ドロシーの帰還 公演情報 ドロシーの帰還」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
21-40件 / 50件中
  • 満足度★★★★

    ザ・ファンタジーでした。
    すごく面白かったです。ファンタジーにダークさはつきものなので、とんでもない暗さは感じませんでしたが、凄い緻密な2時間でした・・現実と本の世界がふんだんと絡み合っているのにゾクゾクとストレートに伝わってきたのは役者さんたちの技量なんですね。
    暗い部分をこれでもかと見せられたのに、ラストで高峰ドロシーに手紙を出したのがるりこだとわかった場面から涙が止まらなかったし、 私は清々しい気持ちで劇場を出ました。
    作家の人、とくにスランプの人には刺さる台詞が多かったでしょう。私も分岐点などで本や歌の歌詞に影響を受けたこと多かったな〜って改めて思い出しました。作家ってもしかしたら、どんなものづくりする人より、人の人生に関わる職業なのかもね(自分の思わぬ方向にいったとしても)。それだけ覚悟して書いていかなければいけないし、自分に迷ったとき原点に返ることも必要なんだろうな。私たちは好きとか嫌いとか小枝の恋人のように言いたい放題言うけれど、大変な仕事ですね。
    舞台美術もとてもよかったです。

  • 満足度★★★★

    見た、右目から涙が出た。
    花粉症の薬飲んでも、鼻はゆるくなるんですね。中田さん演じる魔法使いの怪しさ、ドロシーの可愛さ、一行のキャストも上手く合っていたんで、現実もOZの世界も隔てなく見て感じる事が出来ました。正直、感動(泣く)作品だとは思ってなかったんで不意打ちですね。登場人物が多すぎて序盤解りにくかったなんて話声も聞こえましたが、そんなに気になりませんでした。見てよかったの一言につきますね。

  • 満足度★★★★

    ファンタジー
    くぼかんさんんがすごいよかった。

  • 満足度★★★★★

    観に行けてホントによかった!
    空想世界のドロシー達と現実世界とを見事にシンクロさせ、最後にはきれいにあるべき所へ収まっていく構成には鳥肌が立ちました。

    他人から様々な影響を受け、ぐちゃぐちゃの中で人は生活していて、
    辛くてすぐに「決意」や「覚悟」が揺らいでしまうけれど、たった一人でも本当に想ってくれる人がいれば貫ける、、、そんなことを描かれてたのかと思います。

    10年かかってのドロシーの帰還、、泣けました! 


    エモーショナルレイバーでも拝見しましたが、中田顕史郎さん独特の雰囲気、イイですね- 

    ウェイトレス役だった梅舟惟永さん、、感情が全身に表れてる感じがよかったです。

  • 満足度★★★★

    空想力
    かなり早くからタイトルが決まっていたようなので、
    そこからこの物語を捻り出したとすると、たいした空想力(創造力)ですな。
    『遠ざかるネバーランド』と同様にファンタジーの盛り込み方が上手いなと。
    ダークとは思わなかった。
    くぼかんさんいいね。

    ネタバレBOX

    作家たちの群像ドラマとオズの魔法使いを巧みに絡めた秀逸な脚本だと思う。登場人物たちの心情の吐露が痛々しくも感動的。
    オーバーアクトにならず、いいさじ加減だった。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!!
    脚本、演出、役者、音響、舞台美術、
    どれも素晴らしかった!!

    現実とファンタジー(オズ世界)の交錯が見事でした!

    本日も当日券あるはず。観劇していない方はぜひどうぞ!!
    脚本・演出のほさかようさんのお名前覚えました!

  • 満足度★★★★★

    創作する姿にとどまらず・・・
    初日を拝見。
    寓話と現実を編み上げながら、「創作」という行為に真摯にむかいあった作品でありました。

    作り手の内面を浮かび上がらせるにとどまらず、
    それらを裏打ちするものの普遍性までも描き切る作家や役者たちの力量に圧倒されました。

    ネタバレBOX

    物語はオズの魔法使いの冒頭から始まります。

    竜巻で飛ばされたドロシーが、
    自分の家に帰るために魔法使いに会いにいく。
    その物語が一つの柱として提示される。
    下手には作者が物語を紡いでいく姿。
    舞台のファンタジーに観る側を惹きつける力があって、
    観る側が物語にすいっと入り込んでしまう。
    その一方で、喫茶店では「トキワ荘」よろしく
    創作を目指す男女が作品の批評を互いにしていて・・・。
    そこに、冒頭の物語の作家が訪れることで、三つ編のように舞台の世界が織り上がっていきます。

    オズのエピソードと作家の卵たちが抱えているもの、
    互いが互いを照らし出していくような表現の鮮やかさに息を呑む。
    エピソードは本の世界を抜け出して
    作家の姿を寓意化してしなやかに描き出し、
    作家の卵たちの姿はエピソードに
    リアリティや細密なニュアンスを与えていきます。
    それぞれが縫い合わされるにとどまらず、
    表裏にならなければ見えないものが双方に広がっていく。
    やがて、その融合は溢れるように進み、
    ドロシー/作家はもちろんのこと、
    まほうつかいや魔女たちや魔物までが喫茶店を訪れる人物たちの世界と縫い合わされ、
    舞台は観る側をがっつり凌駕していくのです。

    浮かび上がること、
    それは創り手や彼らを支える側の現実であり、
    行き場を見失った想いでもあり、
    苦悩でもあるのですが・・・。
    観る側が心打たれるのはその姿にとどまらない。
    なにかを創作していく構造、
    何かが欠けていること、
    欠けているものが満たされないこと、
    でも満たされないからこそさらに書き続けていくということ。
    それはきれい事などではなく、
    時にシビアで残酷で、
    どろどろと混沌として作り手を捉えているもの。
    オズの世界と縫い合わされた作り手たちの世界は、
    その混沌をもしなやかにエピソードに織り込んで
    普遍性を持った創作のメカニズムとしてみる側に伝えていく。

    作家は家に帰ります。
    でも、それで欠けたものが満たされたわけではない。
    作家の卵たちもひと時バラバラになります。
    でも、それは、欠けたものが埋められたからではない・・・。

    目をそむけて諦めることもできただろうに、
    彼らは創り続ける。
    時の重なりのなかでさらに歩みをすすめる彼らの姿から醸し出される、
    それぞれが「創作」を背負うことの質感に
    強く浸潤されたことでした。

    役者たちの演技も実に秀逸、
    ステレオタイプではない
    一歩踏み込んだようなキャラクターに対しての貫きがありました。
    そのことで、舞台から醸し出される寓意が概念ではなく、
    瑞々しいリアリティに落とし込まれていて。

    観終わって、しばし呆然。
    やがて創り手の冷徹な視点と繊細な感性、
    さらには創り続けていくことへの熱がゆっくりと心に降りてきて。

    この作品、ずっと記憶にとどまると思う。
    それほどに、秀逸な舞台でありました。
  • 満足度★★★★

    作家が作家について...
    クリエイターが,クリエイター周辺の事情を描いています。小玉さんがとてもいじらしい。このところ,女性的な役柄が少かったから?
    作家 御自身もいろいろ考えられることがあって,その一部が出たというか。クリエイターの皆さんの共感を得たようにも思いました。
    個人的には,各劇団の代表選手みたいな皆さんが出てきて,ドコの劇団観てんだか?みたいに思いました。結局,劇団のカラーって,主だった役者で形成されるんだなと思いました。よって,強いて言えば,単独劇団公演のアトホーム感が無かったかな?と。

  • 満足度★★★★

    ダークファンタジーというより、
    ヘビーファンタジーと言いたいような内容ですね。重層的なストーリーと様々な悩みを抱える人々の群像劇というところ。それに芸術はどうやって生まれるか、クリエイターたちの性(さが)が描かれ、興味深かったです。私たちは芸術を楽しんだりはするけれど、めったに芸術家の内面に触れることはしない。
    また芸術家も、作品を以って語らしむ、みたいなところがあるけれど、このお芝居は芸術家たちの作品への思い、書かずにはいられない衝動のようなものが語られ、不思議な感動がありました。ただ、すごく面白かったのだけれど、長いなぁと感じたのも事実です。どこが冗長だったのかな?

  • 満足度★★★★★

    期待以上の素晴らしさ
    創作の明暗を描いた世界にどっぷりとはまり込んでしまいました。期待以上の素晴らしさにすっかり満足です。観れてよかった。

  • 満足度★★★★

    心に刺さる良作
    『オズの魔法使い』をベースに3つの系列の物語が絡み合う構成で、人の嫌な面をシリアスに描きつつも所々にコミカルなシーンもあり、最後には希望の光が見える、バランスの良い完成度の高い作品でした。

    ダークファンタジー小説『オズの世界』を書いて人気のベテラン作家と、作家志望の4人の若者のそれぞれの悩みがドロシー、ブリキ、ライオン、かかし、悪い魔女の欲しているものに重ね合わされ、心に突き刺さるような厳しい台詞もたくさんあって、なかなか重い内容でしたが、各登場人物の思いが強く伝わって来て、引き込まれっぱなしの2時間でした。

    『オズの魔法使い』の登場人物を演じるシーンは劇中劇として見せるために児童劇のような典型的なキャラ作りをしていたのですが、他の現実的なシーンとの対比を出すためにもっとわざとらしさが感じられる演技をした方が良いと思いました。

    効果音や音楽を多用し過ぎているように感じました。せっかく演技だけで十分に表現できる役者が揃っていたので、音に頼らずに演技力で雰囲気や感情を感じさせて欲しかったです。
    騙し絵的な遠近法を用いた美術が不思議な空間を作り出していて面白かったです。

    オズの魔法使いを演じた中田顕史郎さんが美声で、良い意味でうさんくささ溢れる演技がチャーミングで素晴らしかったです。魔法使いとドロシーの父の演じ分けも見事でした。小玉久仁子さんと梅舟惟永さんが現実にもこういう感じの女性がいると思わせるナチュラルな雰囲気で印象に残りました。

  • 満足度★★★★★

    面白かった
    オープニングからずっと惹きつけられ続けた。
    役者さんたち1人1人が魅力的で存在感があり、オズの魔法使との絡め方などストーリーも非常に楽しめたが、「作り手」の方々の熱い思いが非常に興味深いテーマだった。ラストの七色の照明効果も美しかった。

    ネタバレBOX

    戌井の考え方にも一理あると思ってしまった。「もっと深く読め」というセリフこそ作り手の傲慢かと。理解して欲しいなら理解できる書き方をする必要があり、分からない人を責めるだけでは足りない。
    表現したいだけなら一般に公開する必要はないし、公開した以上は様々な読まれ方、観られ方をする覚悟が必要なんでしょうね。
    ますます「作り手」って大変なんだと再認識しました。
  • 満足度★★★★★

    また傑作を観てしまった
    空想組曲3回目。また傑作が生まれました。完璧。
    「オズの魔法使い」「作家の描く物語」「現実世界」の3つがここまでパズルのピースのように美しく結合するものかと、ただただほさかさんの才能に感動してしまいました。
    小劇場はあまり見ない友達を連れていったのですが、「素晴らしすぎる。こんな世界があったなんて。もっともっと多くの人に見せたくなった。」とひどく感激していました。

  • 満足度★★★★★

    気づけば号泣
    全く初見だったのですが
    綺麗だったり陰惨なかんじだったりでも物凄くちゃんとしたファンタジーだったので最後までしっかり観れました。
    役者さんが本当にみなさん素敵でした。座席が近めで観れたので表情からビシビシ伝わってきてとにかくやばかったです。泣くつもりないところでもなぜだかボロボロでした。
    言葉の一つ一つがとっっっても良かったです。沁みました。
    すごく他の作品も観てみたいです。次も超期待です。

    ネタバレBOX

    序盤は、「おや・・・?」と思ってたのですがそれが手法というかファンタジーらしさというかすごい仕掛けでどんどんのめり込みました。
    オズの魔法使いの登場人物になぞらえて話が進むので、ああ次はあの人のターンかな、とか考え始めるとちょっと長いようにも感じるのですが必要な長さだったのかなと思います。
    憎まれ役な人が多かった芝居にも思うのですが、でもその人の人間性とかが丁寧でそれがまたすごくよかったです。

    ≪以下、超ネタバレ≫未見の方 気を付けてください!










    ただひとつだけ、
    ラストシーンを見て、完全に某映画 ”●●れ○○の▲▲” がフラッシュバックしすぎてしまい個人的にちょっとだけ残念でした。でも必然性のある素敵なシーンでした泣きました。中途のクボカンさんあたりからずっと涙止まりませんでした。川田さんの呪いの話の件りは本当に感動しました。

    あとは、観終わって改めて、タイトルにまたグッときました!!!! 
  • 20110225
    (^・ェ・^) 物語への愛、すてき

  • 満足度★★★★★

    共感する場面ばかり
    前々から気にはなっていた劇団でしたが、今回が初めての観劇。衝撃でした。かつてここまで心を揺さぶられた舞台はないです。
    小説や漫画その他、何か創作活動の経験を持っている人にはプロアマ素人問わず観てほしい。学生時代の自分の経験を思い出し、重ね合わせ、心にグサグサと突き刺さって涙が溢れました。だけどそれは辛い涙ではなく、何かに満たされたような、抱きしめられたような、背中をおされたような温かさで心がいっぱいになった涙。最後は号泣状態で拍手しました。
    体だけでなく脳や心が汗かくようにカッカしたのは初めてでした。
    またぜひ、この劇団の作品を観に来たいと思います。

  • 満足度★★★★

    (o^^o)
    空想組曲『ドロシーの帰還』観た。ここはやはり、ほさかようの卓越した物語を観たい団体で今回もその期待を裏切らない。個人的にはもっとダークな世界でも良かったが^^;

  • 満足度★★★★★

    全くダークとは程遠い大感動作でした
    こちらの演劇口コミサイトで、「ダークだ」という観て来たコメントを見て、行く前はかなり心配でしたが、私が実際に観て大好きになったほさかようさんは、私の勘を裏切ることはなく、今回の作品も、素敵な素敵な感動作で、ほっとしました。

    群像劇に見せて、やはり最後は、ドロシーがこの作品の主人公だったとわかる、秀逸な劇構成。

    セットの書割りの背景画もお見事。

    どなたかの表現を拝借するようですが、まさに、職人芸のオンパレード。

    帰宅後読んだ当パンの、ほさかさんの挨拶文に、また感銘を受けました。

    いろいろ、現実社会の歪みを知ったこのサイトですが、こういう素敵な劇団とも巡り会えたことを思えば、この口コミサイトには、感謝しないといけないなとも感じます。

    ネタバレBOX

    ほさかさんが、紡ぎ出した、この作品の登場人物の語る言葉が、度々、心にビシバシ響きました。

    そういう主旨のアンケートを書いて帰宅して見た当パンに、ほさかさんが、「観て下さった方に響けばいいと思います。それがどんな響き方だったとしても。」と書いて下さっていました。

    スゴイ!!作者のほさかさんと観客の私の想いが合致してる!!
    観劇した後の感動におまけがついたように、感激しました。

    小劇場の未来を担う素敵な才能の集結舞台、是非、多くの皆様に観劇して頂き、本当の口コミをお願いしたいと思います。
  • 満足度★★★★

    独特の世界
    ダークだった!ゆえに楽しかったとはいいがたい。。。
    オズの魔法使いの中のかかしやブリキやライオンは、純粋無垢でけなげ。
    人間はどうしてこうも複雑なんだろう。でもその心を思いやり、理解しあえたらこんなに温かくなれる、人間も悪くないか。

  • 満足度★★★★★

    良かった
    タイトルを見ても分かるように、
    「オズの魔法使い」をモチーフというか、、、
    オズの世界と現実世界をリンクさせたようなお話で、
    ストーリーは面白いし、キャラには笑わせてもらったし、
    ラストは泣かされました。
    凄く、良かったです。

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