あしたはどっちだ 公演情報 あしたはどっちだ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★

    『あしたはどっちだ』
    漫画家の郷田マモラさんが『どんとゆけ』と『あしたはどっちだ』を漫画化し、漫画アクション9号に掲載されました。劇場で購入。

    ネタバレBOX

    舞台は『どんとゆけ』から2年後の同じ家。工藤由佳子さん演じる獄中結婚フリーク(?)の過去を描いたスピンオフ作品が観たくなりました(笑)。
  • 満足度★★★★

    ずしんと重い
    死刑を望む死刑囚=佐藤誠と、獄中結婚した妻=工藤由佳子、すごい、考える。

  • 201105041900
    201105041900@ザ・スズナリ

  • 満足度★★★★★

    観てよかった。。。
    死刑に関する芝居や書物は、凶悪犯罪を犯した加害者への怒りで爆発しそうになるにも関わらず、自分ではどうしようもない歯がゆさを感じてしまうし、被害者、被害者家族のことを思うといたたまれなくなるから、避けてきたんだけど・・・本当に観てよかったと思った。

    この芝居は死刑制度への存続廃止を訴えていない感じがしたから、素直に芝居に入り込めたのかもしれない。。。

    「死刑とは何なんだろう?」

    しっかりと向き合おう。裁判員として、裁く立場になるかもしれないのだから。

    観劇後、前作の『どんとこい』の台本を購入。帰りの電車内で読破。

    郷田マモラ先生が絶賛なさったのが、よくわかりました。

    ネタバレBOX

    「死刑」を「私刑」によって行う未来(?)の話。

    被害者遺族は、加害者を「国家による絞首刑」にもできるし、「私刑」も選択できる。
    ただし、「私刑」を選択した場合、被害者遺族の過半数が私刑に反対したら、加害者は無期懲役になる、というのが大まかなスキーム。

    物語では、被害者遺族は「無期懲役」を選択する。

    で、「死刑派」の遺族女性が、加害者・加害者の妻に対して、金属バットを振りかざすところで暗転・・・そして終幕。

    このラストが、誤解を恐れずに言えば、とても良かった。

    死刑が、国家による「仇討ちの代行」であるとするならば、死刑にしない選択をした結果、ひとりの遺族女性が殺人犯として裁かれてしまうというのは、なんとも痛ましく悲しい。
    かといって、「私刑による死刑」を選択したならば、被害者遺族はほんの少しではあるだろうけど、気持ちが治まるかもしれない。。。でも、物語で触れられていたように、周囲の目はどのようなものだろうか?

    「仇討ちとはいえ、人を殺したのだ。。。」

    この周囲の目は、完全に否定することはできないだろう。

    もちろん、死刑囚の首に縄をかけ、ボタンを押す拘置所の職員もいる。
    物語中での拘置所職員は、淡々と話しながらも、死刑囚に対する仄かな共感・・・許しの心が芽生えかけているような気もした。。。

    観劇後に、いろいろ考えたんだけど・・・やっぱり、自分の気持ちが固まらない。
    かつて『新潮45』で連載されていた凶悪犯罪レポートをまとめた文庫本シリーズを本棚から抜き出した。。。


    ラストで金属バットを振りかざす女性役の柿崎彩香さん。
    中盤にも、加害者の顔面スレスレのところで、金属バットを振るまくるシーンがあるのだが・・・その力強く、キレがあるスイングに感動・・・思わず見入ってしまった。
    あんなに気持ちの入ったスイングは見たこと無い。。。

    顔面30センチくらい至近距離でスイングをされながら、身じろぎひとつせず、冷めた表情を崩さなかった加害者役の佐藤誠さん・・・凄い精神力だ!

    最後に、作演出の畑澤聖悟さんの前説・・・おもしろかったー!

    しっかりしているようで、グダグダな仕事っぷり(看守役)にはイラっとさせられましたけど。。。

    「死刑囚との獄中結婚マニア」の女。
    畑澤さんの思いを推し量ることはできないが・・・ボクには、一部の死刑廃止派への皮肉のように取れた。。。このキャラを見事に演じた工藤由佳子さん。すごい役者さんだ。もう見ててムカムカしとおしでした!!!
  • 満足度★★★★

    生を実感っっ
    テレビのニュース見てて。加害者も被害者も事件を振り返って口を揃えて後悔するのを見る度に『馬鹿だなぁ、もっと早い段階でやり直しきくだろう。僕ならあーするな。』って思うのは俯瞰で見れる観客だからで、日常で自分を省みたら馬鹿な事ばかりだし、自暴自棄な事ばかりだ。

    今作品の主題の死刑は、殺人犯とはいえ、人を殺す刑である訳で。
    ゼロか100かで考えてしまう危険性はとても大きい。人が人を裁く事で社会がなりたってるなら、息苦しいから逃げ出したい。人を殺したり、自殺するよりは、逃げ出してしまおうって考え人を許容してくれる世の中であったら、もっと楽になれるのになぁ。そんな事を考えさせられました。何が正しいとか、誰が正しいってわかんないです。

    観劇後に、「被害者と加害者の両面の心理が観れて面白かったなぁ」と感じたと同時に、「あー、やっぱり生きていたいなぁ」と思ったし、だからこそ日常の息苦しさと上手く付き合わないとダメだよなと思わせる作品でした。生きるって難しいっっ。

    ネタバレBOX

    結末よりも、最後に明かされる獄中結婚を繰り返す女の歪んだ愛が興味深かったです。作品内に登場する、死刑執行委員制度は極論で『殺人事件の被害者が加害者を殺したいを実現したらどうなるか』への是非を突きつける。テーマも重いし、客席も年配の方が多いのが印象的でした。「目には目を」の発想で、加害者を殺したい気持ちもわかるし、でも端から見ると、殺しても多分家族を亡くした喪失感は癒えないだろうなと感じさせる場面もありました。事件を起こした人が更正する可能性は低いと思うけど、人生のどこかでつまづいた人が、やり直しのきく世の中でなきゃ、生きやすい世の中とはいえないと思うから、個人的には観劇後に死刑はよくないと思いました。でも1観客としては、最後金属バットを振りかぶり佇むシングルマザーの蒔苗さんが、舞台が暗転後に犯人の頭上に降り下ろした光景を想像してスカッとしたことも事実です。やっぱゼロか100かでは言えないですね。
  • 満足度★★★★

    続編の難しさ
    「どんといけ」の2年後の設定。「どんといけ」を観ていなくても理解できる話だが、観ている人と観ていない人で受け方が全然違うのではなかろうか。
    私は「どんといけ」から連続で見たことによりインパクトが薄れてしまった(損した)気もする。

    ネタバレBOX

    「どんといけ」から死刑執行方法が多様化したことにより非現実性を増してはいるものの、だからこそ死刑執行(殺人)のエグさが鮮明になっていたと思う。一方、「死刑を望む者に死刑でよいのか」という非常に難しいテーマや「反省しない加害者」、「犯罪による家庭崩壊」、「被害者遺族活動のライフワーク化」など、主題にできるようなテーマが目白押しで、詰め込みすぎたかも。
    獄中結婚マニアのキャラの面白さ、展開の可能性を考えると、これで終わりではなくどこかでまた観たいです。
  • 満足度★★★★

    目を背けてはいけないのだが...
    『どんとゆけ』の初演に比べても、ずっしりと重く、なべげんらしい笑えるシーンがあまりなかった。

    目を背けてはいけない、真摯に向き合えと思っても、正直辛い、痛い、怖い。

    日頃敢えて見ないようにしている人の心の暗部を曝されているようで、いたたまれない気持ちにさえなる。

    見なければよかったと思う人もいるかも知れない。しかしおそらくこのインパクトは単なるこけおどしのインパクトではなく、各自がどこかで受け入れ折り合いをつけなければならないことへの問題提起だろう。

  • 満足度★★★

    初見
    観る側の受け入れ加減にもよるとは思うのだが、提起されている問題点がなかなか見え辛い気がした。

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