百光年の詩【無事終演致しました。沢山のご来場ありがとうございました。】 公演情報 百光年の詩【無事終演致しました。沢山のご来場ありがとうございました。】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★

    アトラクション!
    劇場に入ると男女2人のフライトアテンダーが船内の説明をしている。ここはスペース内、ギャラクティックドリーム号だ。そしてワタクシ達観客はコロニーメトロポリタンまで搭乗する観客という設定。船内にはスペース独特の機械音が流れバリバリ、ディズニーのアトラクションのさま。いあいあ、めっさ楽しくなりそうだ!なんつってワクワクしちゃう。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

    私たちは枯渇した地球を脱出し宇宙空間へ移住した。それはスペースコロニーでの新しい生活だ。そして主軸となる乗組員は祥子と比鞠の親子、国生と春香の兄妹、聡と久美夫婦、鮫島という旅人、そして革命家を隠して乗り込んだROTSらだ。ここで親子、兄妹、夫婦・・という設定が家族愛をテーマに押し出した作品だと察する。実際、親子の情愛の場面で涙ぐむ。

    当日パンフにはSPACE CRAFTの内部が印刷されており、ワタクシの座っている位置も容易に想像出来る。こういった撒きえさの仕方は大西の上手いところだ。

    比鞠と春香は同じ不治の病にかかっており、比鞠はその病気が悪化して既に死んでいる状態だが、母親がその肉体のみを改造しているようだった。息子を愛するが故の行為だ。一方で春香は手に黒い痣が広がって、やがて比鞠と同じように死を迎える運命だ。ここでも兄が妹を思いやる愛をみせつける。

    彼らの病気は宇宙革命家(ROTS)のような科学者が未来のことを考えずに多くの悪を発明した結果、もたらしたものでもあった。そして革命家の企みは人類の遺産である新しい兵器を作るべくワープシステムを操作し宇宙船の機能を低下させ、乗客全員をブラックホールに導き殺すことだ。

    そんな折、春香にだけ宇宙に響く歌が聞こえ、そして同じように比鞠にも歌が聞こえる。この二人だけが頭で交信できる能力があり、これらは宇宙生まれ宇宙育ちとなった彼らの特別な能力なのだろうか?ちょっぴり「宇宙少女」を思い出した。やがて宇宙を彷徨いながら革命家は徐々に正体を現していく。そして彼らに立ち向かう比鞠だったが、彼の意思や考えは革命家に復讐するという歪んだものに変化する。しかしこれを止める春香。

    その昔、地球は美しく青かった。しかし今の地球は赤く染まり、暮らすことはできない。
    そんな嘆きの星に神は哀れみ、百光年の詩を歌うのだろうか。その歌は幸福の歌ではない。人間を創世した神は自分の愚かさに嘆き哀しんだに違いない。その詩は地球という星から響いてくるのだ。

    そんな地球に彼らは戻る。赤い星だと思っていた星は青かったのだ。結末に希望を残して幕引きとなる舞台だ。壮大な宇宙ロマンの物語。
    スペース内から見た宇宙の映像があったら更に良かったかな。
  • 満足度★★★★

    良い空間でした。
    宇宙船内のセットで感動しました。乗り物好きの私としては演ってみたい作品でした。劇場を飛び出すぐらいのお話だったようなきがしますが。3月も楽しみにしてます。

  • 満足度★★★

    今までとだいぶ違う
    ハンバーグさんのテイストは心に沁み入るものが多かったが、今回はだいぶ毛色が違っていた。
    遠い未来の話で、宇宙船が舞台。そこで繰り広げられる人と人との物語。面白い試みだと思う。いろいろな作品を作り上げる大西さん。次回はどんな芝居にしてくれるのかが楽しみ。

  • 満足度★★★★★

    すっかりはまりました。
    大西弘記さんのスマートでおしゃれな脚本演出にすっかりはまりました。
    前回の「髪結うとき」はしっとりと、静かに心打つ作品でしたので、
    今回もそのようなテーストなのかなと思って行ったのですが、見事に
    予想を裏切ってくれました。とても新鮮な感覚(スペースコロニーで一緒に
    移動してるような)、不思議な感覚を体感しました。
    そして役者さん達の台詞と動きもとても洗練された感じが良かった!
    (皆、美形だったしね・・・)
    次回の作品も期待したいと思います。

  • 満足度★★★★

    観客巻き込み形の座席の設営が
    面白く、いつもとは違った角度からの観劇が可。ミニマムな美術だが効果音やライティング、衣装で宇宙船の雰囲気がよく出ていた。ただ、こうしたスペースファンタジー物として謎を謎のまま残されるとなんだかモヤモヤ感が・・・・・(笑)アメリカ映画のように明瞭にエンディングして欲しいな~というのが私の希望です。劇中のあの詩は地球の鼓動でもよかったし、マグマのうねりでも、風の音でもいい。それらに反応する人間のDNAでもいい。謎として残したことで演劇らしいもったいぶった感じが残ってしまった。それが残念。宇宙の旅を美しく見せてくれただけで十分だったような気がします。私が一番好きなシーンは宇宙船のアテンダントによる船内の案内シーン。動きが美しくて、見惚れました。

  • 満足度★★★★

    百光年の詩は何か
    舞台はギャラクティックドリーム号の船内です。客室乗務員に案内されて席に座りました。観客も乗客です。
    まさに一緒に旅をして、一緒にワープして、一緒に事件に巻き込まれました。楽しめました。感覚としてはディスニーランドのスターツアーズに近いです(さすがに座席は動きませんが)。

    ネタバレBOX

    横長の狭い船内で物語が始まります。舞台脇の席で観ましたが、役者の皆さんとぶつかりそうになるほど間近でした。また役者のうち4人は観客のとなりに座ります。お一人は私の隣でした。

    特別なセットが無いにも関わらず、船内の空間が見事に表現されていました。短いテンポでスポットを浴びながら役者が交互に語り、複数の話が進行していく演出も良かったです。(ただ切り替わりの音が大きくて心臓にはやさしくありませんでした。)

    SF・ロマンティックファンタジーだからでしょうか、多くが謎のまま終わりました。少女が聞こえた百光年の詩は何だったのでしょうか。まだ考えています。


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    今から100年後、人類は汚染され赤くなった地球から離れ宇宙に暮らしています。この宇宙船は宇宙ステーション間を結ぶ直行便です。宇宙船には、敵から追われている集団が一般人に紛れて乗船しており、エンジン停止や、ブラックホールに吸い込まれる危機や、ハイジャックに見舞われます。
    そこには死を免れないと言われる病気になった少女とそれ治すために必死に医者を探す兄がいました。少女には楽しそうな歌や悲しそうな歌が聞こえてきました。兄には聞こえません。

    博士たちに乗っ取られた船は地球へ向かいますが、博士に利用された若者三人は埋め込まれたチップの毒で死に、博士も撃たれて死んでしまいます。船が向かう先は青い地球でした。歌はそこから聞こえてきていました。

    ワープ中には時空が歪んだせいか、観客は一時的に別世界を楽しむことが出来ました。


  • 満足度★★★★★

    雰囲気あって素敵でした!
    遊び心もあってちょっと楽しい。女性陣が可愛くてとっても楽しい。メッセージ性もあって良かったです!

    ネタバレBOX

    生まれた土地を離れざるを得ない悲しさ…、地球の大気が赤くなってしまうくらいの自然破壊が起きて宇宙に出た人類は、放射能汚染で福島を追われた人たちと重なります。

    宇宙船を乗っ取るサスペンス仕立てで地球に向かうと地球は青かったで、人類が帰還できる道が開かれたようですが、100年で戻れるというのは少し甘い気もします。

    終盤のメーキングシーンというのでしょうか、稽古場に集まった役者たちが作家の遅筆を皮肉る遊び心溢れるシーンもあって楽しかったです。

    乗務員、乗客、全員が白い衣装でした。コロニー生活だと洋服くらいしか楽しみがないとも思いますが、その方がSFっぽく見えるのかな。

    女優陣の可愛らしさ、特に酒巻裕里さんのプロポーション、光藤依里さんの清楚さが魅力的でした。
  • 満足度★★★★

    よかったです
    ディズニーランドのアトラクションの入り口を思わせる舞台。気分が盛り上がります。シンプルで、透明感のあるストーリーは私好み。いいですねー。色んな謎が提示されて、未解決のまま終わるのもよし。しかし終盤であのシーンの挿入は何なんだろ?いきなり現実に戻されちゃいます。蛇足のようにも感じますが、意図があるんでしょうね。

  • 満足度★★★★

    客席全体も宇宙船の中
    客席に着くと宇宙服を想定させる白の衣服で統一された男女が案内係として私たちに説明をしている。この展開から私たちは宇宙船の乗組員なのだ。

    まずこのういった試みが楽しい。そしてこの物語は現在の地球を憂いているかのような結末だ。それは私たち人間がこの青く美しかった地球に住み、あたかも人間中心の世界を構築し、挙句、最近の壊れかかった地球を、人間が吐きだす毒素という雲で覆ってしまった地球を、色で例えるなら赤い地球だ。

    そして現実の世界でも人間が作り上げた物が自然と衝突し壊れかけている。

    この物語は私たちにそういった警告を発したロマンファンタジーだと考えた。

  • 満足度★★★★

    SFなんだけど
    より現実味と言うか、人間の真実味みが感じられました。TOKYOハンバーグさんの魅力は、決して押し付けたり断定することはなく、観た者の内から湧き上がる想いは、温もりや優しさだったりすると思っているのですが、宇宙空間でも100年後でも、それは同じでした。来年3月の公演も、楽しみです。

    ネタバレBOX

    中央縦長に演技スペースをとり、客席はコの字型にとってあるので、登場人物と同じ宇宙船の乗客として観劇するスタイル。
    よって登場人物は、いろんな方向をみて会話するのが、宇宙空間らしい広がりを感じました。
    箱3個をいろんなパターンにする美術と、衣装は白・アイボリー・薄いベージュのシンプルに統一されていて、映像や照明と機械音等の効果音も、とても映えました。
    客席一部に、演者が佇まい、その様も同じ空間に生きてる感がして、良かったです。

    船内の乗客には、会話ができず『うん』としか言わない息子と母、不治の病の妹(春香)と兄、ラブラブな恋人(夫婦?)、何かを企んでいるらしき年配男性とその女部下と仲間らしき3人。
    親子、兄妹、恋人(夫婦?)の無償の愛や思いやりの、清。
    何かを企んでいる仲間だったのに、裏切りと仲間割れしてしまう、利己主義の濁。
    時が変わっても、変わらぬ想いの強さや、脆さがあると思います。
    春香だけに時折きこえてくる歌の内容や意味よりも、何かに流されるのではなく、何かを感じとる事の感覚の大切さを感じました。
    自分の感じる事を信じられる強さは必要と思いながら、支えてくれる絆に感謝と思いました。
  • 満足度★★★★

    SFですね。
    ほんとに宇宙船に乗車しているみたいでした。
    ちょっと違ったハンバーグ。今回は役者さんが近くて楽しめました。

  • 満足度★★★★★

    無題172
    19:30の回。18:30受付(整理券あり)〜18:55番号順整列〜19:00開場〜19:18役者さん2人(クルー役)登場〜19:33開演〜21:16終演。役者さんは舞台には戻って来ませんが、階段下にいらしたので、よかったことをお伝えする。体の中からドキドキ…、今でもSF好きが鈍っていないことがわかりました、良質なジュヴナイルの世界ですね、繰り出されるSF用語、残さず食いつきます。役者さんも好き、あー、楽しかった!

    ネタバレBOX

    地球は恒星じゃないから遠くからは見えないだろうなとか、やっぱり重力はどうするのかなとか、コロニーって酸素どうやってつくるのかな、そもそもコロニーの素材はどこから調達したんだ、事故ったんだから緊急時の宇宙服は、赤い地球…喪われた水は元には戻らないのでは、な〜んてフル回転でツッコミを入れながら時間いっぱい楽しませていただきました。

    コの字型の座席配置、正面っぽいいつもの座席位置ではなく入り口からみて奥、横の座席、隣は役者さんの席、会場ほぼ中央の座席。舞台には白い箱が3つ、椅子が2脚、これが良くみえる位置がお勧め。正面は少し遠目です。

    B級テイスト、宇宙船らしい音が聴こえています。

    みなさん白い衣装、周囲を客席で囲まれた狭い空間の中、兄と妹、母と息子、恋人同士、闘うもの、悲しみを背負う男、役者さん14名。

    遺伝による致死率が高い病、95%が未成年、そうなると次は子供が生まれない時代になって、これもSFにあるお話。

    SFの得意技ワープすれば星が飛び、セリフに合わせて照明が移ってゆく。時が止まったようなシーン、どのお客さんにもみえるようにした体の動き。

    当パン、片面カラーで稽古風景が載っています。できれば役者さんのお名前だけではなく、役名も書いてほしかったです。

    女だけが命を育てることができる・・・そういわなくてもよい時代であってほしいですね。

    劇団のシーンが挿入されているのは...なんででしょう。ほんの少し素顔らしさを垣間見ることができたので(お話しとは別の意味で)よかったです。


    10/28 追記:ふと、このお芝居、NHK少年ドラマシリーズ、と同じじゃないかな、と思い始めました、全部みたのではなくSFですと「夕映え作戦」「まぼろしのペンフレンド」あたり。※ドラマですと「アルプスの少女ハイジ」「秘密の白い石」とか。眉村さん、光瀬さん、豊田さん、筒井さん…、よく読んだし、どれも面白かった。マンガは萩尾さんがダントツだった。そんなときがあったことを思い出しました。なんだかんだあっても、地球は砂の惑星(←DUNEのことね)ではなく、いつまでも水の惑星であってほしい。

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