ベッジ・パードン 公演情報 ベッジ・パードン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★★

    せつない恋物語
    浅野和之、深津絵里二人はすばらしいですね。

  • 満足度★★★★★

    これぞ三谷作品
    前回の三谷さんの作品がイマイチだったので、ちょっと不安でしたが、今回はとても良かったです。
    やはり、この人数で喜劇、というのがいちばん三谷さんらしさが出ますね。全員のキャラクターが活きていたし、特に浅野さんの11役は圧巻。大泉さんは相変わらずうるさかったですが(いい意味で)。
    「コンフィダント・絆」に次ぐ、傑作と言って良いのではないでしょうか。

  • 満足度★★★

    楽しく観られたが、それだけでは物足りない
    役者はどなたも大変達者。実力と華がある俳優が揃ってこそ成立する舞台でしょう。エンタメに特化した作品ですが、個人的にはそれだけでは物足りなかったです。何というか、幕が下りて劇場を出たら、芝居のディティールがさらりと頭から消えていってしまうような舞台かなと。これでS席9,000円は少し高いと感じました。

  • 満足度★★★★★

    とても面白かった!
    「下荒井兄弟のスプリング・ハズ・カム」以来の大泉さんのお芝居、ということで、楽しみにして27日、世田谷パブリックシアターに行ってきました。
    大泉さんだけでなく、野村萬斎さん、深津絵里さんなどの、豪華俳優陣、そして作・演出が三谷幸喜さんという魅力あふれる要素がつまりすぎて、興奮して行ってきました。

    ネタバレBOX

    ストーリーは、夏目漱石(金之助)がイギリス留学で、何度目かの下宿先に引っ越したところから始まります。
    日本では英語教師として過ごしていた金之助が、英語を学ぶために留学したものの、自分の英語力のなさに自信をなくしていました。
    元教師で厳しい大家や下に住む日本人の惣太郎、家庭教師の前ではおどおどする金之助でしたが、女中のアニーの前では、自然に話すことが出来ます。
    下町出身で訛りのあるアニーの「I beg your pardon?」という言葉が「bedge pardon」に聞こえた金之助はアニーに「ベッジ」というあだ名をつけます。
    史実では、そこまでだったのですが、そこは作家:三谷幸喜、淡いラブストーリーに仕上げてきました。
    しかし、大家の離婚、ベッジの弟の事情、惣太郎の思惑により、2人は・・・

    お目当ての大泉さんは、普段の明るいキャラクターが惣太郎という役を生き生きとさせ、でも惣太郎にも悩みや裏の顔もあって、それを嫌味なく演じている辺りさすが大泉さんだなあと思いました。
    また、金之助役の野村萬斎さんは、立ち居振る舞いがとても美しくて、惚れ惚れしてしまいました。
    そして、ベッジ役の深津絵里さんはめちゃくちゃ可愛くて、ちょっとバカっぽいベッジをキュートに演じていて、素敵だなあと思いました。

    このストーリーの根底にあるものが、「言葉の壁」や「差別」であるけれど、時代を超えて「今」にも通じるものがあるなあと感じた。
    例えば、惣太郎が方言で悩み、必死に英語を身につけるけど、その姿の痛々しさだって、今にも同じようなことがあってもおかしくない。
    ベッジが下町出身ということで差別されているけれど、地域による差別なんて、今だにあるものだ。

    全体に流れるコメディタッチの楽しいお芝居だったけど、コメディの裏にあるモノを感じると、深く考えさせられた。
  • 満足度★★★★★

    せつないラブストーリー
    ですが、とても楽しかったです。とても楽しかったけれど、せつないラブストーリーでしたと言ったほうがいいのかな。
    キャストのみなさま、匠すぎます。難しいことを、さらっと自然に演じていらしてました。
     
    私は、冒頭で夏目金之助の下宿先の外観を見せた美術に赤い枯れ葉が散ってきたときに季節がわかったところで、すでに心掴まれました。イギリスのドラマで使われていそうな音楽も楽しかった。

  • 満足度★★★

    役者力に依存し過ぎ感あり
    今日ふと思いました。

    三谷さんて、世間で言われてる程、劇作力あるだろうか?と。

    今まで、ずいぶん、三谷作品を拝見し、もちろん、それなりにやかなり、面白かったとは感じているのですが、それは、役者さんの功績(と言う点では、三谷さんの演出力も含むけれど)によるところが大だと思えて来たのです。

    今回の作品は、特に、この傾向が顕著で、萬斎さんの夏目も、深津さんの家政婦も、任に合って良かったし、大泉さんの軽妙洒脱な演技と、何と言っても、この人が演じていなければ、相当、レベルダウンだったに違いない、浅野さんの八面六臂の活躍があったればこそで、この役者陣が、もしも無名で実力もない人だったと仮定して想像すると、脚本自体は相当手直しが必要な作品に感じられました。

    浅野さんが、何役も演じられる芝居は他でもたくさん拝見しましたが、そういう芝居の浅野さんと比較すると、今回の演じわけに、そこまでの秀逸さを感じないのは、浅野さんのせいではなく、作者の各役の描き方が浅薄だからではと思うのです。

    もっと、深みと構成力を身につけて、三谷さんには、更に大きな劇作家になって頂きたいとファン故に感じた次第です。

    ネタバレBOX

    最近の三谷芝居で思うのは、人物紹介に時間を取られすぎ、中身の味がどんどん希薄になっているということ。名役者さんが揃って、それなりに面白く観られますが、たとえば、食器や店の装飾や店員の応対がどんなに素敵でも、肝心な食事がそれ程の味でもなかったら、そのレストランに満足感は得られないのと似て、肝心の脚本がどんどん大味になっている感が拭えません。

    台詞の中に何重にも意味を持たせて、説明台詞でなしに、観客に登場人物への共感を生むのが得意な劇作を拝見して、舞台の醍醐味を感じる性質なので、どうも三谷さんの書く台詞はストレート過ぎて、深みを感じないことが多いのです。

    今回の作品も、確かに、最後の二人の台詞と演技には泣かされましたし、大泉さんや浅野さんの演技には、笑わせて頂きました。
    でも、それで、いいのか?と思うのです。

    ご自分の作品の特集上演までされるほど、有名人気作家なのですから、実力もそれに比例して、腕を上げて頂きたいなと、演劇ファンとしては、心底期待したいと思います。私の印象では、「オケピ!」初演が、最高峰だったと感じます。

    あの手紙を隠した一件は、実際の世界でも、芝居の中の設定としても、どうにも説得力に欠けるエピソードで、かなり落胆ものでした。

    「マイ・フェア・レディ」のヒギンズとイライザに見立てて、主役二人の人物設定をするところまではグッド・アイデアだとしても、何も、BGMを「マイ・フェア~」のオープニング曲にまでする必要があるでしょうか?逆に、センスを疑いたくなりました。これでは、作品の質が下がるように思うのですが…。

    夏目の同居人が、彼に嫉妬するきっかけとなる、三谷さん考案の台詞までは良かったのに、それだけで、彼をあーいう行動に走らせるのでは、あまりにも短絡的なストーリー設定です。

    浅野さんが演じる何役かにも、幾人か必然性が感じられない人物がいました。あれでは、浅野さんの役者表現の技に依存しているただの見世物芝居になってしまいます。
    三谷さんには、名脚本家の名折れにならないような、名作を物して頂きたいと、三谷ファンの一人として、切望致します。

    浅野さんの役では、最後に登場するジャックが一番好みでした。
    夏目氏には、「猫である」じゃなく、「犬である」を書いて頂きたかったなと、個人的に思ってしまうくらい、短い登場ではあっても、インパクトのある、素敵な役でした。
  • 満足度★★★★

    THE 三谷舞台
    コミュニケーションのムヅカしさを笑いで固めた良作でした。
    なにより、深津さんのかわいらしさと浅野さんの役者魂に撃たれました。

  • 満足度★★★★

    観劇
    やっぱり大泉洋。

  • 満足度★★★★

    金之助氏イギリス留学中の出来事
    ベッジの深津さんが物凄く可愛くキュートで働き者(多少大竹sさんを彷彿とさせる喋り方だったけど、すぐに違和感無くなる)柔らかい歌声、ラブストーリー的な要素は控えめだったが適度なエロも含め素晴らしかった。
    浅野さんの十一変化も凄かった。
    ロンドン地図の幕や、夕焼けに映える舞台セットや衣装がまた綺麗だった。

    面白かったけど、3時間近くの話を引っ張るには少しばかりユーモア話の件部分の詰めが緩いようにも思えたけど、苦い部分もあるけど心にホッとした気分が宿った終り方でした。

    ネタバレBOX

    新国立劇場の舞台「雨」に通じる言葉、この作品の場合、言語か、がキーワードだった。ベッジの話す訛の強い下町言葉、ソータローの東北訛り、金之助の通じない事への言語コンプレックス等。

    金之助がイギリスに滞在した時から、英語を喋りコミニュケーションを取らなければ留学の意味は無いのだが、なかなか思うように進展しない、家族へ手紙は書いても返事は来ない、次第に孤立感を味わうようになってしまうが、家政婦のベッジと接していくうちに彼女の夢を語る様子や喋り方、毎日顔を合わせていれば言葉の受ける印象により性格の変化も生じてくるもの、全てが愛おしくなりそれまでの孤立していた部分が共感から愛情に変化していく過程は2人のやり取りの可愛さに思わず微笑んでしまった。
    ベッジのコンプレックスに共感した金之助の一言「君は私だ」の一言は、これから先の二人を見守り続けてあげたい!と思ったのだけど・・。

    ベッジの最初のノックは2回、そのうち3回になったけど、金之助や大家の妻の指導のおかげなんだろうか。
    一旦はベッジと一緒になろうと決めるも、とある経緯で妻からの手紙を手にした途端そっちに夢中になり、ベッジ放ったらかしにしちゃうし!
    男性にとってちょっと都合良過ぎでないかな!?と思ってしまった。

    友人と思っていたソータローが「センスオブユーモア」の「(上手く喋れないのに)英語教師」の発言が発端の裏切り原因、う〜んそれだけだとなんだか弱いような…後は「イギリス人がみんな同じ顔に見える!」かな…でも、それだけで手紙隠すのか、ソータロー。いくら地方の出身で自らも方言に悩まされて必死にこいて英語マスターしたとはいえ、少し大人げないぞソータロー、と言いたくなった。

    ベッジ(アニー)の弟も登場し、姉弟の仲の良さを出したかったんだろうけど、なんか薄かった。銀行強盗の件は別に無くてもあの弟なら他の展開で話がありそうな感じで。そこだけ話の流れが滞った印象を覚え、後の、結構酷な状況になっても姉弟の間柄に深みが感じなかったので、ベッジを失ってから金之助が荒れた部屋にひきこもり、薄暗い中で喪失感は出てたけど、あら?もうそっち行くんだ?みたいな切り替え方だった。

    他、下宿先の飼い犬Mr.ジャックと会話するシーンがあったが、金之助とジャックはそこまで親しかったのか。最初ベッジが「(ジャックは)人の言葉を喋る」と言っていたから、あれも金之助が見た夢の中の出来事なのかな?
    浅野さんの十一変化も凄かったけど、大家さんの妻の妹さんは別に居なくても良かったんじゃ…すっごい可愛かったけどw!
    大家夫人の最後の「これで良かったかしら?」は結構重い対応だと思ったけど、その台詞で笑い声も聞かれたんで、感じ方は人それぞれなんだなと痛感した場面だった。

    「大事な事は言葉にしなければ通じ合えない」分ってはいるけど、当時の日本人の国民性から言えば、かなりハードルが高い行為。ま、今もあんま変わらないか。
    この国の人は「上品に紳士的に差別する」「私を見ると笑いかける」と悩む金之助に対し、故イギリス女王の「差別していない、興味があるだけ」の一言は、自分も他人に分らない所で差別観を植え付けていると指摘されているようで見ているこちらにも響いた。

    金之助氏の有名すぎるあのポーズで終るけど、あの姿はまんま上品。

    アンケートの設問に「三谷さんに取り上げてもらいたい題材はありますか」とあったけど、またシスカンパニー関連で舞台企画するのかな?実現したらまた楽しみが増えちゃうじゃない!実現すればいいな…。
  • 満足度★★★★

    あっという間の三時間
    面白かった~。浅野さんの七変化に脱帽!

  • 観てきた
    7/13と7/21

  • 満足度★★★★★

    さすが!
    本当に観てよかったです。
    3時間充分に楽しませて頂きました。

  • 満足度★★★★

    冷静に見れば
    悲哀こもごもなストーリーなのですが
    うまくアレンジされていると思います。

  • 満足度★★★★

    よかったです。
    三谷さんのコメディーがやっと舞台でみれました。
    とても味のある役者さんが勢ぞろい。
    よき時間を過ごしました。いやぁいいっす。

  • 満足度★★★★

    「異国」イギリスでの小さな恋物語
    まだ「異国」という言葉が有効だったと思われる、遠く明治の時代の
    ささやかでほんの少し悲しい恋の物語。

    と書くと、わずか二行でまとまる話ですが、そこは三谷氏。
    細かく作り込まれた舞台装置(まさか、開演前の遮断幕にまで工夫が
    施されているとは思わなかった)に、さりげなく意味を持たせている
    浅野さんの十を超える配役、笑い取るだけかと思った要素にも
    気づかれないように伏線が仕組まれ、

    あぁ、やっぱり三谷さんだなぁ、と。 でも、今回は配役が配役なだけに
    素直に笑えて、泣けて、そして最後はきれいにまとまった、文句なしの
    作品でした。

    萬斎金之助、異様なほどに板についてた。 堅物で生真面目だけど
    ひとりの男って感じの金之助は、「夏目漱石」という作家から受ける
    印象とは違ってて、近しく思えました。

    ネタバレBOX

    ベッジ役の深津絵里の魅力を存分に堪能出来ますね、この作品。
    コックニー訛りを表すための、少しカン高く、鼻につく感じの話し方も
    最初は戸惑ったけど、慣れてくると、その話し方がとっても可愛らしく
    思えてきて。

    彼女が話す夢の話。 その奥に隠されていたのは「何もない自分が
    唯一手に出来るもの」だからであり、そのことがラストの展開に続く
    伏線になっているのが素晴らしいです。

    というか、ラストの萬斎さん演じる金之助がベッジに自分の想いを
    最後切々と訴えかける場面に思わず本気で泣いてしまいました。
    いかんね、自分、こういうのには弱すぎる。 そのあとの、ヘッジの、
    金之助に向かってそっと語りかける言葉も素敵だ。

    二幕始まっての、萬斎×深津の、キュンな展開は良い良い。
    こういうのもなんか、好きだなぁ。 机の下のとか、いいのかな?笑
    金之助、結婚しているのにー。
  • 満足度★★★★

    多くの人を楽しませうる良作
    『グッドナイト・スリイプタイト』以来となる、久々の三谷幸喜作品の観劇でしたが、楽しめました。遊び心いっぱいの演出に応える名優陣、多くのお客様を満足させる娯楽作だと思います。深津絵里さん、大泉洋さん、浅野和之さんの3人が文句ナシの好演!三谷作品初参加となる野村萬斎さん、浦井健二さんは、まだ三谷作品の雰囲気に完全に落ち切れてはいない印象もありましたが…僕の観劇日はまだ公演2日目。ドンドンよくなっていくのではないかという予感が漂い、後半のチケットをお持ちの方々が羨ましくなります。…ただ、エンターテイメントとしては素晴らしい作品だと思いますが、主役2人の「愛」についてはちょっとモノタリナイ気がしました。魅かれるきっかけとなる部分に関しては素晴らしいと思いましたが、逆にそこがピークのような。「この2人には離ればなれになって欲しくない!」そう思わせる2人にもっとなって欲しかったなというのなというのが少々残念な部分です。

    あぁもう!!!早く「コメディ」の新作が観たい!!!!!

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