満足度★★★★
ザ・ファンタジーでした。
すごく面白かったです。ファンタジーにダークさはつきものなので、とんでもない暗さは感じませんでしたが、凄い緻密な2時間でした・・現実と本の世界がふんだんと絡み合っているのにゾクゾクとストレートに伝わってきたのは役者さんたちの技量なんですね。
暗い部分をこれでもかと見せられたのに、ラストで高峰ドロシーに手紙を出したのがるりこだとわかった場面から涙が止まらなかったし、 私は清々しい気持ちで劇場を出ました。
作家の人、とくにスランプの人には刺さる台詞が多かったでしょう。私も分岐点などで本や歌の歌詞に影響を受けたこと多かったな〜って改めて思い出しました。作家ってもしかしたら、どんなものづくりする人より、人の人生に関わる職業なのかもね(自分の思わぬ方向にいったとしても)。それだけ覚悟して書いていかなければいけないし、自分に迷ったとき原点に返ることも必要なんだろうな。私たちは好きとか嫌いとか小枝の恋人のように言いたい放題言うけれど、大変な仕事ですね。
舞台美術もとてもよかったです。