雨と猫といくつかの嘘. 公演情報 雨と猫といくつかの嘘.」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
21-40件 / 48件中
  • 満足度★★★★★

    愛しさと切なさと優しさに包まれました
    脚本も演出も役者も全て達者だなあと感服しました。何て言うか科学的根拠も無いんですが舞台上からマイナスイオンが出まくっている感じがする舞台でした。

  • 満足度★★★★

    誕生日とは
    普段特に気にもしていなかったけど、誕生日とは何かを改めて考えさせられる心温まる内容だった!皆さん良い味をだしていました。

  • 満足度★★★★★

    雨の誕生日
    いろいろが 重なって、きれいで すてきだと 思いました。

    言葉たちも すてきだったので、
    思い出せるようにと 脚本を買ってしまいました。

  • 満足度★★★

    予想外に
    笑えたシーンが多かったですね。
    60年間独身と思っていたら、こちらも予想外に孫までいる男の雨の日の出来事。演出や空間が素敵で、役者さんも上手いし少し独特の色があります。
    理由あって、入り込めなかったケドいい舞台だと思います。円形とかでやってくれたらもう一度見たいですね。

  • 満足度★★★★★

    森の中で深呼吸をしたような気持ちになれる舞台
    青☆組はずっと観たくて、衝動的に当日券で入りました。開演ギリギリにも関わらず温かく迎えていただきありがとうございました。

    リアリティあふれる芝居なのに、ぜんぜん飽きないで観ることができました。
    素敵な俳優さんばかり出ていて、面白かったです。

    身を切るように共感する悲しい物語でもあるのに、なぜか観終わった後は、久しぶりにしっかりと深呼吸をしたような気分になることができました。

    観れて良かったです。ありがとうございました。

  • 満足度★★★★★

    良かったです
    言葉も動きもひとつひとつが丁寧で、優しくて、せつなくて、温かい、良い舞台でした。
    ものすごい満足感。

  • 満足度★★★★

    そして人生は続く
    出来上がってる。濃密な70分。
    いいもん観せてもらいました。
    ユーモラスなシーンも随所にあったが、思いのほか悲しくなってしまった。
    福寿奈央さんの笑顔がいいね。

    ネタバレBOX

    ドアのノック音が恐かったのは私だけだろうか?
    木下祐子さん自体ちょっと恐かったけど(笑)
  • 満足度★★★★★

    良かった
    心温まるいい作品でした。ゆっくりとした時間の中で時の流れの速さを感じるような。小降りの雨の中での会話、記憶の中の生活、孤独死を迎えるご老人が増える世の中で、大切な人を大切に思い、最後までそばに居たいと思えた。

  • 満足度★★★★★

    また会えてよかった!
    久しぶり風太郎!また会えてとても嬉しかったよ。そして家族たちも!
    切ないのに、なぜか温かい空気に満たされた舞台。なんだろう…
    いつまでも離れたくない。

    作、演出の巧みさは言うまでもないが、それに応える役者たちの質の高さに、
    何度も拍手したい衝動に駆られた。
    小夏作品の中でも、大好きなものの一つだ。

  • 満足度★★★★★

    イベント回
    いい作品といい役者で幸せ。紡ぎ方が見事なこと。イベントは振る舞い酒と誕生月観客のお祝い、そして100万回生きた猫を吉田さんが朗読しての寸劇。心暖かなよい時間を過ごすことができた。

  • 満足度★★★★★

    時空を織りなす、間合いの絶妙さを堪能
    初演の時よりも、小夏ワールドに少しついていけている自分がいた。何役もこなす役者さんに戸惑うのではなく、その技量を楽しませてもらえる位に成長できたのだと思うと嬉しい。感謝の気持ちをこめてカーテンコールの拍手を贈った。それにしても、暗転部分も織り込んだ、間合いの絶妙さには参った。再演を観て、改めて熟年層であるからこその味わいも得られる作品だと思った。小劇場を縁遠く思っている、時間だけはリッチな友人たちをもっともっと誘ってやりたい。

  • 満足度★★★★★

    シンプルだけど、奥深い…感じ。
    複雑な家族模様のいくつもを見せられてるのだが、それでも最後には平凡の素敵さを噛みしめ思い知る、そんな心に染みて残るような作品。73分。

    ネタバレBOX

    話としての芝居のウソ加減も、想像力を使わせる見せ方の匙加減もちょうどよい感じの心地よさ。だからこそよい芝居を観たという満足感が残るんだと思う。

    この座組の役者さん達は安心して観られる。きっと主宰との関係性もかなり密になっているんだろう。みんなの方向性が一緒でブレてないからこそ作品の力として大きく作用している気がする。

    2/3は青☆組10周年のイベントとして『100万回生きたねこ』のミニリーディングが。主宰が読んで、本編より少しコミカルな寸劇を役者陣がして。なんとも楽しくも絵本の世界と舞台の世界を結びつけるような粋な企画でした。こういうお楽しみも公演毎にあるとよいですね^^;;
  • そこに
    情緒と美しさ
    ぎゅっと 包まれた 物語
    温かみ

    いつまでも
    広がる シンプルで それでいて おもいださせる 
    何か

  • 満足度★★★★★

    雨の向こう側
    ふとしたきっかけで、甦る言葉や風景
    甘かっったり、苦かったり・・・
    いつまでも、忘れられない事だったり、、、
    自分で、作り上げてしまった事だったり、、、
    嘘という名の優しさを、あらためて感じました。離れていても、繋がっていける温もりと優しさもあり、満足な毎日でなくても、明日に繋がると思えました。

    ネタバレBOX

    雨音を聞くと、思い出してしまう風太郎の記憶は、楽しいことばかりではないが、私にとっては、風太郎の回想を通して、いろんな事の意味や価値を、見つめ直す空間でもありました。
    そこには、それぞれの、いろんな想いがあって良いんだよと、受け止めてくれる小夏さんの世界観が広がり、羽を休める事が、できる素敵な作品でした。

    全役者さん、達者でした。
    猫(林竜三さん)が帰ってきてからの動作だけで、猫の思いが想像ついてしまい、、、なんだか泣けてしまった。そのシーンが、リフレインした時に、しゃべる猫の言葉に、納得してしまい(風太郎の浮気は、意外でしたが)家を出ていく後ろ姿には、切ない潔ささえ感じた。
    そんな姿にも憧れるかのような風太郎(藤川修二さん)の優しさ弱さも良かったです。
    風太郎の母役(木下裕子さん)の凛とした母の姿であったり、女としての弱さの出し加減も良く、無表情の時の醸し出す空気感も、素敵でした。

    役者さんの登場時や消える時の歩き方や、舞台の端で佇んでいる姿は、風太郎の忘れられない記憶だったり、素敵な余韻として、とても効果的でした。

    タマ(猫)が消える時、風太郎の妻が妊娠していた事に、素敵な奇跡(輪廻転生)を期待しちゃいました。

    アイボリーやベージュの優しい色遣いの衣装、透明傘に赤の傘、映えてました。
    抽象的なセットに背景の雨粒の連鎖、そばに居られなくても、繋がっていられるような気になりました。

  • 満足度★★★★★

    2008年12月の公演
    と殆ど変わらない今回の再演は、風太郎がなんだか哀れで仕方がなかった。二度観ということもあって余裕で観られた分、全体の構図が浮かび上がってきて、無性に物悲しく感じたのだった。

    それにしても、今回の「観たい」書き込みの人気ぶりは凄い。2008年は10人程度だったのにだ。素晴らしい!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    父親って、あれだね。晩年になって妻と離婚しちゃあいけないね。子供とも疎遠になってしまうのだから、孤独感が沸々と湧き上がってきちゃうわけよね。

    水野風太郎、60才、独身。一人暮らし。
    風太郎の母がノックするシーンから、彼の小さい頃の家族との記憶が蘇る。風太郎と母との関係。母とは結婚していない父との関係。 風太郎が大人になってからの妻との関係、子供達との関係は多少の問題はあったものの、温かくて賑やかな幸せの時だ。

    しかし60歳になった風太郎の誕生日を実際は誰も覚えていないという現実は、父親ってその程度なのだ。彼はそれなりに一生懸命に生きて来たはずなのに。

    家族と離れて暮らすアパートの片隅でカップラーメンをすする孤独な風太郎。生きるって、歳を重ねるって、楽しいばかりじゃないぞ。と思う。

    それでも人生の終盤では家族と笑って過ごしたいと思うのだ。めくるめく時代も、やがて、そのすべてをついえてゆく時が来る。もし自分の人生を好きになれたら、生まれて良かったと思えるのだ。

    そんなふうに思わせてくれる舞台だった。
  • 20110202
    (^・ェ・^) おだやかでやわらかい

  • 満足度★★★★

    なんとも不思議な味わい
    雨の季節に観たかったですね。

  • 満足度★★★★★

    お父さんの人生
    お父さんを通して彼の生きてきた道のり、また彼にかかわった大事な人との大事な思い出を宝箱を除いているがごとく舞台をみつめた。

    猫が語っていたセリフがわかるのもお楽しみのひとつ。

    とても素晴らしかったです。

  • 再演も輪廻。
    感覚と記憶に訴えられながらの70分。の割には体感時間が長かった。間延びしてる訳ではなく、人生を巡る長い時間を見せてくれたので壮大さに中てられたのかも。ぎっしり。
    人の生死は家族という枠組みの中で見れば始まりでも終わりでもなく長い長い繋がりの一部。血の繋がり。でも家族の始まりは血の繋がらない二人が一緒になる事。子孫繁栄の為であり、それだけではない集合体。
    「演劇=嘘」という意味ではかなり大胆な嘘も手法も使いつつ。物語的に、物凄い真面目に本気でままごとをやったらこうなる気も。そう思うと大胆な様で実は原点。料理で言えばおにぎりか素うどん。有り触れたメニューと侮るなかれ、旨いやつは旨い。

    ネタバレBOX

    風太郎の背中を叩く遠藤の力が強かったのはそういう伏線もあったのか。
    改めてラストシーンを思い返したら、違う捉え方が見付かりました。最初は単に穏やかな印象を得たので、風太郎が過去を回想した事によって家族との繋がりを思ってこの先ほんの少しだけ前向きになって過ごして行くのかと思った。でも誕生日からずっと彼にとって意味のある日に降っていた雨が止んだという事はいよいよもっての終わりかもしれなくて、そうなると実は死期の訪れだったのか?とも。そうなると孤独死の話。猫は死に際を見せないっていう本線もあった訳で、そうなるとあれは風太郎の…。一気に寂しくなる。
    カップラーメンを食べる姿、切なかったなぁ。
  • 満足度★★★★★

    精緻な心風景のスケッチ
    そこには高い解像度で描かれた
    記憶と現実それぞれの風景がありました。

    観る側を浸潤するほどに
    切なく、
    すきとおって、
    でも豊かさにも満ちた感触にとらわれて
    ずっと舞台を見つめ続けてしまいました。

    ネタバレBOX

    中央に畳のスペースと座卓、
    後方に雨をイメージするオブジェが飾られて・・・。
    側面に役者が控える椅子が置かれる・・・。

    開演前から役者が脇に控えて・・・。
    少しずつ会場の時間が舞台にとりこまれていきます。

    始まりはちょっとわびしい風景、
    カップ麺をすする年老いた男・・・。
    がらんと寒々しい雰囲気漂うその部屋に
    傘をさした女性が訪れる。

    部屋の扉を叩くその仕草や音が凛としていて
    観る側の心にまで響くような力があって・・・。
    逡巡ののち男が扉を開けると
    雨の薫りが部屋に流れ込むような感じがして・・・。
    なにかにすっととりこまれるように
    世界が記憶の領域への踏み出していきます。

    母の記憶に始まって
    やがて幼い頃の思い出へと舞台が広がっていく。
    どこか削ぎ落とされたような質感のなかに
    いくつものエピソードの断片が高い解像度で浮かび上がって。
    母親の若い女性としての質感や
    父親の男としての横顔が
    ぶち猫が家に来るくだりから溢れ出す。

    時間は巡り、
    自らが築いた家庭の風景や
    さらには息子や娘とのエピソードへと
    シーンたちが広げられていきます。
    おかきや塩せんべい、
    その時々の猫たち、
    そして包みこむような雨の音が
    それぞれのシーンの
    どこか削ぎ落ちた感覚と息を呑むような生々しさを
    主人公の半生に縫い付けていく。

    夫婦の生活や父親との同居の風景に織り込まれた
    猫が姿を消すシーンのリプライズも秀逸。
    有り体な時間の描写に
    主人公のウィットが織り込まれ、
    猫との離別の刹那が
    染め替えられて広がる。

    それは主人公が訪れた
    息子の同棲の風景にしても
    同じこと・・・。
    抱えきれないことは
    どこかで嘘にすり替えられて
    ためらいや気まずさや惜別の思いや寂しさも、
    主人公自らの世界に押し込まれて。

    終盤、いくつも開いた
    透き通った記憶の傘たちのなかを
    ひとり還暦の赤い傘をさして歩んでいく
    主人公の姿に息を呑みました。
    部屋でカップ麺を食べる中で、
    切なさと高揚のどちらにも沈み込まず
    坦懐にその道程をさらに生きる姿に隠された
    心風景のリアリティに深く心を奪われてしまう。

    役者達のお芝居が
    舞台全体としてのメリハリを醸すに留まらず
    小さな仕草やニュアンスまでを
    丁寧に作り上げているのもすごくよい。
    舞台に満ちる感情の細かな織り目までがくっきりと浮かんで。

    痛みとか寂寥もそこにはあるのですが、
    それに留まらない
    主人公の半生に緩やかに満ちたものと
    満たされないものや失われたものを覆う嘘たちのテイストから
    生きてきた道程の重さと軽さをそれぞれに湛えた
    人生の質感がしなやかに伝わってきて。

    この作品、できればもう一度観にいきたいとおもう。
    終わってみれば、そんなふうにとても深く、
    舞台に浸されてしまっておりました。











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