満足度★★★★
大人が子どもを演じる意味
子どもの役は子役が演じることが増えてきたけど、大人が子どもを演じる意味がきちんとあるお芝居でした。みんなちょっとずつおかしくて、一番おかしい人がまともに見えてくる不思議。初日だったのでバンド感はいまひとつでした、もう一回観たかった。
満足度★★★★
濃い55分
濃い55分でした。
出てくるキャラがみんな濃くて、で、爆弾を持ちこんだ梶浦が一番危ないのに、一番まともにみえる面白さ。
また梶浦の、生徒自身が使う机・椅子を倉庫から運ばせたり、授業の一番最初に「みんなに5分だけあげます」といって、生徒に未来を考えさせたり(想像させる)する、教育方針はわからなくもないし。
ただ、爆弾を持ち込んでまで何をしたかったのか、何故そこまで至ったのかが、もう少し欲しかったかな。
満足度★★★★★
あまりに痛く。
MUのお芝居を観て切り裂かれるような痛みを感じるのはいつものことで、それを楽しみに毎回足を運んでいるのですが。今回は立ち直るのに時間がかかるほど打ちひしがれて。それは何故かなと考えたら、今までのお芝居は「過去の自分の痛み」を引き出しされたのに対し、今回は「現在の自分の痛み」を直視させられているためだと気付きました。
それをどう未来に繋げるか・これからどう生きていくか。最後列で美しい照明に浮かび上がる小宇宙のような舞台を観たときに、そのヒントに気付きました。
これは世界を終わらせる物語ではなく、再生と希望に繋がる物語。今回も変わらず、人生を優しく肯定してくれるアユムさんの脚本に幸福を感じた瞬間でした。
満足度★★★
リアルとフィクションの狭間
壊れてしまった学校を舞台に、壊れてしまった社会、親子関係、人とのコミュニケーションを見せつけてくるお芝居。この醜悪さは現代社会の暗部をリアルに描いていて、うすら恐ろしい「ギリギリフィクション感」を感じる。
満足度★★★
大仰な
演技は不快感を煽るためか?
演出の意図かもしれないが、そのせいで役者から危機感が感じ取れず。
あの状況を想像することが難しかった。
心情を理解できて納得できたのは女子生徒の母親のみだった。
満足度★★
【終演後イベント:映画『密会』】観る者に1つでも明確なメッセージを伝えてほしい
本編終了後、20分の短い映画が、終演後イベントとして上映された。
本編の脚本・演出家であったハセガワアユム氏が監督したもの。
満足度★★★
【本編:5分だけあげる】極限の精神状況に至る心理的過程をもっと描いてほしかった
特にここ数日は高評価の方が多いので、
少々そのことを気にしながら書いています。
また、正直、非常に感想の書きにくい内容と思いました。
大体の筋は、「解説」や、他ユーザーの「観てきた」のとおりです。
満足度★★★★
充実の時間
1時間弱の短い芝居でしたが、練り込まれた脚本と役者さん達の確かな演技に、充実した時間を過ごさせてもらいました。あらすじからもっとハラハラドキドキでパニクる話を想像していたのですが、意外に淡々とした印象の芝居でしたね。
満足度★★★★
ぶっ壊れた学園モノ
濃い50分。
センスの良いセリフとしっかりと笑いもおさえていて満足した。簡素な舞台セットながら学校や生徒、親(大人)、地域の抱える陰をじわじわとかつ急激に描き出す独特の演出とうまい演技。率直に良い公演だった。
今城文恵の演技と声が魅力的だった。
満足度★★★★
造り込まれた作品と見た。
観劇前に思っていたのと同じ部分・違う部分は有るにせよ,無造作に作られているかに見えてかなりの試行錯誤が有るように思いました。
少し前,ひきこもりの話でハセガワさんがツイートされ,さっと削除されたことがあったんですが,たまたま自分も同じような意見だったりしたり,そういうところも有るかもしれないけど。
前回の『穴』のときには,かなりどんどん流れて製作されてる?ような気がしたんですが,今回観て,構造が緻密に出来ているって感じました。
怖いベテラン女子教師...よその国でも居るんでしょうか?ああいうタイプ。昔恐れていた気がする。またストーリーが進むにつれて子供たちが退場を余儀なくされる学校って...(主役じゃなかったの?)。
学校がとても楽しくて有意義で,恵まれてましたわって人が案外少ないように,学校って世の中の不具合を学ぶところ?そのせい?で不登校→ひきこもりのコースに乗った人は社会適応が宜しくないのかな?
いろいろ考えさせられる作品でした。
満足度★★★★
独特の世界感を満喫!
劇団観劇は2回目。
MUの芝居は、設定が独特であり、面白い!
それを力量ある役者陣が見事に演じていた。
今回は学校ものであったが、教師は教師、生徒は生徒、父兄は父兄に本当にみえた。特に、担任と小学生を演じた2人には拍手をおくりたい!!
良い時間を過ごせた!
満足度★★★
痛快な所もあり、悩む所もあり
全体的な感想は楽しかった
教室で大人たち(担任以外)がパニックになってる辺りから
盛り上がってきたなぁ~って、短編なだけに最後はふっと
消えてしまう刹那感のある幕引き。
最後の2人が見た窓の外と景色が心象に残った気がします。
役者さんもみんな適材適所でした。
満足度★★★★★
アナーキー&エキセントリック
ストーリー全体に拡がるアナーキー感とどこか歪な登場人物達に釘付けでした。アフタートークでハセガワ氏が登場人物に共感出来ないからと言って面白くないわけじゃないと言う通りの舞台でした。また、セリフ一つ一つの拘りが感じられ、やはり「感じる事よりも考える事に意味がある」は心に響きましたね。
満足度★★★
とても緊張感のある舞台でした。
どの登場人物も、実際にいそうな気がしました。舞台の中の登場人物の一人として、もしも自分も巻き込まれるなら、精神的に生きていけないなと思いました。閉塞感のある空気をリアルにつくっていた舞台でした。