満足度★★★★★
これぞ三谷作品
前回の三谷さんの作品がイマイチだったので、ちょっと不安でしたが、今回はとても良かったです。
やはり、この人数で喜劇、というのがいちばん三谷さんらしさが出ますね。全員のキャラクターが活きていたし、特に浅野さんの11役は圧巻。大泉さんは相変わらずうるさかったですが(いい意味で)。
「コンフィダント・絆」に次ぐ、傑作と言って良いのではないでしょうか。
満足度★★★
楽しく観られたが、それだけでは物足りない
役者はどなたも大変達者。実力と華がある俳優が揃ってこそ成立する舞台でしょう。エンタメに特化した作品ですが、個人的にはそれだけでは物足りなかったです。何というか、幕が下りて劇場を出たら、芝居のディティールがさらりと頭から消えていってしまうような舞台かなと。これでS席9,000円は少し高いと感じました。
満足度★★★★★
とても面白かった!
「下荒井兄弟のスプリング・ハズ・カム」以来の大泉さんのお芝居、ということで、楽しみにして27日、世田谷パブリックシアターに行ってきました。
大泉さんだけでなく、野村萬斎さん、深津絵里さんなどの、豪華俳優陣、そして作・演出が三谷幸喜さんという魅力あふれる要素がつまりすぎて、興奮して行ってきました。
満足度★★★★★
せつないラブストーリー
ですが、とても楽しかったです。とても楽しかったけれど、せつないラブストーリーでしたと言ったほうがいいのかな。
キャストのみなさま、匠すぎます。難しいことを、さらっと自然に演じていらしてました。
私は、冒頭で夏目金之助の下宿先の外観を見せた美術に赤い枯れ葉が散ってきたときに季節がわかったところで、すでに心掴まれました。イギリスのドラマで使われていそうな音楽も楽しかった。
満足度★★★
役者力に依存し過ぎ感あり
今日ふと思いました。
三谷さんて、世間で言われてる程、劇作力あるだろうか?と。
今まで、ずいぶん、三谷作品を拝見し、もちろん、それなりにやかなり、面白かったとは感じているのですが、それは、役者さんの功績(と言う点では、三谷さんの演出力も含むけれど)によるところが大だと思えて来たのです。
今回の作品は、特に、この傾向が顕著で、萬斎さんの夏目も、深津さんの家政婦も、任に合って良かったし、大泉さんの軽妙洒脱な演技と、何と言っても、この人が演じていなければ、相当、レベルダウンだったに違いない、浅野さんの八面六臂の活躍があったればこそで、この役者陣が、もしも無名で実力もない人だったと仮定して想像すると、脚本自体は相当手直しが必要な作品に感じられました。
浅野さんが、何役も演じられる芝居は他でもたくさん拝見しましたが、そういう芝居の浅野さんと比較すると、今回の演じわけに、そこまでの秀逸さを感じないのは、浅野さんのせいではなく、作者の各役の描き方が浅薄だからではと思うのです。
もっと、深みと構成力を身につけて、三谷さんには、更に大きな劇作家になって頂きたいとファン故に感じた次第です。
満足度★★★★
金之助氏イギリス留学中の出来事
ベッジの深津さんが物凄く可愛くキュートで働き者(多少大竹sさんを彷彿とさせる喋り方だったけど、すぐに違和感無くなる)柔らかい歌声、ラブストーリー的な要素は控えめだったが適度なエロも含め素晴らしかった。
浅野さんの十一変化も凄かった。
ロンドン地図の幕や、夕焼けに映える舞台セットや衣装がまた綺麗だった。
面白かったけど、3時間近くの話を引っ張るには少しばかりユーモア話の件部分の詰めが緩いようにも思えたけど、苦い部分もあるけど心にホッとした気分が宿った終り方でした。
満足度★★★★
「異国」イギリスでの小さな恋物語
まだ「異国」という言葉が有効だったと思われる、遠く明治の時代の
ささやかでほんの少し悲しい恋の物語。
と書くと、わずか二行でまとまる話ですが、そこは三谷氏。
細かく作り込まれた舞台装置(まさか、開演前の遮断幕にまで工夫が
施されているとは思わなかった)に、さりげなく意味を持たせている
浅野さんの十を超える配役、笑い取るだけかと思った要素にも
気づかれないように伏線が仕組まれ、
あぁ、やっぱり三谷さんだなぁ、と。 でも、今回は配役が配役なだけに
素直に笑えて、泣けて、そして最後はきれいにまとまった、文句なしの
作品でした。
萬斎金之助、異様なほどに板についてた。 堅物で生真面目だけど
ひとりの男って感じの金之助は、「夏目漱石」という作家から受ける
印象とは違ってて、近しく思えました。
満足度★★★★
多くの人を楽しませうる良作
『グッドナイト・スリイプタイト』以来となる、久々の三谷幸喜作品の観劇でしたが、楽しめました。遊び心いっぱいの演出に応える名優陣、多くのお客様を満足させる娯楽作だと思います。深津絵里さん、大泉洋さん、浅野和之さんの3人が文句ナシの好演!三谷作品初参加となる野村萬斎さん、浦井健二さんは、まだ三谷作品の雰囲気に完全に落ち切れてはいない印象もありましたが…僕の観劇日はまだ公演2日目。ドンドンよくなっていくのではないかという予感が漂い、後半のチケットをお持ちの方々が羨ましくなります。…ただ、エンターテイメントとしては素晴らしい作品だと思いますが、主役2人の「愛」についてはちょっとモノタリナイ気がしました。魅かれるきっかけとなる部分に関しては素晴らしいと思いましたが、逆にそこがピークのような。「この2人には離ればなれになって欲しくない!」そう思わせる2人にもっとなって欲しかったなというのなというのが少々残念な部分です。
あぁもう!!!早く「コメディ」の新作が観たい!!!!!