隣の食卓は美味しくない(全ステージ満席御礼!ありがとうございました!) 公演情報 隣の食卓は美味しくない(全ステージ満席御礼!ありがとうございました!)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    兄弟姉妹の不思議なあたたかさ
    緩急寒暖のメリハリが利いた、あたたかくもスパイシーな舞台。
    白を基調にした、こじんまりとしたcafeギャラリーを会場にしたことで、物語の良さが活かされていたと思う。満足の90分だった。

    ゆっこのお菓子付き。受付対応も○。

    ネタバレBOX

    長女・真紀(仙崎)と長男・恭一(江嵜)の向かいで気まずそうに卓を囲む、次女・みなみ(内野)とその彼氏・光輝(巣山)。みなみは、両親に沖縄旅行をプレセントし、二人がいない間に、姉と兄に、光輝との結婚を理解してもらう算段でいる。真紀は、役所に勤める29歳で堅物が服を着ているようなタイプ。高校卒業して社会も経験せずに結婚なんて!と断固として認めない。その隣で終始穏やかな雰囲気の恭一。丁々発止のやりとりの中、隣人で夫との夜の生活が皆無の隣人・佐藤美子(中津)と、真紀の下僕といわれる高橋洋(中)が加わり、さらに熱い状況へ突きすすむ‥。

    ドラマ的でもあるけど、実際はめずらしくもない兄弟の話だろうか。みなみと光輝の結婚話を切り口に、3兄弟の関係性やキャラ、想いをうっすらと描いていく。話の起爆剤としての佐藤のキャラと、意外にも常識人っぽい高橋を投入することで、3人の想いが一層はっきりしてくる手法も上手い。

    (みなみの)いい母であろうとした真紀の苦しみとか、女性としての何かが爆発する場面が一番の見どころか。あんだけドタバタしたのに穏やかに終幕するのも、兄弟だからこそなんだろうななんて思った。

    女3名のほうが活発な舞台で、男3名はこれから(これまでも?)苦労するなと感じた。
    ちなみに、開演直後のテーブル下で、みなみが光輝の足へ足をからませる演出が気に入った。また、江嵜の変人兄演技が上手かった。
  • 満足度★★★★

    あたたかで、しっかり。
    カフェ演劇ということで、ほのぼのとした空気感を想像していたのですが、意外にがっつりとしたお芝居で見応えがありました。

    食卓というと家族団欒の場所で和やかであるものという先入観があるせいか、ずっと続くピリピリムードに、そのうち良い方向に収束するのだろうなとは予想できてもあまりいい気分で観られなかったのですが、おかしな隣人や姉の友人が絡んでくるあたりから空気が動いてきて、いつしか家族を温かく見守ることができました。

    血の繋がった家族や、元々他人の夫婦、これから家族になる恋人同士、など「人と人とが関わる上で大切なこと」をいろいろ考えさせられたいい時間を過ごせて楽しかったです。

    ※チケットには、黒糖飴?(もったいなくてまだ食べてません(笑)) 姿は見せないものの、母・ゆっこの人生が投影されていて、素敵で温かな演出だなと思いました。

    ネタバレBOX

    江嵜大兄さんは「地味で変人でオタッキーながらもファミレスのパート主婦達の人気者」という風情に溢れていて、繊細で良い役者さんだなと思いました。役者をするのは2年ぶりとのことですが、また役者としての姿を観たいです。

    中泰雅くんを観るのは1年ぶりでしたが、見た目がぐっと大人になっていて、きっと人間的にも大きく成長したのだろうなと思うほど演技に深みが出ていました(もともと技術的にはいいものを持ってる方だと認識してました)。

    ちょっと残念だったのは、妹が高校生だとはついに思えなかったこと。外見の問題ではなく、脚本や演出に物足りなさがあったような気がします。見た目は幼いのに周囲が思うより確り意志を持っている、というよりは、ただヒステリックに見えてしまったかな。。
  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    劇団初見。
    ギャラリーやバーなどの公演が好みだが、今回の会場はまた更に狭くて臨場感があって良い。本当に人の家の食卓を覗いている感覚だった。
    人物の描写がしっかりしていて丁寧でテンポも緩急があって引き込まれた。
    笑いありシリアスありで、とても中身の濃い90分だった。

    仙崎貴子さんの熱演が光った。

    また次も観たい。

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