満足度★★★★★
小劇団系くせもの揃いの出演者+異色演出家の親子のミュージカルは、やはりタダものではなかった!
北村有起哉、市川しんぺー、粟根まこと、福田転球、
大堀こういち、山内圭哉、勝部演之…などなど
小劇団系くせもの揃いの出演者で、
演出は、これが初井上ひさし作品、初ミュージカル
となる長塚圭史!
この取り合わせでは、やはり、「タダですむ」はずがなかった!
というより脚本によるところが最も大きいのでしょうが。
物語は、とにかく腹が減ったノラ猫たちの話・歌が延々と続き、
これでは飢え死にするしかないから、「大きな魚」の噂を信じて
みんなで旅に出る。
言葉遊びの歌の数々はノリがよくって楽しい。
子供たちの食いつきも良く、笑い声が絶えないのも嬉しい。
そして、皮肉の効いたブラックなラスト!
それまでの展開との落差が激しいのだけれど、
本当に子供に見せるには、そこに至るまでの低年齢層向きの話と、
ラストが理解できる年齢層とは差があるので、
両方を通じて観て楽しんで理解できるというのは難しいかも。
その点、大人は、童心に還ってシンプルに楽しんでいると
最後に突然ガーンと来る。
やはり大人向けなのかもしれない。
満足度★★★★★
とても楽しかったです。
言葉遊び満載の台詞と歌詞、荻野清子さんが奏でる(効果音も生)軽快な歌とメロディに乗って全力で歌い、全力で踊るおじさんネコたち。とても楽しかったです。
「お腹が空いたからデカイ魚を獲りにいこう。」お話はとても単純ですが、井上ひさし先生に社会の縮図を一気に見せられたました。
私は大好きな作品です。私が観た2回とも子どもたちがケラケラ笑っていました。ラストをどう思ったかはわかりませんが、もし聞かれたら・・どうしてだろうね〜どう思う?と子どもと話し合ってみようかな。
満足度★★★★
絵本の思い出と、今回得た感傷と。
十一ぴきのネコは、馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」を下敷にした井上さん戯曲ですが、絵本の骨格を残しつつ、格段の面白さと昭和の薫りと、健全な毒を盛り込んだもの。
私は、現在大学生の息子が保育園児だったときの思い出あり。保育園の運動会で11ぴきのねこをテーマに演じみんなネコのお面を付けて「みんなで力を合わせれば、おおきなさかなも取れるんだ」っ引いてました・当然、そんなほのぼのとしたお芝居ではなく結末もダークで、もし子どもをつれてきたらなんて答えればよいんだろう、と悩みながらの帰途でした。
感慨深く。
幕開けの、劇場を包む鳴き声は、何でかわからないけど、泣けてしまった。
おじさんの真面目な鳴き真似って、なかなか聞けないよー。
まあ、それはさておき、
世代交代を意識させられた作品でした。
いつまでも若くはない。
ですね。
満足度★★
泥臭い
土臭いミュージカル、と銘打てばまだ理解出来たのだが。やはりそこはミュージカル的に華やかさがもう少し欲しかった。
小劇場のおじさま達が舞台上で頑張ってますは観客に感じられてはやはりいけないと思います。
満足度★★
子ども向け? それとも風刺を生かす?
舞台を観る限り、表記のどちらを表現したいのかについて、中途半端だったような気がします。俳優がネコを戯画化したような演技をしたり(「~にゃン」といった風)、旅回りのネコが、切り合いの決闘を可笑しく見せる箇所といった子どもが食いつくようなシーンを挿入することで、芝居に込められている風刺の精神が抜け落ちてしまいます。個人的には、100%大人向けのブラックな作品にした方が、ホンのポテンシャルを引き出せる気がしました。
満足度★★★★★
日本版キャッツ!
最近の長塚演出にしては非常にわかり易いので驚いた。
仕掛け小道具の使い方が楽しい、賑々しく皮肉の利いた締め方。
一緒に歌いたくって久しぶりにCD買おうと思ったら無し!
元々私の一押し猫さんはにゃん次さんだが、他の舞台では見られない穏健派だったので面白かった。にゃん太郎の賢さにほろり。
会場全体使ったりするので、前方席の人は猫さんが動き回る度、追いかけて見るのが大変そう。
芸達者な俳優陣とバリエーション豊富な聴いてて楽しい音楽も良い。
満足度★★★★
にゃん太郎
ミュージカルではなく井上ひさしの音楽劇。
独特の言葉が多い歌が多くておもしろい♪
客入れ時点からネコの世界は始まっている…是非早めに行った方が楽しいだろう♪
満足度★★★★
ほのぼのとしたい
井上ひさしさんの作品どれも、心が温かなるが、本作もそれにたがわぬ出来であった。
長塚圭史さんの演出も遊び心満載で、北村さんをはじめとする役者さんもみな芸達者で心を溶かしてくれた。猫の世界を題材に楽しい時間を過ごせた。
満足度★★★★
遊び心満載
いやぁ、面白い芝居でした。
絵本で有名な『十一ぴきのネコ』
私の住んでる北区では、図書館のカードの絵柄にもなってました。
ただ、内容そんな覚えてなくて、新鮮な気持ちで観に行きました。
なんとも賑やかで、軽快で、皮肉で、遊び心満載な舞台でした。