OKICHI 公演情報 OKICHI」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    う~ん
    しっかりしたよい芝居なのに、私にはどうも入り込めない。お吉さんの悲惨さばかりが印象に残ってしまいました。

  • 満足度★★★★

    お吉という女。
    『唐人お吉』で知られる伊豆下田の斎藤きちさんの物語。

    ボクは会社員時代に、下田に赴任していた時期があって、いろんな話を聞いていただけに、かなり思い入れのある戯曲。
    それだけに、期待と不安がないまぜになった状態で劇場に向かったんだけど・・・受付の女性が和服だょ・・・イイじゃん!!!(←正統派の和服に弱い)

    劇場内も、香を焚いているかのような、和服の良い匂いが漂っていて・・・雰囲気最高です。

    芝居は、しっかりと取材したな、という印象。
    お吉さんの人生は、波瀾万丈なだけに、スキャンダラスに描こうと思えば、とことんいけるんだけど・・・丁寧にお吉の人生をなぞっていたな、って思った。
    お吉さんに対する尊敬の念を感じたなあ。

    酒に溺れ、浮浪の身となる晩年のお吉の舞。
    この舞が・・・すばらしい。

    「女の情念」という言葉が陳腐に感じられるほど、もう女そのもの。
    お吉さんの体から、濃密な女の匂いが放たれていた。。。凄い。。。

    丁寧に描写した余り、脇役との交流の場面が物足りなかったのは仕方がないことなのかも。120分で表現するには、お吉さんの人生は強烈すぎるんだろうなあ。
    ただ、脇役が魅力的だっただけに、5時間くらい見たかったな、という思いは抱いた。

    『OKICHI~番外編』として、お吉と(お吉の計らいで東京でささやかな成功をするお吉の店の元従業員)お富とのつながりをじっくり観たいなあ。

    女郎屋を営むことになるお吉の「男と女の話」(という名のワイ談)を一人舞台の形で観てみたいし。。。

    ホント、魅力的なお吉さんでした!!!

    ま、お吉さんのような女性に、愛情ではなく「情が移った」程度で付き合うと、後々、お互いがとんでもないことになっちゃうんだけどさ。。。

  • 満足度★★★

    いい芝居ではあるのですが
    いま一つ伝わるものが無かったかなぁ。史実かどうかは別としても,そういう時代であり,時代に翻弄された女性の生き様としては,大変だったでしょうね,頑張ったのねとは思います。ただ,そこから先,観る側に何か残ったかというと,私には先に繋がるような思いは残りませんでした。芝居自体としてはきっちり成立してますし,演技等にも全く問題は無く,いい芝居であっただけに惜しいと思ってしまいます。

  • 満足度★★★

    う~ん、美術が・・・・・
    シンプルな美術とチープな美術は違う。極力美術を排したのならそれを圧倒するだけの演技力や演出が必要だと思いますが・・・。劇団がこのストーリーを大事にしているのは伝わってきましたが、安っぽい色のじゅうたんや左右のふすまのような美術が最後まで気になりました。また、歴史物はどうしても暗転が多くなりますが、もっとスマートに出来たと思うし、何となく盛り上がりに欠けた。一番感動したのはお吉が砂浜で鶴松と戯れるシーン。生きることの切なさ、苦しさが伝わってきてとても良かったです。

  • 満足度★★★

    観た
    一人の女性の悲劇的な人生を見事に舞台上に表現されていたと思う。
    特に始まりの舞と終わりの舞が印象的で切ない気持ちで胸が痛かった。
    ただ、もう少し劇中に変化というか、メリハリというか一工夫あった方が個人的には観やすくなったと思う。

  • 満足度★★★★★

    見せ場が多く、感動的な芝居
    明治開国前後の、唐人お吉の物語。

    一応、5つの部分から構成されていると思う。
    ネタバレ部分で各部分について触れて行くが、
    ただ、これは私が勝手に分けたもので、
    上演時に「第○部」と表示されたり、
    台本に書かれたりしているものではないことは、
    あらかじめお断りしておく。

    ネタバレBOX

    第1部は、下田が舞台。
    ハリスは、以前他の者が異人を恐れて逃げる中、
    親切に案内をしてくれたお吉のことを覚えていて、
    彼女を看護役・賄いに所望するが、お吉には許嫁鶴松がおり、
    首を縦に振らない。
    それは結局、ハリスの妾になることだと彼女も考えており、
    また、下田奉行の役人達も彼女を妾にして、
    油断させて情報を得ようと考えていたのである。

    役人の1人が、許嫁の首をはねれば、お吉もあきらめるだろう、などと、
    手荒な事を言うが、殿様である伊佐は人格者であり、その意見を排斥する。
    お吉に「下田を守るため、国を守るため」と切々と訴え、
    最後はお吉に土下座までして、ハリスの妾となることを承諾させる。
    (このような素晴らしい見せ場が、劇の初めから用意されている!)

    そして、お吉はハリスの滞在する寺に出仕するのだが、
    初めは打ち解けなかった2人も、いつしか理解し合い、
    愛情が育まれて行く。

    しかし、ハリスは帰国することとなる。
    「いつか迎えに来る」という言葉を残して……。

    第1部からのつなぎの場面があって、
    第2部の「異人向け」の遊閣の場面となる。
    ここで遊女となっているお吉の元に、
    珍しく日本人男性が客として訪ねてくる……。
    帽子をかぶり、後ろ向きで、ただ話ばかりしているが、
    その男は元許嫁の鶴松であった。
    お吉は、ハリスの妾となったこと、そして、今は、
    遊女となっていることを恥じ、鶴松を避けるが、
    しかし、彼に熱く説得され、一緒に下田に戻って生活することを承諾する。

    第3部は再び下田。
    お吉は下田の人達には、「金を積まれて唐人の妾になった」「下田を売った」「下田の恥」「国の恥」と思われており、
    それは鶴松の家族からも同様であった。
    一方、子供を産めないお富を馬鹿にした元夫のこんにゃく屋と、
    お吉は喧嘩してしまう、などのトラブルも起きる。
    自分の店を持つことを夢としていたお吉を応援していた鶴松であったが、
    しかし、周囲の偏見と無理解の中、ついには彼自身、
    船大工の親方から暇を出されてしまう。

    第4部は、初めは三島が舞台。
    お吉は三島で再び遊女に。鶴松は亡くなってしまった。
    そこにお富が訪ねてくる。2人は再び下田で店を持つことを決意する。

    第5部は再び下田。
    一時は繁盛したお吉の店であり、
    また、お富を横浜に菓子職人として修業にも出させたりもしたのだが、
    周囲の偏見により悪いうわさを流され、閉店することに
    ……そしてお吉は浮浪の身となり、酒におぼれている。
    そこへ元殿様の伊佐がお吉を探しにやってくる。
    無理解な人々の前で、伊佐は、お吉にハリスの妾となり、情報収集させ、
    また、そのことは国の機密である故、決して口外しないことをも
    命じたのは自分であることを告白する。
    東京で店を持つまで成功したお富もやってくる。
    そして、お吉を探すのであるが、すでに彼女は浮浪の身で酒にも溺れ、
    精神も病んでしまっていたのであった……。

    このように、各部分部分に見せ場やほろりとする台詞が用意され、
    また、基本的にはある意味不要な部分が上手に省かれ、
    無駄なく話が進行していっていると思う。

    まあ、欲を言えば、第1部と第2部との間のつなぎ部分は、
    多少冗長であった気もする。
    大政奉還の奏上文らしき漢語調のナレーションが流れるが、
    これは耳で聞いているだけでは少々分かりにくい。
    またここで、明治維新に向けての戦いを象徴する殺陣シーンもあるが、
    ここで、髪の色の違う人(ハリス役か、後で出る回船問屋商亀吉役か、
    役の役者かははっきりしなかったが…)が登場するのも、
    一瞬ハリスが登場したように見えてしまった。
    この部分だけ再考してもらえれば、という気がした。

    なお、舞台は、奥のほうが一段高くなっていて、いわば「二段構造」で、
    奥の部分を別の場面に使ったり、回想場面としたり、
    と巧みな使い方をされており、これも良い効果を挙げていた一因と思う。

    私自身、不勉強で、この話のどこまでが史実に基づいていて、
    どこからが創作なのか、正確に知る者ではない。
    例えば、「描かれているほど、ハリスが日本やお吉のことを、
    真剣に考えていたのだろうか?」とか、
    「いじめられるのは分かっているのに、どうして下田に固執したのか?」等々……できればこの辺の説得性も、もっとあればなあ……。
    ただ、「そうあってほしいな」と思わせる部分も多く、
    そう思わせる部分は、説得性のある舞台であったのだ……そんな気がする。

    ということで、多少の欠点はあったかもしれないが、
    端数切上げで5Pとします。
  • 満足度★★★

    みなさん上手いんだけど…
    それぞれに持ち味があって上手いと思いました。
    ただ、演出の加減かなんと言うか何かが足りないと途中感じてしまった。
    メリハリの付け方でしょうか?淡々と進むからでしょうか?
    演技力なのある方が揃っていながら勿体ないなぁと感じたのが正直な所です。

    役者さんには★4つ差し上げたいですが、何か物足りなさを感じたのがやはり引っ掛かるので3つにします。

    ネタバレBOX

    お吉の頑として貫き通した行き方はカッコイイと思えました。
    鶴松の卑怯な面でさえ許してしまう悲しいくらいに一途で真直ぐな女性なんだなと。
    お富のお吉を慕う気持ちが小さな表情や間に込められていて弄らし感じでしたし。

    お吉役、お富役、鶴松役、伊佐役。この四人の役者さんが絶品だと思いました。
  • 無題126
    裏の公園ではお祭りの真っ最中、18:00からはオヤジバンドのライヴ、1曲目、One After 909。会場内まで聞こえてくるかと思いましたが、大丈夫でした。「お吉」、名前しか知りませんでした。終演後ウィキペディアで学習...なるほどなるほど。知っている人がみるのと、私のようにぶっつけ本番の場合と相当差がでるのかなと思いました。劇中、エピソード間のつながりがよくわからないまま最後まで行ってしまいました。開国→役人→唐人→身を持ち崩す。また、間が持たないところもあり、もう少し短縮するか、動きをつけるか。じっと座っているのをみていても芝居だとは思えませんでした。時代を遡るほど生活感を出すのが難しくなってきます。衣装の汚れ具合(毎日洗濯はしないでしょうし)、当時の日常的な言葉、定型的な言い回し。こういったものは、そのほとんどがTVや映画によってパターン化されています。照明も、一日の時間の移り変わりがだせるといいと思いました。

  • 満足度★★★

    今一つ情感が伝わらなくて・…残念
    お吉の控えめな性格から落ちてゆく様はそれなりに感じ取れたが、髪結い等の店をはじめてからはいやにけんかっ早くかみつきが強調され、気丈な部分と懸命さが伝わらなかった。挿入の舞いの時間がやや長かった事とBGMの活用と照明に難あり。最後の河原では床に河原の照明など工夫があればもっと効果的ではなかっただろうか。サムライの台詞に武士らしさがなく、高圧的な言葉も上滑り、かみかみの部分もあって興ざめしてしまった。下女役のせりふ回しは現代的でこの時代に合わなかったように思う。しかし最初の能面の舞いはイントロ的にはこれからの舞台に期待を持たせる上で非常に良。かった

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