以上、異常アリ。
これが58に対して最後の感想か。自分にとっても節目な気持ち。
自分が初めて彼らを見たのは明大活劇工房の新人公演だった訳で、その頃にハマカワさんが一人芝居をやっていたらさて観る気になっていたかどうか。しばらくの時間が過ぎて今。まぁ大丈夫だろ面白いだろと心から安心して観るに至りました。
不親切の二人が出ていなかったのは本当に残念。劇団員公演とか観てみたくはあったよね、やっぱ。
作家の帰還までどうにか繋ぎで活動していく姿なんか観たくなかったし、スパッと終わっちまえばいい。そしていつかまた始まる時があれば始めればいい。カッコいいバンドは絶頂で解散してカッコいいまま伝説になる。で、性懲りもなく再結成したりする。58にはそれがお似合い。しばらくは、さよなら。
満足度★★★
国道五十八号戦線異状アリ 観劇
国道五十八号戦線異状ナシを後に観るべきだったかな?
前半2本、バカバカしくて面白かった!!
後半2本、くすぐったい感じがちょっとだけ苦手かな。
でも、もう観れないのか…残念。
他の舞台で更なるご活躍を楽しみにしております。
満足度★★★★
国道五十八号戦線異状ナシ 観劇
悲しいことに…「国道五十八号戦線異状ナシ」が初見。
もっと早く観るべきでした。
力みなぎり若さあふれ爆発感のある舞台だった。
雑然とした舞台美術がピッタリだ。
極限のらんちき騒ぎといったかんじも。
チラシを読んだ時はもっとシリアスな作品かと
思っていたがそうではなかったな。
これでは終わらないという強さを感じた。
満足度★★★★
気持ちのいい「卒業公演」
まずは同じ装置なのに「ナシ」でのとっちらかりぶりがウソののようにスッキリした舞台にビックリ。
そうして始まる「さっき終わったはずの世界」は、15 Minutes Made の vol.8 で上演したものの再演ながら演出と配役の違いによりオモムキが大きく異なる。共通のキャストが1人いるものの、役が異なるというのにも「あ、そっちか!」的な。
続く「テンパってる奴」と一人芝居「三鷹の女」(いずれも既発表作ながら初演は未見)は、前者で散らかした装置内でそのまま後者が上演されるほか、かすかな太宰ネタに勝手にリンクなど感じてしまう。
ラストの「三鷹の男」(書き下ろし一人芝居)は天井の蛍光灯まで点けた状態での上演であることにハマカワフミエの自然な語り口が加わり、まるで芝居ではなく素の語りのよう。
で、解散公演ということもあって、「実はワタシ、結婚するんですよぉ」なんてコトバから始まる内容を真実と受け取ったお客さんもいたとかいなかったとか。(笑)
気持ちのいい「卒業公演」(むしろそう感じた)だったなぁ。
満足度★★★★
異状ナシ
設定上は2008年だが、近い将来にあるかもしれない…いややっぱりないかな?な事態を戯画化した、ほぼ空回りした青年団によるオキナワ独立宣言後の顛末を描いたストーリーもさることながら、女優として出演した風琴工房の詩森主宰が何とも印象的。
ユタであり、青年団のリーダー…というよりは精神的支柱という役どころで、その存在感と言うか泰然自若かつ飄々としたたたずまいと言うか、に「あーなるほどー」と大いに納得。ナイスキャスティング!
また、ラストの開放感と言うか突き抜けた感覚と言うか、が格別。まさにオキナワの風が吹き抜けた、みたいな?
これ、もしも舞台が沖縄でなかったら、印象もかなり異なるだろうな…ってか、設定上沖縄以外は無理か?
満足度★★★★
また会う日まで…
初日ナシ→千秋楽アリ観劇。
ナシは学生時代に書かれた作品ということもあってか
向こう見ずな若者のエネルギーが満ちあふれていました。
千秋楽、何か挨拶でもあるかなと思いきや
カーテンコールすらないというのは
彼らの意地のようなものなのでしょうか。
満足度★★★
終焉からの始まり
ナシ→アリの順で観劇しました。まさしく、劇団の集大成的な感じもあり、祭りの後的な哀しさもありで良かったです。
ナシを観た時に登場人物たちに対して感じた「彼らは何処へ行くのか。」を、アリを観終わった後に国道五十八号戦線の皆さんに対しても感じ、今後の活動が楽しみになりました。
満足度★★★★
「異常ナシ」 鮮やかさと細やかさと・・・
ある種の輝きと高揚感が残る作品でした。
いまさらながらに
この劇団の魅力を感じることができる作品だったと思います。
アリ・ナシ両方の作品を観終わって、
なにか満ちるものがあって。
解散公演を観るのって
基本的にはあまり好きではないのですが、
今回は観にいってよかったと思います。
満足度★★
異状アリ
解散公演にして初観劇でしたが、
ごめんなさい、わたしには合わなかったみたいです。
1本目以外は面白いと思えなかった。
物語と現実の線引きがキッチリとしていないのが
苦手なのかもです。
「異常ナシ」が観たかったな~。
満足度★★★★★
冴えわたる演出
4.48サイコシス、人間失格と続く谷賢一演出の1つの集大成が見られた。
リアルな息遣いのまま登場人物を分かりやすくキャラ立ちさせる。
沖縄問題を越えて普遍的な「風景」を観ることができた。
踊らにゃ損
退廃的な生活風景の中で、一見は若者たちのエネルギーってすごいな~、元気だな~、っていう騒ぎっぷりなのだけれども、なんとなく切なくなった。彼ら、国家とか大きな話題を対象にしながら、その矛先が絶対に届かないことをみんな知っている。何にも変わらないことがわかっていて、パワーを出し続けていたようで・・。それが、60、70年代の闘争していた世代と比べて、闘う相手がどうにもならない遠く大きなモノになってしまった今を感じさせた。ガチガチで、選択肢のないからこそ、しらけないで盛り上がってやれ、そんな若者の賢いパワー享受。
満足度★★★★
そして「異常アリ」
まず場内入って、異状ナシとはうって変わった綺麗な状態にセットに驚かされる。
観終わって、これは終わりの芝居ともいえるし、新しい事というか始まりの芝居とも言えるなと感じました。
面白かったです。
満足度★★★★★
駆け抜けた若者たち-『異常ナシ』
解散公演ということもあるけれど、いろんな意味で思い出に残りそうな作品です。
国道五十八号戦線が本作でグランプリを獲った年のシアターグリーン学生芸術祭は全く観ていないのですが、今回観てこれならグランプリも納得の力作だと思いました。
劇団の解散を知ったのは友寄さんのブログの文章で、彼の胸の内を想像するに、読んでて苦しくなるほどでしたが。
活動期間はけっして長くなかったけれど、「記憶に残る」劇団となることでしょう。
大学の先輩にあたる谷賢一さんが演出し、自分の見知った他の劇団員さんたちも蔭でスタッフとして公演を支えていたようで、厚い友情を感じました。
最初で最後の観劇となりましたが、解散に立ち会えて本当によかった。
HPの劇団員たちの写真を見ても、みんな「面魂」という言葉がピッタリのいい表情をしている。
駆け抜けてきたカッコよさを感じる。
俳優たちは解散後も個々に活動を続けるのだろうから今後の活躍が楽しみだ。
満足度★★★★★
∑(゚ω゚ノ)ノ異状アリ!!
とりわけ、友寄書き下ろしの新作「三鷹の男」のハマカワフミエが素晴らしかった。愛憎入り混じる複雑な国道五十八号戦線への想いと告別の辞、そして新たに踏み出す一歩への決意にも似た。
他の3編も谷演出でオリジナルと異なる魅力で、俳優陣の熱演も素晴らしかった!