満足度★★★★
怖かった。。。
最初は3列目の端っこに座っていたのだが、次々に訪れる年配客の方々を見て、ACのコマーシャルに洗脳された(?)ボクは「譲らなきゃ」と思うに至り・・・結果、小学生が座るような極小椅子が並べられた最前列、しかもド真ん中に座るはめに。
100分間、この椅子に身を委ねるのか。。。
開幕。
美しい女(堀ひろこさん)が、舞台に立つ。
目がアブない。。。
女が、しゃがむ。。。
・・・この女と、この至近距離・・・ない!絶対にない!怖い!怖いよっ!
100分もの間、当事者のような恐怖にさらされて、「もう勘弁して!この場から逃げたい!」「誰かと一緒にこの恐怖に向き合いたいよ」なんて思っちゃったなあ。。。
あっそうそう・・・
チェロの響きに酔い、演奏者の女性の楚としながらも妙に色気のあるたたずまいにキュルルンとなりながら・・・学生時代、同じクラスだったHさん(オケ部)の隠れファンだった奈良君とボクとで「Hさんのチェロになりてーなー」ってアツく語り合ったな、なんてことを思い出したのでありました。。。
満足度★★★★
チェロの響きとともに・・・・・
壮絶な一人芝居。告白の内容よりも、その音色の美しさと芸術家の業に打たれました。一般人の私からするとその業さえもうらやましい。チェロの音とよくシンクロしている演技も素晴らしかったです。
満足度★★★★
一人+αの芝居
チェロを弾くふりをする女優と実際に演奏するチェロ奏者を配した舞台のコントラストが見事。芝居の方はかなりシュールな独白劇ですが、音楽との相乗効果で引き込まれます。ただギュウギュウ詰めの満員の客席は結構辛かったです。
満足度★★★
チェロの音色のチカラ・・・
いつもフリばっかり・・・いつも我がお内儀様に言われ心当たりがある自分は自戒の念もあり、観てこの台詞がギィ・フォギイ・フォワシィのブッラクユーモアと感心?思わず吹き出しまう・・・
昼公演のせいなのか?台詞を大切にしていた渥美國康さんの門下生らしくなく何度か噛むこともあって・・・チェロを弾くフリも、手だけが動いているけど身体が動いていない・・・堀ひろこさんの出来は必ずしも良くないなぁ~と思って観ていた。
演出・鈴木穣さんが言っている「役者としての音(声)、体、動き、感じること、そして嘘のつき方・・・容易くできると思っていたこともできない・・・これ、演技です。自分にはできないと決めつけていたことができると発見する・・・それも、演技なんです。」と・・・。独り芝居の演技・・・フリばっかり・・・大切です!★★★以下ネタバレで
聴こえてくるもの
新宿です、ずいぶん暖かいです。一人芝居は、大昔の「キーン(江守徹さん 85/6)」「審判(加藤健一さん 86/5)」を入れても、本作で4つめ。舞台上にはお二人いらっしゃいますが、台詞はお一人で。まだ扉が閉められていないうちから登場。舞台には椅子が2脚、チェロが1台(挺)。なにやら探している様子、ではなく「ここではない、向こう側」をみているかのよう。明かりが消えチェロが響いてきます。はじめに置いてあった所より左の方から聴こえてきます。そうですよね、奏者がいらしゃるのでありました。以下、ネタバレ。
満足度★★★★
二人芝居
舞台の構成が上手い。
チェロ奏者・白神と役者・堀が合わせ鏡のように配置され、その情景を映し出す。
堀の仕草や動きに反応するかのように、同じ動きをする白神。その相反するものは真実と嘘なのだ。
以下はネタばれBOXにて。。