうか。一番上の人間(今回は元老・山縣有朋)も、みな仕事をしただけ、と言っていたように、おそらく本気でそう思っていたのだろう。善悪や倫理といったものでなく、単なる恐怖(もしくは一種の使命感?)で人間は動くもので、その恐ろしさを味わえた。結審後のワインとか。(天皇は事件や裁判の内容なんて正確に知るはずもないんだろうけどね)

    こんな状況を達観した菅野(堀奈津美)の表情が凛々しく舞台を照らす。終盤に田原が吐いた嘘も、菅野は理解していたと思う。だからこそ、田原らの状況をがんじがらめといい、自分は自由だと、田原らは哀れだと、言い切れたんじゃないかなと。
  • 満足度★★★★

    裁定
    刑法73条。企んだだけで極刑。無法で権力の暴力で有罪のみ。この闇を知っただけでも観劇してよかったと思う。今も有るであろう国家の名の下での闇。見えないのか見ないのかそれも罪。
    俳優の熱演もあって2時間は長く感じないが観辛さは感じる。

  • 満足度★★★★★

    重厚な構成と卓越した演技力 
    私のブログで「今年観た中で、劇団アニマル王子「近松ジュリエット女庭訓」が一番良かった」旨の文章を書きましたが、それに負けず劣らずの劇を観せてもらいました。
    当然ながら、単純に比較することはできませんので、私にはどちらも「今年最高」という評価にとどめます。

    「チョコレートケーキ」という劇団名からして、やや軽い劇団の印象で、演題からして「あの事件か」ということは分かりましたので、一抹の不安(重いテーマを茶化されるような)を抱きながら会場に赴きました。

    折しも、この事件については、週刊金曜日で、鎌田慧氏が「坂本清馬」について連載をしていましたし、過去にも多少なりともかじったこと(学生時代も関心があり、「橋のない川」を読んだり、事件を調べたこともありましたし)があったことも、この劇を観る前の「不安」を増長させていました。

    結論から言いますと、そんな不安は、最初の数分で吹き飛んでしまうくらいの、すばらしい劇でした。
    重苦しい、息苦しい時代にあって、個々の人間は、国家と、時代の流れと、どう折り合いをつけて生きていけばいいのか。それを、過去の事件を引き合いにして、私たちにつきつけてくれました。
    テーマは、今の時代にも(いや、今の時代だからこそ)有効なものです。
    劇を観ながら、命と引き替えとまではいかないにせよ、似たような葛藤を日々繰り返している私の仕事について考えていました。

    俳優の面々は、誰もが主人公を受け持つことができるだろうと思われるほどの、優れた演技力の持ち主。それも、みな個性的です。
    王子劇場という、50人程度しか収容できない箱で上演せざるを得ないことが、心から残念に思えるほどの迫力でした。

    このような劇を観たあとは、私の方から劇団に感謝を言いたくります。
    本当に素敵な劇を、そして私の生き様すら問い詰めてくれる劇を、ありがとうございました。

    ※1つだけ・・・舞台の四方を囲んだ観客席。なかなかのアイデアでした。しかし、王子劇場の広さの会場では、私にとっては、やや観にくさの印象がありました。私の対面に座った女性は、劇が終わったあと、しきりに首を揉んでいました。(笑)


  • 満足度★★★★★

    どこで観るか・・・
    四方を客席と通路(兼舞台)で囲まれた舞台、どこで観るか悩む!
    真ん中の舞台にぽつんと置かれた椅子にわくわく。
    お話は、もちろんあの事件を題材に作られていて重い。
    それでも目を逸らせない。
    当日パンフレットと一緒に資料(ネタバレ含)がありますが、読んでから観ても充分楽しめると思います。

    当日は日澤さんが演じた日替わりゲストの役、他の方がどう演じるのか気になる。

    ネタバレBOX

    客席後方の通路まで使ってのお芝居なので、全てを観ることができないのが残念。
    それでも久しぶりに言葉が美しいと感じて、一つ一つの台詞に聞き入る。
    劇中で「縊り(くびり)殺される」という言葉が出てきたと思うのですが、あまりにも生々しい表現でドキッとする。
    堀さんの鬼気迫る覚悟や、西尾さんの吹っ切れたような必死さにぞくぞくした。
    若い予審判事は、どれだけ他人に許されても自分では許せなかったんだろうなぁ・・・と思うと、とても苦しい。
    新しい時代を作った人と、これから先の日本を夢見た人・・・。
    あの事件から100年経った今に彼らの信じた自由があるのかと考えると、なんともいえない気持ちになる。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    素晴らしい作品です。開場してまず驚くのが舞台設定。どんな芝居になるのだろうと期待が高まります。そしてその内容は・・・はっきり言って重たいです。でも,観ておくべきものがあります。この芝居を観た後では日々の悩みなんてつまらなく思えるほどです。最近のチョコレートケーキの芝居はますます良くなっていき,今回の舞台は自分の今年見た芝居の中でも超上位に位置するだけの感慨がありました。その興奮醒めぬままDVDを2枚購入(受付と物販の販売は菅野佐知子さんでした)。今晩はこのまま楽しめそうです。なお,12月12日の毎日新聞夕刊にこの芝居のことが取り上げられていました。この芝居は多くの人に観てもらいたい作品と思います。

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