満足度★★★★
骨太なリーディング・ミュージカル
約3時間におよぶ上演時間と聞いていて、途中つらくなるのではないかと危惧していましたが、逆に時間がたつほどひきこまれる舞台でした。これだけの時間、劇世界中の主役の旅路があってのラストなのだなあと納得。
戯曲自体は主役が世界中を旅する壮大なファンタジーなのに、今回の上演では装置も衣裳もあってなきがごとし。俳優の声と体と、生で演奏される音楽とでファンタジーを描き出すのは難しいことだと思いますし、自分も入口で少しまごつきましたが、話がすすむほど「ペール・ギュント」の世界に巻き込まれていくように時の流れが加速していって、最後は主役と一緒に長い旅路を終えたような心地よさがありました。
満足度★★★
楽しめました
あらすじは知っていましたが、かなり奥深い話なのですね。アクションのあるリーディングで、いろいろ想像できて楽しめました。オリジナルの楽曲も結構よかったです。しかし休憩をはさんで3時間弱の上演時間はさすがに疲れましたが。
満足度★★
最初に「視線」が気になって・・・
多分、普段は練習場として使われている場所が会場。
そして、小道具はほとんど使わず、舞台部分としては、数段段差が設けられている程度。
衣装は、上は白色系、下はジーンズで大体統一していたようで、役柄に合わせたものではない。
そして、リーディングではあるが、十数人が登場し、役者の振り・動きは多い。
それで、私が初めに気になってしまったことは、十数人登場した役者は、
振りはあるものの、視線がみんな「台本」を、じっと、しっかり見ていること。
もちろん、リーディングだから当然、と言ってしまえばそれまでなのだが。
ただ、普通のリーディングは、振りもなくて、言わば「話芸」の世界ですよね。
でも、その台詞回しが素晴らしければ、観客は豊かな想像を膨らませ、
十分に楽しむことができる。
ところが、振りはあるものの、視線だけは、発話者でも対話者でも、
興味のある光景にでもなく、ほとんど持っている台本に注がれてしまっている・・・。
そうすると、どうしても振りが中途半端に見えてしまって・・・。
ここは、見解が分かれるところかもしれないが、個人的見解としては、
リーディングであれば、むしろ振りなどは抑制して、観る者の想像力に委ねるか、
あるいは、ペールギュントのような内容であれば、
豪華な舞台装置や衣装のもと、派手に(?)やるか、
どちらかの方が良いような気がした。
それから、ペールギュント役はじめ男性陣は、割と叫ぶように台詞を発していて、
それが、響き過ぎるこの部屋では、大き過ぎるな、と感じてしまったり、
特に、主役については、次第に年を重ねていくわけで、
最後の自分の人生を回顧させられる場面など
(不勉強だが、ペールギュントの終わりがこういう話とは知らなかった・・・
イプセンの後年の作品を予感させる)、
「年を経た者」としての台詞回しが欲しかったところ。
その点、女性陣の方はもうちょっとしっかりできていたような気がした。
それと、公演時間3時間(事前に2時間15分と聞いていたのだが)で、
しかもキャンプなどで使用するようなビニール張りの折りたたみ椅子だったので、
最初はクッションがあるような気がして、
パイプ椅子より座り心地が良いと感じていたものの、
椅子が小さいせいもあって身体のどこかが痛くなってくるような次第で、
(若い頃は椅子が固いことなど全く気にならなかったのだが、)
正直、きつい思いをした。
ただ、音楽はグリーグのものの他、
弾き語りも多用され、これは贅沢な思いがした。
それと、まあ余談だが、パンフレットによると、結構、
映画やTVドラマに出演歴のある方が多いようで、
美形の女性が多かった気も・・・。
満足度★★★★
満足しました!
個人的には、面白く満足しました!とても良い時間が過ごせた。
公演時間が3時間ということだったので、ビビリましたが、観劇して私はむしろ短く感じたくらいだった。
(ただ、満足したので良かったが、私も公演は2時間位で終了するのが商業演劇としては妥当だとは思う。)
役者の皆さん、演出の石丸さん、音楽の伊藤さんがとても楽しそうに芝居等をされていたのが印象的で、こちらも楽しい気持ちになった。
私はどなたとも面識はないが、お礼を言いたい。
この公演は観劇がそこそこ多い方、芝居関係者にオススメしたい!
あとはネタばれで。
満足度★★★
パイプ椅子での鑑賞は
2時間ちょっとが限界です。2時間過ぎると、役者がどんなに熱演していようとも、「腰が痛いな~」とか「帰りのバスの時間に間に合うかしらー」とか、余計なことを考え始めて集中できなくなります。もう少しリーディングに集中して、歌は減らしてみては?主役の方は大変演技力のある方ですが、歌唱力はいまひとつだったし、女性のコーラスも声質の違いのせいかあまりまとまって聞こえませんでした。
満足度★★
リーディング・ミュージカル
ホラ吹きのペール・ギュントが世界を回りながら己れ自身を探し求める奇想天外な冒険譚を、休憩込みで3時間弱のリーディング上演という意欲的な公演でした。
リーディング公演とは言っても、役者の動きや照明、キーボードと歌の生演奏がふんだんに用いられていて、台本を手に持ちながらの芝居といった趣きで、視覚的にも情報があるので、見応えがありました。
第1部は真面目な演出だったに対して第2部前半は少々ふざけた感じの趣向も取り入れていましたが、あまり笑いを取れていなくて、物語の流れを途切れさせていたように思いました。
会場の立地条件を生かした演出は、空間の広がりを感じさせて素敵でした。第2部後半からラストまでの演出はペールの生きた時間の流れを象徴的に描いていて、効果的でかつ美しかったです。
役者達は熱演でしたが、元々そういうシーンの多い物語とはいえ、声を張って台詞を言うところが多すぎて、疲れました。会場のサイズに合わせた発声をした方が観客に感情が伝わるし、喉も痛めなくて済むと思います。
マイム的な身体表現を用いるならば、もっとこだわって欲しかったです。
今回の公演のためのオリジナルの音楽は、ミュージカル音楽でよく見られるコード進行が多用されていて分かりやすさやシーンを盛り上げる力はあったのですが、オリジナリティが感じられず、印象に残りませんでした。グリーグ作曲の名作と比べるのは酷かもしれませんが、グリーグの曲を使った方が情景や情感が伝わってきたと思います。
しかし、ミュージカル的な場面を入れて作品にメリハリをつけるアイディアは楽しかったです。
満足度★★★★
ババリました(^^;)
家に帰れないかと思って終盤にはソワソワしちゃったよ(^^:)
リーディングだから公演時間90分くらいかな・・と考えたのが甘かった。なんと休憩時間15分込みで3時間の長丁場。だから19時開演でも22時になっちゃう。こういった3時間公演の場合、先に教えてくれないとダメだよね。週末に観に行くべきだった。
舞台は普通のリーディングではない。音楽と半分芝居がかった、リーディング劇。全ての役者の演技力は秀逸でまったく欠点はない。役者の感情移入が激しくちゃんと泣く場面で涙していた。ビルの6Fでの観劇は新宿の夜景も芝居に計算されており、やはり夜の観劇がお勧め。事前に公演時間を知らされてなかった為、-1とした。
以下はネタばれBOXにて。。