十一ぴきのネコ 公演情報 十一ぴきのネコ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
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  • 満足度★★★★★

    熱演、そして曲がいい
    「♪十一ぴきのネコ 十一ぴきのネコ 十一ぴきのネコが旅に出た♪」の曲は今も耳に残る。

    それだけにラストはキツイ。

  • 満足度★★★★★

    小劇団系くせもの揃いの出演者+異色演出家の親子のミュージカルは、やはりタダものではなかった!
    北村有起哉、市川しんぺー、粟根まこと、福田転球、
    大堀こういち、山内圭哉、勝部演之…などなど
    小劇団系くせもの揃いの出演者で、
    演出は、これが初井上ひさし作品、初ミュージカル
    となる長塚圭史!

    この取り合わせでは、やはり、「タダですむ」はずがなかった!
    というより脚本によるところが最も大きいのでしょうが。

    物語は、とにかく腹が減ったノラ猫たちの話・歌が延々と続き、
    これでは飢え死にするしかないから、「大きな魚」の噂を信じて
    みんなで旅に出る。

    言葉遊びの歌の数々はノリがよくって楽しい。
    子供たちの食いつきも良く、笑い声が絶えないのも嬉しい。

    そして、皮肉の効いたブラックなラスト!
    それまでの展開との落差が激しいのだけれど、
    本当に子供に見せるには、そこに至るまでの低年齢層向きの話と、
    ラストが理解できる年齢層とは差があるので、
    両方を通じて観て楽しんで理解できるというのは難しいかも。

    その点、大人は、童心に還ってシンプルに楽しんでいると
    最後に突然ガーンと来る。
    やはり大人向けなのかもしれない。

  • 満足度★★★★★

    とても楽しかったです。
    言葉遊び満載の台詞と歌詞、荻野清子さんが奏でる(効果音も生)軽快な歌とメロディに乗って全力で歌い、全力で踊るおじさんネコたち。とても楽しかったです。
    「お腹が空いたからデカイ魚を獲りにいこう。」お話はとても単純ですが、井上ひさし先生に社会の縮図を一気に見せられたました。
    私は大好きな作品です。私が観た2回とも子どもたちがケラケラ笑っていました。ラストをどう思ったかはわかりませんが、もし聞かれたら・・どうしてだろうね〜どう思う?と子どもと話し合ってみようかな。

    ネタバレBOX

    最後に、にゃん作老人のこと思い出したネコいるかなぁ・・・。
    富むものはますます富み、貧しきものはますます貧しくなり、同じことを繰り返すのだと思う。
  • 満足度★★★★

    絵本の思い出と、今回得た感傷と。
    十一ぴきのネコは、馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」を下敷にした井上さん戯曲ですが、絵本の骨格を残しつつ、格段の面白さと昭和の薫りと、健全な毒を盛り込んだもの。
    私は、現在大学生の息子が保育園児だったときの思い出あり。保育園の運動会で11ぴきのねこをテーマに演じみんなネコのお面を付けて「みんなで力を合わせれば、おおきなさかなも取れるんだ」っ引いてました・当然、そんなほのぼのとしたお芝居ではなく結末もダークで、もし子どもをつれてきたらなんて答えればよいんだろう、と悩みながらの帰途でした。

    ネタバレBOX

    ♪じゅういっぴきのネコ、じゅういっぴきのネコがたびにでた
    おなかぺこぺこ 鼻はひこひこ 丘をとことこ みずうみどこどこ・・・♪
    (メロディがこびりついて頭を離れません)

    語呂合わせ語呂合わせ。
    擬態語、擬音語使いまくり。井上さんの言葉の遣いって面白いなあ。

    擬音語は、歌でなくてもたくさん出てくるのですが、せっかく音楽演奏者に荻野清子さんが舞台下手にいらっしゃるのに、ひゅー、さやさや(風)、どっかーん(ぶつかる音)、ぱたん(倒れる音)。役者さんのボイスパーカッション?、も使いまくり。子どもたちこういうところで結構笑っています。
    おじさん役者12人がときにハモりながら歌って歌って、踊って踊って(お決まりのラインダンスも)、マイムでせっせと示しながら「鯉の姿煮」の作り方を演技して、と。たくさん動いて、たくさんネコ問答。これなら小学生でも飽きないで見ていられますね。
    主役のにゃん太郎(北村有起哉)は「天晴れ指導者のにゃん太郎」と紹介されており、実際物語の進行はにゃん太郎のリーダーシップの元に進んでいくのですが、取っ掛かりからいえばにゃん太郎はよそ者なんですよね。十匹の仲間集団の方が先にいる。
    十匹集団の取りまとめ役は中村まことさん演じる「穏健温和仏のにゃん次」です。そこらへんがラストのビターさにつながるかも。え、日本人のムラ社会とか?
    山内圭哉さん演じるにゃん十一はもう一人の主役ともいえそう。
    十匹集団の中になんとなくいたはずなんだけど、実際は徹底的なアウトロー。にゃん十一は「ねこばばのにゃん十一」と紹介されていて、もともと泥棒に買われていた猫だったんです。ねこばば」って、絵本作家の馬場さんへの敬意をひそかに込めていませんかね。
    野良ネコ共和国を作ったあと、政府の要職はにゃん次たち9匹に牛耳られ、リーダーだったにゃん太郎は暗殺。にゃん太郎が死んだあと、にゃん十一はにゃん太郎に布をかけ、あの♪十一匹のネコが旅に出た♪を一人で歌います。幕。

    もし私が子ども連れてきて、子どもから「何でにゃん太郎くんは殺されちゃったの?にゃん太郎くんは悪くないよね」って聞かれたら、なんて答えたらよいのでしょう。
    昭和の時代背景とか、日本人の偏狭さとかそういうことは大人の領域であって、
    ○貧困はとっても苦しい
     成長のために努力するのは幸せだ、でも成長後の繁栄社会に陰があることがある
    ○国家というのは自分たちの自由を守るために作られているもののはずが、時には個人に対して暴力的になるんだ

    こどもに、君にはにゃん太郎の生き方でも、にゃん十一の生き方でもいい。
    そういう生き方は厳しいんだ。
    でもあまり世間(にゃん次からにゃん十)に流されてほしくはないな。
    って感じで伝えようかな、と考えつつ、本当は子どもたちにまずは感想を聞きたいなと思いました。
    こういうことは、確かに未就学児童には無理ですが、小学生くらいの子どもであれば、このお芝居を観てすぐ完全に理解できなくても、確かに触れさせてあげてもいいはずの毒だなあ
  • 感慨深く。
    幕開けの、劇場を包む鳴き声は、何でかわからないけど、泣けてしまった。
    おじさんの真面目な鳴き真似って、なかなか聞けないよー。


    まあ、それはさておき、
    世代交代を意識させられた作品でした。

    いつまでも若くはない。
    ですね。

  • 満足度★★

    泥臭い
    土臭いミュージカル、と銘打てばまだ理解出来たのだが。やはりそこはミュージカル的に華やかさがもう少し欲しかった。


    小劇場のおじさま達が舞台上で頑張ってますは観客に感じられてはやはりいけないと思います。

  • 満足度★★

    子ども向け? それとも風刺を生かす?
    舞台を観る限り、表記のどちらを表現したいのかについて、中途半端だったような気がします。俳優がネコを戯画化したような演技をしたり(「~にゃン」といった風)、旅回りのネコが、切り合いの決闘を可笑しく見せる箇所といった子どもが食いつくようなシーンを挿入することで、芝居に込められている風刺の精神が抜け落ちてしまいます。個人的には、100%大人向けのブラックな作品にした方が、ホンのポテンシャルを引き出せる気がしました。

  • 満足度★★★

    おもしろいミュージカル
    上演時間休憩込みで150分。どちらかというと低年齢層向け。なのでシンプルで分かりやすい。裏を返すと少々単純。

  • 満足度★★★★★

    日本版キャッツ!
    最近の長塚演出にしては非常にわかり易いので驚いた。
    仕掛け小道具の使い方が楽しい、賑々しく皮肉の利いた締め方。
    一緒に歌いたくって久しぶりにCD買おうと思ったら無し!
    元々私の一押し猫さんはにゃん次さんだが、他の舞台では見られない穏健派だったので面白かった。にゃん太郎の賢さにほろり。
    会場全体使ったりするので、前方席の人は猫さんが動き回る度、追いかけて見るのが大変そう。
    芸達者な俳優陣とバリエーション豊富な聴いてて楽しい音楽も良い。

  • 満足度★★★★

    にゃん太郎
    ミュージカルではなく井上ひさしの音楽劇。

    独特の言葉が多い歌が多くておもしろい♪

    客入れ時点からネコの世界は始まっている…是非早めに行った方が楽しいだろう♪

  • 満足度★★★★

    ラストが良かった
    今回の公演は1971年初演版の台本だそうです。ラスト泣けてしまいました。

  • 満足度★★★★

    ほのぼのとしたい
    井上ひさしさんの作品どれも、心が温かなるが、本作もそれにたがわぬ出来であった。
    長塚圭史さんの演出も遊び心満載で、北村さんをはじめとする役者さんもみな芸達者で心を溶かしてくれた。猫の世界を題材に楽しい時間を過ごせた。

  • 満足度★★★★

    遊び心満載
    いやぁ、面白い芝居でした。

    絵本で有名な『十一ぴきのネコ』
    私の住んでる北区では、図書館のカードの絵柄にもなってました。
    ただ、内容そんな覚えてなくて、新鮮な気持ちで観に行きました。

    なんとも賑やかで、軽快で、皮肉で、遊び心満載な舞台でした。

    ネタバレBOX

    ほぼ何もない空間を、ネコたちが縦横無尽に踊り、歌いまわる。
    それがまず観ていて楽しい。
    十一ぴきそれぞれのキャラクターが立っていて、
    役者たちの楽しそうな空気が伝わってきます。

    そして、舞台に施された仕掛けが実に演劇らしい。
    帽子が飛んでったり、釣りをしたり、畑から大根引っこ抜いたり、
    飛行機に乗ったり、魚を引っ張ったり。

    そういったネコたちの冒険が、実に想像力に満ち溢れた形で舞台の上に立ち上がる。
    大きな魚の演出にはテンションマックスに上がりました。
    すげぇなぁ。
    長塚圭史の演出、観るの初めてなんですが、ケレン味と遊び心に溢れていて好みな感じ。

    にゃん太郎(=北村有起哉)とにゃん十一(=山内圭哉)がなんともステキでした。

    井上ひさしの仕掛けるラストシーンも見事。
    さすが井上ひさし。
    だいぶ長いけど、全然気にならない舞台でした。

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