裏窓 公演情報 裏窓」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    みてきた!
    最後が唐突だったような。
    熱演で面白かったです。

    ネタバレBOX

    スクリーンが表で生活が裏窓なのかしら。
  • 満足度★★★

    あまりにも
    突然の幕切れにどうしていいかわからず。

    ほかの方も書いているけど、もう少し兄と弟の関係、夫と妻の関係を描いて欲しかった。

    セットはリアルでとてもよかった。映像の使い方も言いアクセントになっていた。

  • 満足度★★★

    信じること
    兄が経営するバイク屋を舞台に、超能力を持つ弟とその周囲の人たちの関係がじっくりと描かれた作品で、小細工のない正当派な芝居でした。

    自分には超能力があり特別な人間だと思い込む主人公と、彼を自由に生きさせて駄目な人間にしてしまったのは自分のせいだと言う兄の奇妙な関係を軸に、妻や超能力をメディアで取り扱おうとする人々、職場の人などとの関係を通じて、弟が半ば自分勝手に感じている孤独感が痛々しく描かれていました。

    説明的な表現はしないで舞台上でのやりとりのみで内容を伝えようとする作風だったので、なぜ兄が弟に対して甘いのかや、妻が弟のどこに惹かれて結婚したのかなどの背景が描かれず、物足りない感じがありました。もう少し背景が見えた方が、登場人物それぞれに共感しやすく、物語として厚みが出ると思いました。

    役者の演技にリアリティがあり、特に主役を演じた星耕介さんの陽気な雰囲気の中に秘めた気難しさや狂気を感じさせる眼差しが印象的でした。妻役の菊池春美も健気な感じも良かったです。

    本物のバイクまで配置したセットが細かいところまで丁寧に作られていて、飲み物や食べ物も本物を使っていて、リアルな空気感がありました。あと、BGMの選曲が格好良くて音楽的センスを感じました。

  • 満足度★★★★★

    紀子役の菊地春美が頑張る
    相変わらずリアルな舞台セットが素晴らしい。そうして毎回のことながらキャストらの熱演だ。この物語りでキャストらの熱演がなかったら実に痛々しい舞台なのだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    兄が経営するバイク屋を手伝う弟。その弟・猛が超能力者だ。しかしどうやらスプーン曲げしか出来ないらしい。これを超能力というのかどうかは疑問だが、個人的には超能力とは予知能力があるとか瞬間移動するとか、そういった類のものだと勘違いしていた。笑

    その果てしなくどうでもいいような超能力を持った猛は自らの能力を誇示すべくTV出演をする。しかし世の中というのは自分の目で確認できないものは信じない、という輩が多い中、案の定、猛は世の中から好奇の目で見られてしまう。

    数年後、今度は映画出演が決まったが、彼の妻・紀子は普通の暮らしを望む。どちらかというと紀子の考えの方が常識的だろうとは思う。もし、ワタクシが人間を超越した能力の持ち主だったなら、そんな力は微塵も出さず、隠し通して普通の人間を装うだろう。実際、眼の前で超能力を見たことも、またそういった力もないから本当の事は解らないが超能力者が一般人と共に暮らすことがどんなにストレスかは想像できる。

    そんな紀子と猛の考え方の相違から紀子は猛にビンタを張られるが、これが本気で殴っていたのに、ワタクシ、唖然・・。
    当然のことながら紀子の左頬は指の跡がくっきりと赤く染められて耳までも赤くなっていた。役者って凄いな・・と改めて思う。これを公演ごとに経験するわけだ。

    物語に結果はない。超能力を持った人間と、それに振り回される家族の物語。それだけだ。前作の「美しい手」でもそうだったが中村の描く世界感はどうでもいいような事柄から、人が生きる過程での胡散臭さの取り上げ方が上手い。そういった人間同士の危険性を内包した舞台だった。素晴らしいと思う。
  • 満足度★★★★★

    超能力の真贋
    エキセントリックな主人公の正気と狂気の紙一重っぷり、その奥さんの幸薄そうな表情など、役者の顔を見ているだけでハラハラドキドキ。煮え切らないストーリーの割には、グッとのめり込んで見てしまいました。ビデオの使い方もグー。

  • 満足度★★★★

    悲しきスプーン曲げ少年
    タイトルやチラシから、サスペンス?ミステリー?と勝手に想像していたのだが、こんな話だったとは。ユリ・ゲラーのマネしてスプーン曲げを試みた世代としては、なんとも感慨深いです。当時はスプーン曲げ少年がタケノコのように大量発生していたよなー。持ち上げられて、突き落とされて、大変だったと思います。宴会芸のネタ程度でしかない超能力に振り回された人達を、役者さん達が実に好演。ドキュメンタリー風の映像も効果的だし、唐突な幕切れも印象的。のめり込んでしまいました。

  • 満足度★★★★★

    ぶっ飛んだ目が凄い!
    一見の価値有り!!

    それにしても裏窓の意味が不明でした。犯罪っぽい、少なくとも胡散臭いという意味なのかなとは思いましたが…。

    ネタバレBOX

    どこかへ行ってしまった人間の目をしていました。ブルース・リーとか、松田優作とかが、完全に自分自身になりきったときのぶっ飛んだ目と同じでしたね。凄かったです!

    発達障害の一種なんでしょうか、嘘をついているうちに真実だと信じ込んでしまう性癖、新興宗教に通じますね。

    そして、そういう姿を映像にとらえるとそれらしく見えるのが怖いと思いました。

    途中で兄貴が弟の超能力を擁護する発言をしたのには正直ビックリしました。兄貴も信じ込んでいたのかと思いましたが、最後に信じていなかったことが分かって安心しました。しかし、それなら、もっと早い段階で弟を止めることができたのに、家庭やもしかしたら工場までもが崩壊してからでは遅過ぎますね。
  • 満足度★★★★★

    超能力者の悲哀
    サイトもチラシも、あえてストーリーなど隠しているし、今回はいつも以上にネタバレで書いているので、これから観る方は以下を読まない方が良いかも?

    ネタバレBOX

    主人公の超能力者は、兄の経営する小さなバイク屋に勤める。
    しかし、超能力の故にテレビ出演なども舞い込み、バイク店の仕事はイマイチやる気薄。なので従業員からは苦情も・・・でも優柔不断の兄である社長は弟に言えず仕舞い。
    そして、主人公には看護師の優しい妻がいる。

    ところが、とあるテレビ出演の際、興味本位でしか取り上げないテレビ局により、超能力懐疑派の学者も出演する中、生放送で超能力に失敗し、無神経なカメラワークに怒った主人公は、カメラに手を出したところ、カメラは破損・・・
    (ここまでは語りにより観客に伝えられる)。

    その賠償として、(挑発したはずの)テレビ局は500万円を請求、家族まで保証人にさせられる・・・というエピソードが前半。

    そして、話は3年後に飛び、その後もテレビや映像に出演する主人公。
    そこに、旧知のフリーカメラマンより、ドキュメンタリー撮影の話が舞い込む。
    超能力を持ったことから、それを伝えねば、と使命感を持つ主人公。
    しかし、超能力を世間に知らしめることに主人公が熱心になればなるほど、周囲はぎくしゃくしていく。
    優しい妻は、夫が超能力を捨て、平凡に生きていくことを願い、
    そして夫を思うがゆえに、フリーカメラマンに「超能力はインチキ」と告げ、撮影の話を無くそうとする・・・しかし主人公は当然怒り、妻を打つ。
    妻の「私と、超能力とどっちを選ぶの?」の問に、静かに超能力を選ぶ主人公・・・。

    それから、さらに時間は経過・・・従業員も「彼が超能力をやめないなら、私がこの店を辞める」とまで、社長に談判。
    そこに、郷里から荷物を取りに来る妻・・・そう、妻も彼から去っていく。
    そして、最後に、優柔不断であった兄からも「超能力はインチキ(だよね・・・だからやめろ)」と告げられる。一緒に育ち、誰よりもその超能力がインチキでないことを知っている兄からさえ・・・。

    と、長々あらすじを書いてしまったが、私は、特異な能力(それは必ずしも超能力でなくても良い)を持つ者と、その周囲の普通の人々との間にある、平凡な生活が崩壊していくドラマと捉えた。その限りにおいて本公演は成功していたと思う。
    もちろん、それは役者の能力も寄与してのもので、
    言いにくいことを言わねばならないシーンでの間の取り方、
    あるいは他の人が入ってきてしまい、言いにくいことを言おうとしたが、
    しかし飲み込んでしまわざるを得ない状況の変化の表現など、
    難しい演技が求められる内容だが、好演していたのではないか。

    超能力者ゆえの繊細かつ理想化肌の主人公、兄で社長だが優柔不断の兄、心優しいが平凡な生活を願う妻、仕事熱心の故に超能力に浮かれている主人公に反発する従業員、悪徳商法業者に勤めたり、簡単に仕事を辞めて、姉に無心をする妻の弟、超能力者をおもちゃにするだけのテレビ局、そこと主人公との間の板挟みのマネジメント会社の女性社員・・・などなど、性格分けも(台本上も演技上も)しっかりできていたと思う。

    また、主人公が周囲の無理解で怒る際、稲妻のような電光が光ったり、
    テレビや映像出演の部分は、公演上も映像を使用したり、の手法も効果的であった。
    (映像の質はよくないが、結果的にそれが演出効果を落とすことになっていないのは、こういう台本のせいか?・・・これは僥倖かも?)

    ただ、兄にも見放されたラストシーンで、主人公が怒りにつつまれ、例の電光が走る中で演劇は終わり、演者の挨拶等もないので、ここは唐突な感を受けた。
    もちろんこれも計算ずくなのだろうし、悪くはないが、
    ここまでやったのなら、もっといいラストもあったのでは?という気にも。

    しかし、ともあれ、私(の独断偏見)としては、内容も演技も充実しており、気に入った芝居を観ることができ、満足できるものであった。
  • 満足度★★★★

    良かった。が
    前半の伏線を回収しきれてないかも。

    全体的には好みです。
    暗転の演出とか狂気に満ちた兄弟とか。
    マジで怖かったです。

    ヒッチコックを今度観たいと思いました。

    劇団初見なので次も観たいです!

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