みんなのえほん 公演情報 みんなのえほん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-12件 / 12件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    余命宣告や延命治療の話は、思考の迷宮にはまってしまうので、言及しませんが、それぞれの立場や関係が交錯していて良かったです!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    設定の幾つかには気になるところがありましたが、リビング・ウィルを考えさえられるヒューマンドラマでしたね。実体験と合わせて、入り込んでしまいました。でも守秘義務は守んないとね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/07/29 (土) 19:00

    価格4,300円

    小劇場B1です。いつも舞台側からどっちへ座ろうか考えます笑
    なるべく手前側に座っても、見たいときに役者の表情が反対側へ行ってしまったりして。
    この劇場の面白いところでもあるのですが。

    今回の「みんなの絵本」
    絵本作家としての幸せが「グリム賞を取る」という表向きの動機に振り回され、
    余命宣告中なのに、彼女は絵本を描く。絵本を描かなければ、存在価値がない。
    担当者は自らの私欲の為、共に世界一の優しい絵本を目指そうと続ける。

    これはもう洗脳だよね。そもそも世界で一番優しい絵本って何でしょう?
    ピエロの猿が出てきて本当に感動するのでしょうか。カオスな作品。

    ネタバレBOX

    チケットがステッカーになっているところ。作品の挿絵が素敵です。掴みはバッチリ!

    ヒューマンドラマとしての内容ですが、もう少しリアリティが欲しい。
    いろはの病名は過労?ツッキーと同じく白血病なのか、どうして余命半年なのか。
    絵本をダメ出しする黒崎の意図も、イチ観客としてはもっと共感したかったかな。
    結局は絵の雰囲気なのか。何をもって優しいのか・良作なのか。なんか切り口が浅いんです。
    いろはの素晴らしさを台詞として伝えるだけでは、受け取る側からすると優しくはない…弱いです。
    ダンスを後半に組み込むなら、絵本の魅せ方と共にキャスト全員で途中にパフォーマンスしても良かったかなと。

    最後のシーンでは、新しい患者さんとして新人作家になった正岡さんが登場するのですが、
    こんなブラック企業で良いのかよってくらい、絵本業界やばいってなりました笑
    畑は違えど同じくコンクールを受けたりする身としては、ちょっと無理くり感の否めない作品に私は感じます。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    生死について、色々考えさられました。

    ネタバレBOX

    生きる事とは?死ぬ事とは?
    余命宣告された時、如何に限られた時間を使うか?医師や周囲の人々は、どう接するのか?
    自分ならどうするのか?…色々考えながら、観劇できました。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても良かったです!
    命について、生きる事について、改めて深く考えさせられました。
    本人の意思を尊重するか、家族や周囲の意思を尊重するか、その選択は究極だと思いました。
    人間は必ず死ぬという事を踏まえ、毎日を大切に生きなくてはいけないなと思いました。
    ストーリーも役者さん達の演技も素晴らしく、良い舞台を観る事が出来て大満足でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    生と死をテーマにした普遍的な内容で、典型的なヒューマンドラマ。公演の魅力は、主人公の気持の揺らぎ、それを周りの人々の思いや思惑で さらに振幅させ感情を揺さぶる。その一様ではない〈心〉を描いているところ。タイトル「みんなのえほん」は、主人公が絵本作家であること、そして誰のために 何のために描くのかを問うている。

    人は平等にサヨナラ=死が訪れる。勿論 自分にも訪れるだろう。しかし、医師から余命宣告をされないかぎり、日々 「命」のことを考えて暮らすだろうか。そんなことをしていたら疲れてしまう。演劇としての面白さ、一方 現実味が伴わないから感情移入できない虚しさ。逆に 周りの生きている人々の本音…余命宣告された人をも利用する打算とエゴにリアリティを感じ怖い。物語では主人公の情報が少なく、周りの人々との会話によって彼女の今が観えるという巧みな展開。

    舞台は病院の四人部屋。その入院患者と部屋外の人々(親、夫、幼馴染み、仕事関係者・編集者等)の遣り取りから、病室という特別な空気感…諦念、不自由、遣る瀬なさ等 、一方見舞いに来る人々は自由で野心に溢れている。親や夫にしても、寄り添っているという満足・安堵感が透けて見える。部屋の内外、その狭い広いといった物理的な違いに精神的ー不自由・自由ーな苦痛が観える。狭い世界を破るのは 無限に広がる想像力に外ならない。その結果、壁面へ“世界一優しい絵本”が…。
    (上演時間2時間5分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    病室の4人部屋、東西南北のように四方に配置されたベット、その一角に机が置かれている。端的に言えばリビングウィルを考えさせる内容。普遍的なテーマゆえ感動は必至であるが、もう少し現実感が伴うと、もっと心に響くと思うが…。

    主人公・絵本作家 いろは(松木わかはサン)は余命半年。しかし 主治医はそのことを本人に告げていない。なるべく延命治療を施したい考え、一方 限りある日々だからこそ本人のやりたいこと、その意思に沿った行為をすべきという考え。医療従事者の答えなき苦悩を浮き彫りにする。いろは は、絵本を描くことが好き。一方 担当編集者は自分の私欲のために彼女に世界的な賞の授賞を目指させる。本人は、いつの間にか 絵本を描くこと=賞授賞に意思が摺り替わり苦悩し始める。

    患者と医師のそれぞれ別の苦悩を描きつつ、それが心の奥で燻ぶる何かに共通してくる。絵本は誰のために描くのか…絵本を読んだ人の笑顔を見たい、それが自分の思いでもある。治療も患者のため、延命治療するか否かも患者次第なのかも知れない。余命を知らされず亡くなった同部屋の詩織(石井玲歌サン)ー母・恵(吉田汐サン)は子に先立たれる悲しみ、一方 詩織は長生きが親孝行と思っていた。色々な思いを抱くことになった あかね(板本こっこサン)、余命宣告されてからも生き続けるタマちゃん(浅賀誠大サン)の醒めた目。病室という狭い空間ゆえに親密になる患者同士、しかし夫々の事情を深堀することなく、今あるコトを紡ぎ現実の厳しさ儚さを観せる。

    一方、死を現実のことと意識していない者…編集者 綾瀬みのり(黒崎雅サン)は、売れる絵本を編集することで自分の価値を見出している。エゴのように思えるが職業としての行動か。この編集に携わる人々(編集長 小池首領サン)の方針の違いも描いており、いろいろな意味で観点というか立場の違いを表すことで物語を幅広にしている。

    演出はモニターに映す含蓄ある言葉、壁に映し出した<世界一優しい絵本(チラシ絵柄)>が印象的だ。照明はシンプルな明暗とスポットライトによる人物(心情)表現。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    三回連続の観劇ですが、モニターの使い方にもなれてむしろそこに写しだされる言葉が胸に刺さりました。お芝居も何時もながらクオリティー高く素晴らしかったです。内容は難しいテーマですね。患者本人とその周りの人同じわけではないことを突きつけられながら何が正解かを考えるそんなことを思いながら拝見しました。次回もまたみたい団体さんです

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    思わず泣いてしまった〜めっちゃ良かった〜

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ちょい現実味は乏しい感じでの
    病室中心な作品でした
    でもメッセージ性は強くて
    生きる事と死ぬ事は表裏一体でー
    とか
    いろいろと考えさせられる舞台でした

    全席自由

    ネタバレBOX

    再演というのではなく
    公演中止品の焼き直しとおっしゃっていました

    シンメトレルな
    温かみの感じられないベット4つと白さが
    とっても印象強い舞台美術でした
    ブラックライトとかも用いておりました

    前向きで明るいピエロの猿が出てくる絵本を描いる
    絵本作家が入院している大部屋病室=4人部屋にて
    余命半年と言われつつ9年も長生きしている
    マヌルママみたいな部屋の主さんと
    明るいスマホ依存の女子と
    大人いしいがママがヤンキー風な女子に囲まれて
    担当医の八雲先生とヤブDrとかが病院関係で
    絵本作家に担当者と
    その同僚等が絡んでの話になります
    芝居のファンタジーと言ったのは
    余命判明した患者と完治できそうな患者とか
    一緒にしないし
    各原因病によって病室・病棟等は分かれてるの普通ですし
    余命って時点で入所してるの終末医療=ターミナルケアの
    ホスピスになるのが普通だわねー現実的にはー

    しかし話の設定上は寿命不明でないと
    感動とかにはもっていけないしーですわね

    絵本作家は半年後の賞に向けて新作を描こうとしますが
    治療の為の服薬で頭がハッキリしないので
    こっそり服用薬を抜いていたりします
    同室の子が急変して亡くなったり
    自分の余命が少ないと知ったりして
    作品を残す事に命をかけることにして
    無事に作品が描き上がったとして舞台は幕を閉じます

    話は自分が望む事=本の完成とか
    周囲が望む事=とにかく延命とか

    いろいろな感情を丁寧に描いていました

    名前がヤブなのに医者をしている方の話は
    面白く作ってたなぁと感心しきり

    昔の櫛の歯が欠けるような人の死を
    あまり感じ取れなくなってそうな現代には
    一石を投じられた良い作品ではと思えたっす

    20周年が近いそうです(^-^)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ベシミル! 華5つ☆
     混然一体・迷走の現代日本をよくぞ、ここまで本質的な劇に仕上げた。脚本・演出の見事に驚嘆! 主演・いろは役の松本 わかはさんの熱演も素晴らしいが、夫役・瀬沼 敦さんの大人として距離を置いた演技は若い人には分かり難かろうが自分のような年寄りからみると良い演技であった。無論、他の役者陣の演技も素晴らしいが詳細は追記で。
     初見で舞台美術の特殊性にも気付かざるを得ないが、この美術も実に要を得て本質的であり、然も初見で違和感を感じさせる見事なもの、良い舞台には矢張り、良い舞台美術家が付くものだと改めて関心させられた。(追記後送)

  • 実演鑑賞

    良い舞台だったと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    昨年の「彷徨いピエログリフ」では正義とは?を問うていたが、今回は人間の尊厳とは?がテーマ
    死期の迫った絵本作家は絵本を書くことを選ぶべきなのか?
    それとも命を長らえることを選ぶべきなのか?
    医師も延命を考えるものと患者のやりたいことをやらせようとする者が・・・
    全体としては暗くなり過ぎずにテーマについて深く考えることができた気がする

    ネタバレBOX

    4人部屋の病室の他の患者もいろいろと抱えている
    医師も延命を考えるものと患者のやりたいことをやらせようとする者の対照的ともいえる二人が登場(最後には真反対ではないと思わせるが)
    相変わらず暗転の間ディスプレイで警句的なモノローグや単語が流れる
    「必死とは必ず死ぬこと、それをずっと言ってきてる」
    「光に群がる虫は自らも輝きたがっている」等々
    演技ではタマちゃん役の浅賀誠大が最高!(マツコに似てた)
    長距離トラックの運転手してる詩織の母恵役の吉田汐もピタリはまった演技で良かった
    主演のいろは役松木わかはも感情表現がうまく、最後はダンスまで披露、昨年より存在感大きかったかな
    あかね役の板本こっこは途中の感情の爆発が迫力あった
    最後は患者の好きにさせようじゃないかという藪先生いいなぁ
    ああいう先生にかかって終わりたい

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