興す人々 公演情報 興す人々」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    観応えある青春群像劇
    幕末に蘭学を修めようとしていた若者たちを中心に描いた青春群像劇で観応えあり。
    時の隔たりの表現と転換を兼ねたダンスが良いアクセントになっている感じ。
    が、演者が若いこともあり明治の場面に「中心部分の15年後」が感じられないのが珠に疵か?

  • 熱い気持ちに
    共感したお芝居でした。
    自分と近い世代だったのもあってか、すごく共感して。
    あー、なるほど、と。
    演技、脚本に安定(年齢のわりに…になってしまうのかもしれませんが)があって、あっというまに1時間50分経っていました。

    ネタバレBOX

    それぞれのやらなければいけない目標への想い。
    そして人への想い。
    それが伝わったことが、このお芝居の一番おもしろかったところだと想います。
    キャラクターたちが、それぞれどんな役作りをしたのか、わかりませんが、すごく特徴的で、愛おしさを感じました。
    合間合間のダンスはすごく綺麗だったのですが、あれだけお芝居自体と離した上でつなげるのは難しいのかな、と。
    それだったらいっそ、日舞とバレエの間みたいな、コンテンポラリーを日舞よりにした感じとか…新しいものが観てみたかったかなぁという欲求はあります。
    それにしても、私は感銘を受けました。
  • 満足度★★★

    こういう演劇もあり
    端的に言えば『お芝居としては物足りないけど、わかりやすい啓発本を読んでいる』という感じでしょうか。観終わったあとに、仕事俺も頑張ろうという気になりましたし。
    昔の偉人がキャラクターなだけあって、金言が沢山あって、なかなか聞いてて為になりますね。でも、お芝居としてはちょっと物足りなさを感じました。
    うーん、次回に期待。

    ネタバレBOX

    ダンスシーンが今回はちょっと多く感じたのが残念・・。確か9シーン位あったかな?熱血天使さんのダンスシーンは基本的に「時代を超える」時に演出上ムービングを使うんですが、7回目辺りかな・・。ダンス→暗転→さっきと同じ時代

    とかになると
    え、そこは要らなかったのではww
    と思ってしまったり。


    うーん・・いいとこ3、4回で良かったか?
    素敵なダンスだっただけに、次回に期待。
  • 満足度

    チケットプレゼント
    ありがとうございました。

    当日パンフレットに年表や適塾の背景や「会読」や「ズーフ」(ヅーフ)といった用語の解説などは載っているのですが、キャスト(役名・俳優名)もぜひとも載せて頂きたかったです。

    肝心の芝居は、いろいろな意味で「若さ」を感じました。
    幕末モノというよりは青春モノだと感じました。
    熱いのですが、まだうわべだけの「叫び」のせいか、台詞が大きいだけで感情が伴っていないように聞こえます。
    動きも同じく、激しいのですが、まだ内面が伴っていないようで、ドタバタガチャガチャと感じます。
    緒方洪庵はまるで塾生のように若く、福沢諭吉は高校生のように幼く、台詞と俳優の身体の向こうに感じさせてほしい高い知性の説得力が足りない気がしました。

    熱く激しく「伝えよう」とする思いは少し届きました。
    まだまだ磨きあげられる舞台だと思います。

    ネタバレBOX

    場面転換時などのダンスは最初こそ違和感がありましたが、やりたいことをやりたいようにやっているのだなあと、終盤は楽しく拝見しておりました。
  • 満足度★★★★★

    無題123
    「天下御免」というTVドラマがありました。ちょうどそんな味わい。これがつまらないお芝居だったら…ブチキれていたかも。なぜって…1時間前(18:30)受付ってあるのに、そのような様子もなく、下から上がってきた方に聞くと…45分かららしいですよ、という(他人事のような)回答、最近多いナ。遅れることじゃなくて、自分達が劇団のメッセージとして発信したこと(受付/開始時間)にはじめから責任はもちません、悪しからず、という発想がわからない。それともこの回だけだったのかな。

    ネタバレBOX

    で、受付ですが、とても良い感じのお二人(…いや、ホントに)。名前を告げると他の方(同じ名字)と間違えられる、滅多にない名前だと思っていたので、なぜか動揺する。

    ここは2回目でしたが駅につくまで気がつきませんでした。受付が狭いため、チケット裏に(整理)番号を書いてくれたので外で待ちます。諭吉らしく1万円札を模した図柄、さすがに透かしはありません。

    開場し前列へ、これは座椅子ですね、けっこうフカフカです。

    舞台は広い畳の部屋。昨日に続いて和風コース、前説によると時間は1時間50分。

    セミの鳴き声で始まります。2つの位牌。この場面と「適塾」が入れ替わりながらお芝居が進みます。温もりにあふれたお芝居、お話そのものも役者さんも。

    舞台転換の合間のダンス(お二人)ですが、私(だけかな?)は大好き。片足でもカラダがブレないし、衣装が動きに連れて広がる、羽衣の舞のようでした。決して広くはない舞台で、いろいろ小道具が置いてあったり、役者さんが通ったりしながらのダンス…なんかとても得をした気持ちです。

    会場奥の壁、HAL9000にみられているように真っ赤に光っているのは消火栓表示灯?これは消しちゃいけないんですね…せめて黒い布で覆ってとも思いましたが、席によっては気になるのでは…。
  • 満足度★★★★

    扶氏医戒
    幕末から明治維新にかけての適塾が舞台。盟主は緒方洪庵。蘭方の医者、学者であり、教育者でもある。洪庵は大阪・船場に塾を開き若き人々の教育にも多大の精力を注いでいた。その力量を知る幕府は、江戸に召しだし奥医師とすると同時に西洋学問所の頭取としたのである。洪庵不在の時期も義弟や子息、門下生達は塾を守り、さらに分塾をするほどに発展したが、明治新政府の教育制度の整備と共に発展解消し、大阪医学校、府立医科大学、さらには大阪大学、慶應義塾大学の源流の1つとなった。

    適塾は全国から駆けつけた塾生にあふれ、談論風発の気風はその後の明治維新の激動の中、日本の運命に大きく貢献した多くの人材を輩出している。そんな塾生らのうち、今回は福沢諭吉、大鳥圭介、長与専斎などにスポットを当てたお芝居。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は洪庵と塾生、洪庵の家族とお手伝いを絡め適塾での勉学の様子や人間関係を描写したものだった。まず、キャストらの演技力は期待以上。舞台の序盤の見せ方も絶妙だった。適塾という場所が舞台なので、お堅い物語かと思いきや、福沢諭吉を少年のようにコミカルに演出していたのは演出家の意図するところかと察する。

    芝居とはあくまでも虚構の世界なので、何でもありなのだと常日頃から思っているワタクシには、こういった実に楽しげな適塾は観ていて愉快千万だったのだ。また、若い塾生には欠かせない揺れる恋愛沙汰も描写しながら、衣装、舞台美術でも魅せられ、視覚的にもひじょうに楽しめた。

    ただ一つ、場面転換に投入されるダンスだが、小道具を移動する際にこういったパフォーマンスで、観客の目を楽しませる効果を狙ったのだと考えるが、時代劇という設定にそぐわず、折角、温めた場の空気の流れを壊してしまうのだ。空気が乱れれば、観客はそれを修正し、立て直すのだが、それが何度も何度も遮断されると、やはり辛くなる。単体でのダンスはとても素敵で美しいのだが、やはり、この芝居には必要なかったように感じる。

    肝心の本だが、「扶氏医戒」の心得を用いて何かを興すという根底にある心意気は充分に伝わり、解りやすくて大満足な舞台だった。ポイントは4,5レベルだが、ダンス投入で空気が中断されてしまったので4とした。しかし、この劇団は今後も期待できると思う。次回も観たいと心から。


  • 満足度★★

    もっと演技・演出に磨きを
    残念ながら、期待外れでした。
    時々いうことですが、とにかく怒鳴り声・叫び声が多い。
    しかし、台詞には「気持ち」「魂」がこもっていない。

    また、台詞に「現代語」としか思えない言葉がチラホラ。
    師である緒方洪庵も、また福澤諭吉も、権威がまったく感じられない。
    諭吉など、これではただの軽薄な奇人に過ぎず、
    (他の人物もそうだが)明治の激動を生きた人間としての
    「腹の据わった」感がまったくない。

    また、過去(洪庵の適塾時代)と15年後の現在を交互に描く手法で、
    かつ場面転換時の暗転の代わりに、舞踊を取り入れているのだが、
    舞踊も場面にマッチしているとも言えず、
    交互に描く手法共々、意味がよく分からない。

    ただ、新しい手法を取り入れようという気持ちに対し、
    1Pプラスで2Pとしました。

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