オーデュボンの祈り 公演情報 オーデュボンの祈り」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    空席がかなり・・・
    キャストに映像でもおなじみの 吉沢悠、筒井道隆、石井正則くん。

    舞台FANとしては 河原雅彦、町田マリー、玉置玲央 くんもとっても楽しみでした

    仙台の沖にあるという架空の島“荻島”を舞台に、夢か?現実か? はたまた幻なのか? 的な世界に浸りつづける感じでした。

    原作を読んでいない*papasan*でしたが、休憩10分をはさんでの 2時間30分 ではすべてを表現しきれてなかったのかもしれませんねぇ。

    観念的な台詞も多いし 場面転換もかなりあり ちょっと油断すると 置いていかれそうなイメージでした。

    でも シンプルな舞台に転換や映像を巧く表現していたし、なによりも 役者もほとんどが2役をこなし 演技力は さすがっていう感じでした。

    吉沢くんがメインでほとんどの場面に登場してました。

    筒井くんはやっぱり あの「あすなろ白書」なんかのイメージ通りで ある意味安心感ありましたよね。

    柿喰う客の玉置玲央くん、そして 毛皮族の町田マリーちゃん はきっちりと出番に実力ばっちり出し切れていた感が なんだかうれしくなっちゃいました

    そしてそして かなり出番も多かった河原雅彦くんの役者としての実力もたっぷり楽しめました。

    が、平日のソワレではあったけど かなりの空席があり それが =評価ってことかなぁ・・

  • 満足度★★★

    脚本平凡
    素材は良いんだが、うまく活かしきれていない、感じかなぁ。

  • 満足度★★★

    オーデュボンの祈り
    原作未読。

    うまくまとまってた気がするけど、感動とかを感じられなかったのが残念。広い舞台を有効的に活用してたの良かった。

    チラシの感じは好き。観劇後、あぁ、と思った。

    ネタバレBOX

    優午が殺されるまでの前半は退屈だった。後半、話が動き出し伏線が回収されつつある様は面白くも感じた。

    全体的に惹きつけられる要素が不足していたような感覚。設定に対して釈然としないと感じてしまったせいか。
    自分を殺した優午の苦悩はどれほどだったのだろうか。ラスト、「音楽」で満たされた島で、島民は何を感じていたのだろうか。感情移入できなかった。

    ラサール石井の中年不良は笑えた。筒井道隆と河原雅彦、小林隆は空気をしっかりつくった演技でよかった。小泉深雪は、何か仕込んでるんじゃないかって頭身だった。町田マリーは少女演技もバニーのキメポースもかわいかった。
  • 満足度★★★★

    良かったんだけど。。。
    直前に原作を読んで激しく感動してしまって、
    舞台の配役の妙はあったのだけど、やはり短時間にまとめるのは
    相当難しいのだなと思った。
    しかもミステリーの結末がわかっているというのはどきどき感が減ってしまう。
    今回に限り、原作はあとで読んだほうが良かった。

    ネタバレBOX

    玉置さんを見にいったくせに二役が分かっていなくて、
    桜だけをずっと見ていて、出番少ないな~なんて。←ばか。
    桜と城山の対峙が映像だったのが????でやっと気がついた
    「理由になってない」_| ̄|○・・
    伊藤役の子は可愛かったけど、えらく噛んでいたのが目についた。
    やっぱりメインの主役は優午役の筒井さんかな~
    他には日比野役の河原さん、ウサギ、若葉役の町田マリーさんが好きだった。
  • 満足度★★★

    うーん、ファンタジーに・・・
    伊坂氏ファンとしては、、ぶちこわされなかっただけいいかなという感じですが。。
    なんか舞台にしたらうすっぺらい感じになっちゃって残念。

    原作読んでない人は、どうして主人公があんな目にあったのか
    疑問に思わなかったかな??

    映像とか鏡を使った演出が笑えました。

    ネタバレBOX

    音楽ないから静かなだけにか?!自分も含め、けっこう睡魔に襲われた人多かったような。

    桜の殺しキモなのに映像かよっ!ってツッコミいれたかったです。

    鳥好きなのであらためて人間の残虐さが悲しかった。

    優午は鳥も守ったけど音楽も好きだったのね。
  • 満足度★★★

    ミステリー・・・だったのか?
    原作を読んでいた自分にとっては、ストーリーを忠実になぞらえただけの、それ以上でも以下でもない作品だった。

    ネタバレBOX

    ストーリーには忠実だったかもしれないけど、説明でもうたっている「不可思議な世界観」については、その世界観の一端を担う島の人々のキャラクター描写が中途半端。エンディングは演出効果で感心するようにできていたけれど、改めて考えると結末の「答え」に対する説得力が皆無。そして、中には原作越えしてると思った俳優さんも何人かいましたが、大きく分けると舞台中心に活躍している俳優と、そうでない俳優の力量の差がありすぎた感も。
    映像を使った演出や舞台転換の巧みさなど印象的な部分もあったが・・・やはり原作好きとしては期待値が高すぎたか?もしかするとですが、原作を読んでない方が楽しめたのかもしれません。
  • 満足度★★★

    いろいろうまいとは思うけど、イマイチ
    引っ張るだけ引っ張っておいて、このカタルシスのなさ。何なんだろう。
    演出は手際良く、映像も効果的だったけど…。

    ネタバレBOX

    理由のわからないコンビニ強盗、警官の主人公に対しての異常な執着心、江戸時代からずっと外界から遮断されている島、300キロだか400キロの女性、妻が生きているのに殺されたフリを続ける画家、しゃべる案山子などなど、リアリティのない、悪夢的なファンタジーが舞台の上にある。
    ちょっと興味をそそる内容だ。

    主人公が「夢」と何回も言葉を発する。そこがポイントでもあろう。
    また、外界と遮断されている「島」は、ガラパゴス化している「日本」をどこか彷彿とさせるのもいい。

    しかし、そういう、リアリティをあえてゼロにした世界観だとしても、それを支えるリアリティは最小限必要ではないだろうか。
    また、その世界の中で、きちんと収束するべきではないだろうか。

    面白風味を散りばめて、いろいろ引っ張るだけ引っ張っておいて、このカタルシスのなさは、何なんだろう?
    例えば、同じ作家の原作らよる映画『アヒルと鴨とコインロッカー』や『フィッシュストーリー』とかでは、最後に見事にすべてをまとめて見せていた。そこには「あぁ」というカタルシスのようなものがあったのだ。

    しかし、今回のこれにはそれがない。
    もちろん、伏線らしきもので、1つひとつがどういうことだったのかが、ラストにいくに従い一気にわかるのだが、それがどうも「なるほど」というほどの快感には結びつかないのだ。残念ながら。

    そして、問題はラストである。
    たぶん、これで感動しろ、ということなのだろうが、「音楽が足りなかった」と言われても、それへの伏線はゼロである。あまりにも陳腐。
    音楽がないことで、島がどうだったのか、が描かれてないから、唐突にしか感じられない。江戸時代から外界と遮断されているという設定なのだが、テレビだってラジオだって入るだろう、と思うし、それすら遮断された世界というのであれば、そのエピソードもほしいではないか。

    オーデュボンの祈り、主人公の行動と気持ちの変化、そして、島と音楽という3つのラインが、どうもうまくリンクしていかず、別モノとしてしか感じなかったのが最大の難点であろう。

    演出は手際いいし、映像も効果的(2役を映像で見せるのは舞台としてヘタすぎだけど)。だけど、原作を手順良く、あらすじ的に見せただけだったのではないだろうか。

    ただ、鳥が飛ぶシーンの映像効果は、結構いろんな場所で観たような印象がありすぎだし、カーテンを使った場面展開も、つい最近どこかで観たような気がするのだが。

    原作が内包していた、雰囲気を端折ってしまったのではないだろうか、と思うのだ。読んでないけど。
    結果、もやもやだけが残った。
  • 満足度★★★★

    原作は読んでないのですが・・・
    おもしろかった。

    外界から遮断されている島には、不思議な空気感があった。
    カカシの存在は、味がありすぎ。
    そしてなんといっても、映像との組み合わせよかったな~。

  • 満足度★★★★

    原作の良さがわかる作品
    久しぶりの筒井道隆くん、やっぱり素敵でした。清潔感があり佇まいがステキなので、リアリティのない役(優午)なのに違和感がありませんでした。

  • 満足度★★★★

    ファンタジー
    この大作を舞台化するのはひじょうに難関かとも思うが、画像を使って巧みに表現していたと思う。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    舞台となるのは荻島と呼ばれる小さな孤島だ。150年ものあいだ、外界との交流のいっさいを絶った、孤立した小さな閉鎖社会である。物語は、主人公の「僕」こと伊藤(吉沢悠)がこの荻島にあるアパートの一室で目覚めるところからはじまる。5年間勤めてきたソフトウェア会社をやめ、仕事一筋に生きる恋人とも別れてしまった彼は、ヤケを起こしてコンビニ強盗未遂をしでかしたあげく、本土では警察に追われる身となっていた。いったい、何のために自分はこの島に連れてこられたのか。日比野と名乗る男の案内で島の様子をいろいろ見てまわった伊藤は、そこで優午と出会うことになる。150年前につくられ、この世のあらゆる情報を知り、そして未来のことさえ見通す力をもつ優午は、人間の言葉を話す「生きたカカシ」として、島の人々から崇められていた。

    どこかリアリティに欠けるところのある荻島の世界は、おとぎ話めいた雰囲気をもっている。「不思議な国のアリス」めいて非現実的なのだ。反対のことしか喋らない変人画家、あまりに太りすぎたために、そこから一歩も動くことができなくなった市場の女性うさぎ、島で唯一、人を殺すことを認められている本を読んでばかりいる青年・桜。だが、「生きたカカシ」である優午は伊藤が島にやってきた次の日には、何者かの手によって殺されてしまうのである。

    先のことを正しく予測することができ、神ともいうべき力をもった優午が、なぜ自分が殺されるのを予測できなかったのか? しかも、まるでそれを待ち構えていたかのように、伊藤と同じ「外」からきた人間である曽根川が殺されているのが発見される。こういったミステリを解き明かすために存在していた優午だったが、結果的には誰も救わない。

    優午のジレンマは、すべてを知りながら、自分では何をすることもできない存在なのだ。物語におけるすべての謎があきらかになったとき、すべての小さな伏線が、それこそ島民のそれぞれの性癖から、伊藤の元恋人である静香や、小さい頃からの伊藤の知り合いで、悪魔的な加虐趣味の持ち主である警察、城山の存在をも利用して、ひとつの大きな目的に向かって見事に収束していくのをまのあたりにすることになる。そしてその裏に、何者かの小さな意思が働いていた、ということも。

    オーデュボンとは、17世紀の動物学者で、当時、アメリカ大陸に生息するリョコウバトを発見した人物でもある。かつては二十億という、とてつもない数の群れで何日も空を覆い尽くしたリョコウバトは、人間の乱獲によって絶滅した。彼はリョコウバトの絶滅を予測した。だが、ついにリョコウバトを絶滅から救うことはできなかった。「オーデュボンの祈り」とは、すべてを知りながらどうすることもできなかった彼が、唯一できたことでもある。

    荻島に住む人間は、誰もが何かの欠けた状態に甘んじて生きている。そして外からやってきた伊藤は常に目の前の困難から逃げてばかりいる人間であり、静香は常に人から必要とされているという思いに飢えているし、城山には「罰されること」が決定的に欠けている。この世には私たちにはどうすることもできないことは多いにある。だが、虚構を許される舞台の世界くらい、すべてが丸く収まるような結末を導き出してほしい。ワタクシが感じたのは、まさにそんな「祈り」の声だ。

    柿喰う客の玉置玲央が警察官・城山と桜の二役。小劇場の舞台とは箱の大きさが違うので発声を心配していたが、なんの、箱に見合った聞き取りやすい発声で実に堂々と演じてた。どっちの役も秀逸で同じキャストが演じてると思えないほどキャラクターの立ち上がりが絶妙だった。ああ、立派な役者になったな・・と感無量で嬉しかった。
    しかし、城山が桜に射殺されるシーンは画像で映し出され、演出が安直だった。

    相変わらず筒井道隆の演技も素敵だ。静かな説得力を持って爆発していた。日比野役の河原雅彦のキャラクターが本との違和感があったもののすぐに馴染めたが、彼ほど舞台そのものの空間を自分のものにしちゃってる役者も珍しい。また吉沢悠が噛みすぎ。主役なのに・・。苦笑

    この舞台を観る前に本を読んでおくと解りやすいと思う。荻島の情景は舞台で映し出されていたが、終盤にかけての「祈り」の部分が舞台化したことで希薄に感じられた。まあ、玉置玲央を観に行ったようなものだから、別にいいけど。笑

  • 満足度★★★★

    よかったです
    かなり原作に忠実でした。
    筒井道隆さんの透明感あるたたずまいや語り口は、優午のイメージによく合っていたと思います。
    最後のシーンは、原作を読んでいる人でもジンとするのではないでしょうか。
    (私は感動しました)

    役者はチラシにある12人のみ。ほとんどの役者が一人二役をやっていてその違いも楽しめました。

    (以下、思いっきりネタばれで)

    ネタバレBOX

    しかし、その一人二役で、城山と桜が同じ役者(玉置玲央さん)と気付いてからは「じゃあ、あの場面はどうなるの!」と、やたらとそれが気になってしまった私です。
    あの場面と言うのは、言わずと知れたあの場面で、私は「オーデュボンの祈り」で好きなシーンを一つだけ挙げよと言われたら、間違いなく「桜が城山を撃ち殺すところ」と答えます。(←あんたそれ変だよ、と友人)
    それまでに城山の残虐非道さがこれでもかと描写され、私の中の正義がうち震えて悶えて、こいつはなんとかしなくちゃいかん!やってくれるよね桜!という期待が東京ドーム30個分くらいに膨張した時に、パンと鮮やかにやってくれるあの瞬間。桃太郎侍にも通じるカタルシスがあるのです。(←あんたホントに変だよ、と・・・)
    それが、同一役者じゃあどうなるの?と心配したんですが、あっと驚く解決方法が示されました。
    うん。それちょっと反則じゃね?みたいな。
    そして、その城山の悪行についても、時間の関係でしょうが、ちみっとしか紹介されなかったがために、カタルシスも半分くらいでした。
    城山の死にガッツポーズをした伊藤に客席から笑いが起きたように、原作を読んでいなければ「なんで?」的な感想もあったかもしれません。

    おおむね原作通りではありましたが、あの内容を2時間30分(内休憩10分)にまとめるのは、かなりの大ワザ。物足りないところがあるのは仕方ないですね。
    優午のしかけた謎解きも、駆け足で説明されてしまった感じはあります。
    原作を読んでから・・・とまでは言いませんが、観終わった後にでも原作を読んで補完した方がより楽しめると思います。

    最後の場面は、原作にはなかった(というか原作はその直前に終わって想像の余地を残していた)丘の上での静香のアルトサックス演奏シーンでした。
    これはとてもよかったです。静香役の寺地美穂さん、本当にサックス奏者だったんですね。女優さんだと思っていたので、本当に演奏が始まったときにはビックリしました。
    小林隆さんも石井正則さんも河原雅彦さんも良かったです。
    吉沢悠さんは、ちょっとカミ過ぎでした(笑)
  • 満足度★★★★

    初日だからか、すこし固いかな
    原作は読んでいませんが、映像や音をかなり活用して、舞台美術そのものは比較的シンプルだけど十分な表現力があり、工夫を凝らしているように思えます。音ですが、映画かと思うようなサラウンドなモノもあって驚きました。
    俳優さんは、初日だからなのか、ちょっと硬い,硬すぎな感もありつつ、でも全体的にはわるくありません。

    冒頭の玉置さんの演技は、あそこはもっとエキセントリックにやっていい役なのではないかな。

    サックスもよかったです。

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