荒野に立つ 公演情報 荒野に立つ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-20件 / 24件中
  • 満足度★★★★★

    難解だが、それが良い
    1年半前の公演を観た時は、自分には合わないのかも?と思いつつ、再度チャレンジ。
    かなり難解な展開なのだったが、なぜか、どんどん引き込まれていった。前回観た時と何が違うのか判らないが、とにかく素晴らしかった。
    ただ、どう素晴らしいか説明してと問われると難しく、しいて例えるなら「たけしのコマネチ大学数学科」で難解な数学を説明されて、理解できたが、説明出来ない感覚。
    パンフレットを読むと自分の理解した感じで間違いが無いと思う。長塚さんの脳みそは凄い。

  • 満足度★★★★★

    おもしろかった。
    プレビューも観ましたが、プレビューのときよりさらに頭フル回転。台詞を噛み締め、記憶の断片を繋ぎ合わせることの楽しいこと!ワクワクしながら観ました。その数々に対して「??」なところがあるのに、見終わったときに爽快感がありました。
    人はいろんなとき、いろんなことに躓き、悩み、七叉路で行くべき道を選べず立ち止まるけれど、なにがあっても人はひとりじゃないということを忘れたくないと思いました。
    オープニングがとくに好きです。

  • 満足度★★★★★

    荒野
    見続けると
    そこ は、荒野に見えてきて。
    いろいろと 不思議な 気持ちを 味わえました。
    演者の声の音色の響きというか 皆さんの声の響きが いろいろで 言葉の音がすっと 入ってくる気がしました。

    演劇という 力に引っ張り込まれました。

  • 満足度★★★★★

    能動的観劇のススメ
    確かに初見で話の全体像を掴み切るのは容易じゃないです。けれど、分からないけど何だか見入ってしまう、という作品こそ本物でしょう。想像力をフル回転し、虚構の世界に没入するしんどさと喜びを味わわせてくれる芝居でした。
    中村ゆり、美しすぎる。これぞ正統派美人女優。

    ネタバレBOX

    重いモチーフを、あえて「軽み」の伴った語り口で洒脱に展開。長塚の懐の広さを感じさせました。
  • 満足度★★★★★

    断片化され攪乱されつづける…
    シンボリックで抽象度が高い、洗練されたセリフと構成で、
    静かに静かに迫ってくる舞台でした。

    「いま・ここ」に暮らす
    私たちの日常や心性が題材でありテーマです。
    そうした私たちの日常経験や気持ちのありようが
    断片として提示されていきます。

    それらの断片は、
    演劇上の、ストーリーや時間・空間、役割を
    攪乱させてくれます。

    そうした、断片化され攪乱されつづけるしかない
    私たちの「現実」の暮らしそのものを
    演劇世界から逆照射していると感じながら観ました。

    すごく好きな芝居だったので、福岡でも観ようと思っています。

  • 満足度★★★★

    前作が難解だったので
    すが、今回のほうがすっきりした感じでした。観ていてなんかわくわくしてしまいました。

    思えば、こりっちへの感想を最初にしたのは前作のアンチクロックワンダーランドでした。

    長塚さんの作品はSISTERSなども見ましたが、何かひきつけられるものがあるようです。今後も注目していきたいと思います。

  • 満足度★★★★

    プレビュー初日鑑賞
    不条理劇的な難解さゆえ、物語と意図を知りたくて終始没頭。時空が交錯し現実・妄想の境がない。誰が何役なのかが曖昧で各俳優から目が離せない。
    果たして私の目は見えているのかいないのか。観客の私も夕闇をさまよったが、最後に題名の意味が明らかになり感動!
    「代行」は演劇そのものだし人間の営為。セリフを削って無言の場が増えてもいいと思う(難解歓迎)。最初からもっとコミカルでもいいな。
    安藤聖さん奮闘!平栗あつみさんに見入った。中村まことさんのある場面で落涙。

  • 満足度★★★★


     朝緒の心象風景を視覚化した世界と思われる。そして朝緒とかかわる人々も、朝雄の心の中を風景を見る。劇中であらわれる"代行"=真実じゃない姿を、人はなかなか見抜けない。でも、父親が持ち歩く"おしんこ"、「これがあれば戻って来られる」と、視覚が頼り無くなった世界で、味覚が道しるべになっているのは面白い。

  • 満足度★★★★

    散らばらない感覚
    冒頭から暫くは、
    ただ刹那を追うような感覚でしたが
    目をそらさせない質量のようなものが舞台にあって
    終演時には「今」の風景に包まれておりました。

    ネタバレBOX

    父が茶の間に荒野を観るシーンがとても印象的。

    そこから、舞台に綴られたいろんなシーンが
    すっとリアリティをもって立ちあがってくるような感じがあって。

    作り手の質感の作り方と
    それを支える役者たちのお芝居の精緻さに
    しっかりと捉えられました。

  • 満足度★★★★

    あっという間
    ストーリーの詳細を想像したあと、続きの展開で自分の想像の答え合わせをするということを繰り返してました。理解しようと物語に集中したためか、あっという間だった。こういうスタイル、私は好きです。
    役者さんの使い方が贅沢を通り越して勿体ない感じがしたのが残念だった。

  • 満足度★★★

    アートとして
    アートとしては、非常にきれい。
    セットも照明も、役者さんと取り回しもきれいだし、斬新。

    でも、私には、"熱さ"が感じられなかった。
    きれいなんだけど、なにか表現のうわべではなく中身の熱さが
    私には届いてこなかった。

    ただ、斬新さは非常に刺激になった。

  • 満足度★★★

    『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』発展系
    前作以上に夢幻性が増し、自由自在に時間・場所は役者達によって
    軽々と乗り越えられていく。 過去、現在。 学校から居間、浅瀬。
    殆ど説明無しに次々と変っていくので、役者よりも観ているこちらが
    何かに捉われているかのようです。

    必要以上に簡素な舞台装置に、支離滅裂とも思える台詞の応酬も
    『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』の発展系と思える作品ですが
    今回は前作よりも笑いが多くなり、テーマもそこそこはっきりは
    しているので、まだ観易い作品とは思います。 

    ネタバレBOX

    朝緒、伶音、美雲はそれぞれ別個の人物かと最初は思っていたけど
    後半に進むにつれて、『朝緒』という人格の中に生まれた人格か何かで
    本当は朝緒=伶音=美雲なのではないかという疑念が拭えないです。

    お互いに言及する時、その立場が実は近しいことに気がついたら
    一気に謎が解けていくような気がしました。 少なくとも朝緒=美雲
    ではあると思います。

    主人格である朝緒は過去、具体的には高校~大学までのひどい
    体験から、ボロボロになり、近所からは「侵略者」として
    みられているような、大型スーパーで日々無感覚、無感動なままに
    レジ打ちに従事している。

    彼女は別の人格達を形成し、自分の分岐点となった「あの時」に
    戻っていく。 その過程で無くしている「目玉」というのは、「真実の
    自分自身」であり、「その中に宿る希望」でしょう。 「真実」は
    自分の目でしか捉えられないものですから。

    朝緒は劇中で、依存が激しい、どちらかというと、自分を
    表現出来ないような人物として描かれているような感じ。
    その心情を、他の人格(伶音、美雲)が代わりに代弁したり、
    時には代わりの人生を務めたりしているわけですね。

    だから、この作品は朝緒が夢幻の夕闇、浅瀬から、厳しいけど
    先(未来)は見えないほど広がっている荒野を見出すまでの
    精神物語と、私は考えました。

    そう考えると、荒野が、自分達と身近な居間と繋がっていて
    またみんなで動き回るんではなく、「待つ」ことでそれを
    見つけたというのは非常に示唆的ですね。

    劇は、人を喰ったような、どうでもいいやり取りから、自在に
    哲学問答へ展開したり、時には長塚氏や役者達の日々の
    思いつきや呟きがそのまま台詞になったと思われる、捉えにくい
    ものです。 その中に、時々ハッとするような良い台詞が。

    俳優陣はみんな上手いです。 目玉探偵の片割れ役の
    転球さんは洒脱でカッコ良い。 中村ゆり、華があり過ぎる。。。

    初音映莉子も綺麗だったけど、上ずった、というか、若干
    焦り気味の台詞回しが少し気になりました。 演出?

    最後、荒野の中で朝緒が「失ったもの」を見つけ、ポケットに
    入れ、そして変らない、けどほんの少し音づいて感じられる
    「現実」に戻っていく展開は綺麗ですね。 人によっては
    感動モノです。

    ただ、そこまでの後半の過程はちょっとエピソードが
    多過ぎるので冗長、かも。 一時間が長く感じられたな。
  • 満足度★★★

    強引な不可解
    出だしは良かったと思いますが、
    途中かなり強引というか無理な構成・流れに感じました。

    後半、相当まとめ上げてきましたが
    全体的には途中のマイナスが響いた感があります。

    過去の長塚作品と比較すると
    構成面での詰めの弱さが目立っちゃいますね。。。

    時系列や場面転換を強引に転換すること自体は
    さして問題無いのですが、
    それ自体に意味があるのか、またそこに観客をスムーズに引き込めてるのか、
    そこに難があるようです。

  • 満足度★★★

    好みとは異なるけど
    好みとは異なるけど、長塚さんからは目が離せないと思う。

  • 満足度★★★

    お手上げ
    さっぱり分からんが退屈ではない。
    前作『アンチクロック~』は不条理劇として理解できたが、
    これは不条理とも違うんじゃなかろうか。
    う~ん、うまく説明できない。
    シンプルな舞台美術は好みだった。
    中村ゆりと初音嬢は目の保養。
    聖ちゃんは幸せ太りだね。

    ネタバレBOX

    あさりをしじみと言い間違えそうになった黒木華が可愛かった。
  • 満足度★★★

    初めて
    初めての阿佐ヶ谷スパイダース公演を観劇。
    観に行こうと思い立ったのは、
    劇団競泳水着の川村紗也さんが出演するから。

    ネタバレBOX

    舞台は荒涼とした荒野。
    枯れ木が一本立っているだけ。
    冒頭に出演者が全員椅子を持って座る。
    そこで、背景のスクリーンに物語の主題が表示される。

    夢か現か幻か

    夢のような現実のような世界を行ったり来たりするヒロイン。

    ヒロインの現実が荒野のようにすさんでいるのが垣間見られる。
    だが、迷い込んだまたは逃げ込んだ先も荒野だった。
    心象風景もまたすさんでいる。

    だが彼女を取り巻く人々は彼女が思っていた以上に、
    彼女を心配して優しさを愛を与えていた。

    しかし、水をすぐに捌けさせてしまう荒野のように
    彼女の心には届かない。

    でも、荒野に立たない場所は、
    家族・友人達が座って待っている所だった。

    人生は荒野のように。
    でも、荒野に立つことが疲れたならば、
    振り返るとオアシスのような場所がきっとある。

    なにか他人の夢というか長塚圭史さんの夢に迷い込んだような
    不思議な演劇でした。
  • 満足度★★★

    抽象画のような現代劇
    現実感の無い唐突な妄想に撹乱交錯しそうな観劇体験、無地のジグソーパズルの1ピースをいろんな所にはめ込んでいったら、静かに時間が過ぎて行ったという感じ。スムーズに乾いた世界から出てくれば良いのに気持ちの整理が上手い事出来ず。頭ん中は、もや〜〜とした霧がかかっていた感じで途方に暮れた状態。ちゃんと説明出来るかと言えば自信ない。でも、つまらなかったというわけではない。他国の言語を使って上演されても違和感無いような話だった。
    もう一度見たらまた違う解釈になりそう。

    ネタバレBOX

    朝緒が荒野の中で失ったものを見つけたところは、それまでの風景が一辺に温かみのある印象的なエンディングでした。
    特に意味ないけど、劇中の夏カレー食べてみたい。
  • 満足度★★★

    今後が楽しみではある。
    アンチロックよりは解りやすい内容です。
    役者さんは魅力があり、娘を助けようとする父親の存在が
    解りやすい一つの要因だと思う。役者さんの演技と選出を観る舞台かな?
    お話しとしては、まあそんなに・・・演出によっては温かい話とも取れる内容。
    色んな模索をして、この方向がどんな結果になるのか楽しみです。

  • 満足度★★

    ・・・撃沈
    役者さんは素晴らしいし、舞台の構成も素敵ではありましたが・・・私と同行者にとっては琴線に触れるものではありませんでした。

    ネタバレBOX

    観劇中のほとんどの時間、眉間にシワが寄っていた気がします。
  • 満足度★★

    求めているものとは違ってた
    自分がこの劇団に求めているものとは違っていた。
    かつて、ひどく心を動かされた作品をたくさん見せてくれた劇団なので、正直に言って残念だ。
    でも、今作や前作が好みの人も確実に存在するだろう。
    それから、たとえ好みとは違う方向の作品だとしても、この劇団の作品に3人も友人知人が出演していることは素直に嬉しい。

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