満足度★★
もっと演技・演出に磨きを
残念ながら、期待外れでした。
時々いうことですが、とにかく怒鳴り声・叫び声が多い。
しかし、台詞には「気持ち」「魂」がこもっていない。
また、台詞に「現代語」としか思えない言葉がチラホラ。
師である緒方洪庵も、また福澤諭吉も、権威がまったく感じられない。
諭吉など、これではただの軽薄な奇人に過ぎず、
(他の人物もそうだが)明治の激動を生きた人間としての
「腹の据わった」感がまったくない。
また、過去(洪庵の適塾時代)と15年後の現在を交互に描く手法で、
かつ場面転換時の暗転の代わりに、舞踊を取り入れているのだが、
舞踊も場面にマッチしているとも言えず、
交互に描く手法共々、意味がよく分からない。
ただ、新しい手法を取り入れようという気持ちに対し、
1Pプラスで2Pとしました。