満足度★★★★
好感が持てる真摯なチャレンジ
小劇場の若手が眞山青果の戯曲を取り上げるとあって、楽しみにしていた。
元禄忠臣蔵のような大作は観ているが、本作は初見。
夏の演劇界は、昔から若手の勉強会が多く開かれてきたが、この公演も若手が難物に真っ向から取り組んだ有意義な二人芝居で好感がもてた。
青果ファンにも、青果を知らない人にもお勧めしたい。
これを機に、眞山青果に興味を持って、新歌舞伎の公演も観てもらえたらうれしいのだが。
この会場、多いときは週3回くらい前を通り、工事中も見ていたが、画廊に改装されたとは知らなかった。
まさか、ここで上演するとは思っていなかった。
外から見ても戸が閉まっているとわかりにくいのだ。
このことを含め、詳細についてはネタばれで触れます。
満足度★★★★
濃厚な2人芝居!
前回公演の「ダンシング・ヴァニティ」で独特の世界観に衝撃を受けたが、
今回はすごい濃厚な二人芝居だった!
自分の中では、目を離せない劇団となった。
公演時間は1時間。あとはネタばれで。
満足度★★★★
台詞に重点が置かれた緊密な芝居
この日の会場は、劇場と言うよりも、普段は画廊なのか、
あるいは元々は美容室か洋品店だったような小さなスペースで、
道路側に、ショーウィンドーのような大きなガラスと、
やはりガラスが嵌め込まれた扉があり、
そのままならば道路側から中を覗くこともできるし、
逆に内側から道路を歩く人を眺めることもできる。
満足度★★★★
チャレンジングな劇団だなぁ・・・・・
というのが第一の感想です。前公演のダンシング・ヴァニティもそうでしたが、尖った演出や今回の息詰まるような会話劇など、並の神経ではやれない。劇団の視線がはっきりと演劇の進化や革新に向いているのを感じます。全く性格や生き方の違う二人の男の会話劇なのですが、大正時代に発表されたとは思えない斬新さを持って迫って来ました。玄朴と長英という江戸時代の人間を描きながらも、普遍的な人間のぶつかり合いを表しており、今はもうこんな濃密な人間関係は望んでも得られないのかもしれないな、と最後の玄朴の独白を聞きながら思いました。現代人もこのような人間関係に憬れているのだろうな、と思わざるを得ないようなお芝居です。これを一日に三公演ですか・・・・・。体力的にもチャレンジングだなぁ。
満足度★★★★
拍手がなりやまない
深層心理をえぐるような濃密な二人芝居だった。幕後、会場から拍手が鳴り止まないので八重柏泰士が手で制したほどの素晴らしい舞台。
伊東玄朴と高野長英の二人が真山青果の筆によって議論を戦わせる緊密な対話劇。
以下はネタばれBOXにて。。