満足度★★★★★
吉田さんの世界観を堪能
大変失礼ながら初日にして完成度高し。事件らしい事件は特に起こりませんし、地味なお話ですが、絶妙なループにより心の奥底が揺さぶられました。また藤川修二さんのかわいらしさがなんとも言えませんね。
満足度★★★★★
切なくも愛おしい感覚
心の奥をじんわりと握られた感じがした。自分の感情のどの部分を掴まれたのかも分からないまま、自然と心に浸潤してきた。
派手な出来事も奇異を衒ったような演出もないが、誠実に作り上げられた小宇宙に飲み込まれてしまった。60歳になったときにもう一度観てみたい。
満足度★★★★★
原典を知っているとより楽しい
モチーフとした「百万回生きたねこ」のテーマに猫の死に関する俗説も絡ませた逆方向からの解釈に眼からウロコが落ちるよう。(=原典を知っていたのでより楽しめた)
また、別の時空のシーンに移る時のモーフィングの如き滑らかさや、時空を超えて登場する共通のアイテムや2役に持たせた意味なども巧み。
そんな内容に加えて ehon の葛木主宰を迎えての「女流劇作家対談」なアフタートーク(35分弱)も、本編をより深く掘り下げる内容で非常に有意義。
満足度★★★★★
精緻な心風景のスケッチ
そこには高い解像度で描かれた
記憶と現実それぞれの風景がありました。
観る側を浸潤するほどに
切なく、
すきとおって、
でも豊かさにも満ちた感触にとらわれて
ずっと舞台を見つめ続けてしまいました。
満足度★★★★★
雨の誕生日
いろいろが 重なって、きれいで すてきだと 思いました。
言葉たちも すてきだったので、
思い出せるようにと 脚本を買ってしまいました。
満足度★★★★★
森の中で深呼吸をしたような気持ちになれる舞台
青☆組はずっと観たくて、衝動的に当日券で入りました。開演ギリギリにも関わらず温かく迎えていただきありがとうございました。
リアリティあふれる芝居なのに、ぜんぜん飽きないで観ることができました。
素敵な俳優さんばかり出ていて、面白かったです。
身を切るように共感する悲しい物語でもあるのに、なぜか観終わった後は、久しぶりにしっかりと深呼吸をしたような気分になることができました。
観れて良かったです。ありがとうございました。
満足度★★★★★
見事だった
再演で、初演も観ているが、実に優れた作品である。還暦を迎える風太郎の誕生日の記憶。誕生日はなぜかいつも雨、という風太郎と、常に飼っていた猫の物語と、記憶の中で微妙に美化される過去が、時間軸を何度も前後し、事実か幻想か判別し難い感触の、優しい抽象劇として終局に向かっていく。切ない面が強いが、人間の優しさを信じる吉田小夏の脚本が見事で、俳優陣も極めてタイトな演技で丁寧に表現する。安心できる緊張感、といようなものを楽しめる舞台だった。
満足度★★★★★
シンプルだけど、奥深い…感じ。
複雑な家族模様のいくつもを見せられてるのだが、それでも最後には平凡の素敵さを噛みしめ思い知る、そんな心に染みて残るような作品。73分。
満足度★★★★★
愛しさと切なさと優しさに包まれました
脚本も演出も役者も全て達者だなあと感服しました。何て言うか科学的根拠も無いんですが舞台上からマイナスイオンが出まくっている感じがする舞台でした。
満足度★★★★★
イベント回
いい作品といい役者で幸せ。紡ぎ方が見事なこと。イベントは振る舞い酒と誕生月観客のお祝い、そして100万回生きた猫を吉田さんが朗読しての寸劇。心暖かなよい時間を過ごすことができた。
満足度★★★★★
猫の重要性
「雨と猫といくつかの嘘」というタイトルと「100万回生きたねこ」をモチーフに。。。と聞いて、江国香織の小説のような優しい、エスプリの効いた話をイメージしていました。
当たらずとも遠からず!
ほんわか温かい大人のエッセイ、そんな感じです。
満足度★★★★★
時空を織りなす、間合いの絶妙さを堪能
初演の時よりも、小夏ワールドに少しついていけている自分がいた。何役もこなす役者さんに戸惑うのではなく、その技量を楽しませてもらえる位に成長できたのだと思うと嬉しい。感謝の気持ちをこめてカーテンコールの拍手を贈った。それにしても、暗転部分も織り込んだ、間合いの絶妙さには参った。再演を観て、改めて熟年層であるからこその味わいも得られる作品だと思った。小劇場を縁遠く思っている、時間だけはリッチな友人たちをもっともっと誘ってやりたい。
満足度★★★★★
良かった
心温まるいい作品でした。ゆっくりとした時間の中で時の流れの速さを感じるような。小降りの雨の中での会話、記憶の中の生活、孤独死を迎えるご老人が増える世の中で、大切な人を大切に思い、最後までそばに居たいと思えた。
満足度★★★★★
雨の向こう側
ふとしたきっかけで、甦る言葉や風景
甘かっったり、苦かったり・・・
いつまでも、忘れられない事だったり、、、
自分で、作り上げてしまった事だったり、、、
嘘という名の優しさを、あらためて感じました。離れていても、繋がっていける温もりと優しさもあり、満足な毎日でなくても、明日に繋がると思えました。
満足度★★★★★
個人的で大切な記憶
アトリエ春風舎は遠い。都心よりも気温が確実に3度低い(笑)
しかしその遠い道行きも、忘れ去った過去にさかのぼる時間と思えばこんなに楽しく愛おしい時間は無い。
今回の作品、僕はなんとなく独りで観に行って欲しいと思う。
もちろん誰かと連れだって観に行ってもいいが、独りで、自分の記憶をたどるようにしてあの世界にたどり着き、終演後はその世界をひっそりとカバンに詰めて持って帰る。
そういう個人的で大切ななにかを思い出させる全てがそこにあったから。
満足度★★★★★
また会えてよかった!
久しぶり風太郎!また会えてとても嬉しかったよ。そして家族たちも!
切ないのに、なぜか温かい空気に満たされた舞台。なんだろう…
いつまでも離れたくない。
作、演出の巧みさは言うまでもないが、それに応える役者たちの質の高さに、
何度も拍手したい衝動に駆られた。
小夏作品の中でも、大好きなものの一つだ。
満足度★★★★★
清々しいです
主人公は不幸でもなく幸福でもない。でも、それでもよいと思える気持ちにさせてくれる。
また、役者さんの所作が美しい。劇場の隅々まで凛とした空気が行き渡るようだった。
満足度★★★★★
2008年12月の公演
と殆ど変わらない今回の再演は、風太郎がなんだか哀れで仕方がなかった。二度観ということもあって余裕で観られた分、全体の構図が浮かび上がってきて、無性に物悲しく感じたのだった。
それにしても、今回の「観たい」書き込みの人気ぶりは凄い。2008年は10人程度だったのにだ。素晴らしい!
以下はネタばれBOXにて。。