満足度★★★★
やや作りこみが過ぎるとは言え
やはり、この劇団の資質は健在でした。
会場に足を踏み入れた瞬間にワクワクします。
上演時間は2時間弱なのに、その中にしっかりと、登場人物のそれぞれの15年が丁寧に描かれている。
これだけの、特化された虚構世界の出来事を描きながら、その裏にきっちりと、人間の真実の姿が投影されているのは、ひとえに、桑原さんの筆力、演出力、そして、KAKUTAの劇団員の演技力のなせる技と、いつも感心します。
ただ、今回の舞台は、自然な演技に定評のある劇団員と、役を演じるという演技法の一部客演陣との間に、微妙ながら、演技の不協和音を感じました。
また、若い二人の登場人物が、蛇足に感じてしまいました。友国と木俣のカップルは出さない方が、話が散漫にならなかっただろうし、リアルさが増したように思いました。
満足度★★★★★
無題171
19:31開演〜21:24終演。チラシは以前から目にしていたけど、予定には入れてませんでした。今夜は休観日のはず…が、ふと予約したのは22日の朝、で、B列ほぼ中央、ということは、やっぱり最前列ってよくないのか?Liveじゃ絶対最前列じゃないか。観終わって改めて半券の写真を眺める…ここから舞台で観たものは想像できないなぁ…だから観る予定には入れなかった…あぶなく観逃すところだった、と深く反省。
満足度★★★★
家族に横たわる暗く深い溝 でも・・・
一瞬も気の抜けない舞台でした。広いシアタートラムの両端いっぱいを使って、去来する人々。それがとても自然なのはさすがです。
舞台装置、よかったなー。
人物ひとりひとりやその関係性にスポットがあてられるのは見事だなーと思いながら帰宅後リーフをみたら、一人だけどこで出てきたのかどうしても思いだせない人がいた・・・
牛飼いと長男の嫁に救われましたが、あまりにも重いテーマ、これでいいのかなぁ。と少しのどにひっかかるのもまたよし。
満足度★★★★
演劇の定番といえるテーマ
で、オーソドックスな舞台でした。期待しすぎちゃっていたせいか、まじめな作りにちょっと物足りなさも感じましたが、吉永さん登場以降、シリアスな中にお笑いもあって、グッと引き込まれました。
満足度★★★
なかなか楽しめた!
個人的には、なかなか楽しめた!家族愛を描いた作品。
どちらかというと今回は好みではない作風であったが、
それでも感銘を受ける内容であった。
次回公演も観たいと思った。
満足度★★★★★
絶対、オススメします!!
この舞台、まだ観ていない人は、絶対的にオススメします!!
観劇して、こんなに嗚咽するまで泣いたのは初めてでした。
タクシー会社とその社員たちは、それぞれに「重いもの」を抱えながらも、懸命に毎日を生きている。
何をしたからって、それが消えるわけでもない。
泣いても、笑っても、それがズシンと体の奥底でうずきながら、それでも昨日と変わらぬ毎日を生きる。
家族や仲間どうしで傷つけ合い、支え合う。その当たり前のことを、鷲掴みにして舞台上に引き上げてきたのがこの作品だと思う。
家族のことを描く場合、その根底に流れる得体の知れない感情の渦を象徴するような、周りからすると「ささいなこと」に上手く焦点を当てることが、とても効果的だとわかった。
役者、脚本、演出、全てがすばらしかった!!
満足度★★★★★
オバケ!
タクシー用語一つ憶えた。
あの日から15年、どんな気持で生活してきたのか? 聞きたいこと、言いたいことそんな家族を自分のことのように見入っていた。
満足度★★★★
もぐたんのお姉さん
お母さん役の岡まゆみさん、どっかで見たかもな~と思ってましたが今日気づきました。
長寿番組「まんがはじめて物語」の2代目お姉さんじゃないですか。(なつかす・・・。初代がうつみ宮土理で、お、ロングおじさんも出てるよ。)
・・・・・・・すいません関係ない話を・・・えと芝居はよくできていて、感動する場面もありました。意図どおりのことができている感じです。
しかし、冒頭の場面にいくまでの経緯(短くていいので)があったらなぁと思いました。
満足度★★★★★
不器用で可愛い人たちのお話
人間って不器用だと感じながらも、その中で戦って支えあって生きている姿が可愛いものだと実感しました。頑張って強く生きようとしながらも、弱いなぁと。
それぞれのキャラクターがとても生きていて、濃くもありながらも自然で面白かったです。
満足度★★★★★
人よ・・・
良いお芝居を見ると、幸せな気持ちになります。
この日も、しみじみ幸せをかみしめながら帰宅しました。
ありがとうございます。
友達にも勧めました。たくさんの友人に観てもらいたいです。
全米が泣いてもまず泣かない私ですが、最後泣いてしまいました。
不覚。でも、気持ちの良い涙でした。
特別な一夜から始まる話であり、素敵な人たちの話でした。
タイトルはやっぱり「一夜」だけでない、「人よ」のダブルミーニングですね。
一人ひとりの登場人物が愛しく魅力的な存在でした。
良い芝居をありがとうございました。
満足度★★★★★
初KAKUTA
KAKUTAさん初観です。「ブラジルの怪物」で桑原さんを観てから、桑原さんの演出作品を見てみたいというのが動機でした。
冒頭の雪を舞台全体のコントラストで映えた印象で引き込ませたり、舞台上の左右、上と見る人を飽きさせない配慮のきめ細かい演出、それに沿った美術、音楽の使いかたなど期待以上のお芝居でした。
このお芝居の観劇を迷われている方や「KAKUTA」を観たことがない方には是非お勧めします。但しシュールさを全面に表したテーマや恋愛至上のテーマの演劇がお好みな方には向かないかも知れません。私はリピートします。
満足度★★★★★
思えば遠くへ来たもんだ
結成15年おめでとうございます。2001年以前から何度か拝見しているので、もうずいぶんと長いお付き合いになりますが、今もこうして続けていらっしゃることが我が事のように嬉しく思います。
あまり演劇を観たことがない友人に、「今度芝居を観に行くんだ」というと、必ずと言っていいほど「喜劇?悲劇?」というようにジャンルわけをされるのですが、僕はそのことにずっと違和感を抱いていました。だって、顔で笑って心で泣いて、なんてことは人生の中では当たり前のようにあるわけで、舞台が人生を写す鏡だとすれば、芝居だってそう簡単に割り切れるものじゃないと思っていたからです。
KAKUTAの芝居は、そのバランスというかブレンド具合が絶妙で、単純なハッピーエンドを迎えるわけでもないし、社会派的な問題提起をされるわけでもありません。人と人が関わり生きていくといくということは、当たり前のように面白さと難しさがあるわけで、気をてらった演出や演技を用いずとも、それらを見事に表現しており、だからこそ観客は気がつくと登場人物一人ひとりに感情移入してしまい、どっぷりと物語に浸ってしまうのです。
20代の初々しい青春群像劇も好きでしたが、30代半ばだからこそ描ける「今」を、存分に味わうことができて、片道2時間の道のりもなんのその。楽日に向かってますます加速していくであろうこの芝居、ぜひお友達を連れて観に行ってください。それもできれば普段芝居をあまり観ない友人を。
満足度★★★★
じんわりと、ボディーブローのように
人生の喜びと悲しみが迫ってくる群像劇。一人一人が劇中のキャラクターとしてではなく、それぞれの人生を背負った人間に見えるところがすごいです!何度でも見たくなる名作。シアタートラムの大きな舞台も上下にうまく使われ、さまざまな人の一瞬をうまく切り取っていた。すごい、実力派ですね。
劇中15年も経っているのに、苦労を重ねたはずのお母さんが全く外見も性格も声も変わってなかったのがちょっと不自然な感じだったかな。