雨と猫といくつかの嘘. 公演情報 青☆組「雨と猫といくつかの嘘.」の観てきた!クチコミとコメント

  • 再演も輪廻。
    感覚と記憶に訴えられながらの70分。の割には体感時間が長かった。間延びしてる訳ではなく、人生を巡る長い時間を見せてくれたので壮大さに中てられたのかも。ぎっしり。
    人の生死は家族という枠組みの中で見れば始まりでも終わりでもなく長い長い繋がりの一部。血の繋がり。でも家族の始まりは血の繋がらない二人が一緒になる事。子孫繁栄の為であり、それだけではない集合体。
    「演劇=嘘」という意味ではかなり大胆な嘘も手法も使いつつ。物語的に、物凄い真面目に本気でままごとをやったらこうなる気も。そう思うと大胆な様で実は原点。料理で言えばおにぎりか素うどん。有り触れたメニューと侮るなかれ、旨いやつは旨い。

    ネタバレBOX

    風太郎の背中を叩く遠藤の力が強かったのはそういう伏線もあったのか。
    改めてラストシーンを思い返したら、違う捉え方が見付かりました。最初は単に穏やかな印象を得たので、風太郎が過去を回想した事によって家族との繋がりを思ってこの先ほんの少しだけ前向きになって過ごして行くのかと思った。でも誕生日からずっと彼にとって意味のある日に降っていた雨が止んだという事はいよいよもっての終わりかもしれなくて、そうなると実は死期の訪れだったのか?とも。そうなると孤独死の話。猫は死に際を見せないっていう本線もあった訳で、そうなるとあれは風太郎の…。一気に寂しくなる。
    カップラーメンを食べる姿、切なかったなぁ。

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    2011/02/01 18:51

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