国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集) 公演情報 国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-20件 / 42件中
  • 以上、異常アリ。
    これが58に対して最後の感想か。自分にとっても節目な気持ち。
    自分が初めて彼らを見たのは明大活劇工房の新人公演だった訳で、その頃にハマカワさんが一人芝居をやっていたらさて観る気になっていたかどうか。しばらくの時間が過ぎて今。まぁ大丈夫だろ面白いだろと心から安心して観るに至りました。
    不親切の二人が出ていなかったのは本当に残念。劇団員公演とか観てみたくはあったよね、やっぱ。
    作家の帰還までどうにか繋ぎで活動していく姿なんか観たくなかったし、スパッと終わっちまえばいい。そしていつかまた始まる時があれば始めればいい。カッコいいバンドは絶頂で解散してカッコいいまま伝説になる。で、性懲りもなく再結成したりする。58にはそれがお似合い。しばらくは、さよなら。

    ネタバレBOX

    「さっき終わったはずの世界」
    上演前にパンフレットでキャスティングが変わっている事に気付いて、小道具の写真立てに気付いてからはもうダメだった。笑うしかねーだろ。

    「テンパッてる奴」
    東谷さんがツッコミする姿とかカカフカカで観てた気がするんだけど、意外とそうでもなかった。これはもう爆発力の勝負か。でも器用さも相当に必要。悪ふざけは中途半端じゃただホントふざけてるだけになる。ここまでやればしてやったり。

    「三鷹の男」
    伊神さんこそTHE器用な役者、だと思っているのですけど。実際はどうなんだろ。本番を観る限りはそうとしか思えなかった。

    「三鷹の女」
    ハマカワさんの演技のみ。立派な看板女優だった。最後に観たのがこれで良かった。
  • 異常アリ
    おわってしまうおはなしだが

    なぜか
    おのおの
    先を
    かんじてしまうかんじ

  • 満足度★★★

    国道五十八号戦線異状アリ 観劇
    国道五十八号戦線異状ナシを後に観るべきだったかな?

    前半2本、バカバカしくて面白かった!!
    後半2本、くすぐったい感じがちょっとだけ苦手かな。

    でも、もう観れないのか…残念。
    他の舞台で更なるご活躍を楽しみにしております。

    ネタバレBOX

    ◎「さっき終わったはずの世界」キャスティングが絶妙!面白かった。
    ◎「テンパッてる奴」 演出なのか、ホントにテンパっているのか、
    一瞬わからなくなる。不条理で面白かった。
    ◎「三鷹の男」ストレートトーク。この作風はちょっぴりくすぐったい感じがして苦手なのですが、伊神忠聡氏は不思議な魅力があるなぁと
    ◎「三鷹の女」 ストレートトーク。最後のハマカワフミエさんの涙にはもらい泣きしてしまった。
  • 満足度★★★★

    国道五十八号戦線異状ナシ 観劇
    悲しいことに…「国道五十八号戦線異状ナシ」が初見。
    もっと早く観るべきでした。
    力みなぎり若さあふれ爆発感のある舞台だった。
    雑然とした舞台美術がピッタリだ。
    極限のらんちき騒ぎといったかんじも。
    チラシを読んだ時はもっとシリアスな作品かと
    思っていたがそうではなかったな。
    これでは終わらないという強さを感じた。

  • 満足度★★★

    異状アリ
    虚構大好き。これで本当に最後か・・・

  • 満足度★★★

    異状ナシ
    心地よい夢物語。解散かあ。残念だ。

  • 満足度★★★★

    見た
    ラストが爽快なのは既成概念から独立して精神的に自由になったからかな。物理的には独立してなくても。詩森ろばさんかわいい♪

  • 満足度★★★★

    気持ちのいい「卒業公演」
    まずは同じ装置なのに「ナシ」でのとっちらかりぶりがウソののようにスッキリした舞台にビックリ。

    そうして始まる「さっき終わったはずの世界」は、15 Minutes Made の vol.8 で上演したものの再演ながら演出と配役の違いによりオモムキが大きく異なる。共通のキャストが1人いるものの、役が異なるというのにも「あ、そっちか!」的な。

    続く「テンパってる奴」と一人芝居「三鷹の女」(いずれも既発表作ながら初演は未見)は、前者で散らかした装置内でそのまま後者が上演されるほか、かすかな太宰ネタに勝手にリンクなど感じてしまう。

    ラストの「三鷹の男」(書き下ろし一人芝居)は天井の蛍光灯まで点けた状態での上演であることにハマカワフミエの自然な語り口が加わり、まるで芝居ではなく素の語りのよう。
    で、解散公演ということもあって、「実はワタシ、結婚するんですよぉ」なんてコトバから始まる内容を真実と受け取ったお客さんもいたとかいなかったとか。(笑)

    気持ちのいい「卒業公演」(むしろそう感じた)だったなぁ。

  • 満足度★★★★

    異状ナシ
    設定上は2008年だが、近い将来にあるかもしれない…いややっぱりないかな?な事態を戯画化した、ほぼ空回りした青年団によるオキナワ独立宣言後の顛末を描いたストーリーもさることながら、女優として出演した風琴工房の詩森主宰が何とも印象的。

    ユタであり、青年団のリーダー…というよりは精神的支柱という役どころで、その存在感と言うか泰然自若かつ飄々としたたたずまいと言うか、に「あーなるほどー」と大いに納得。ナイスキャスティング!

    また、ラストの開放感と言うか突き抜けた感覚と言うか、が格別。まさにオキナワの風が吹き抜けた、みたいな?
    これ、もしも舞台が沖縄でなかったら、印象もかなり異なるだろうな…ってか、設定上沖縄以外は無理か?

  • 満足度★★★★

    また会う日まで…
    初日ナシ→千秋楽アリ観劇。

    ナシは学生時代に書かれた作品ということもあってか
    向こう見ずな若者のエネルギーが満ちあふれていました。

    千秋楽、何か挨拶でもあるかなと思いきや
    カーテンコールすらないというのは
    彼らの意地のようなものなのでしょうか。

  • 満足度★★★

    終焉からの始まり
    ナシ→アリの順で観劇しました。まさしく、劇団の集大成的な感じもあり、祭りの後的な哀しさもありで良かったです。

    ナシを観た時に登場人物たちに対して感じた「彼らは何処へ行くのか。」を、アリを観終わった後に国道五十八号戦線の皆さんに対しても感じ、今後の活動が楽しみになりました。

  • 満足度★★★★

    「異常ナシ」 鮮やかさと細やかさと・・・
    ある種の輝きと高揚感が残る作品でした。

    いまさらながらに
    この劇団の魅力を感じることができる作品だったと思います。

    アリ・ナシ両方の作品を観終わって、
    なにか満ちるものがあって。
    解散公演を観るのって
    基本的にはあまり好きではないのですが、
    今回は観にいってよかったと思います。

    ネタバレBOX

    入場すると暗い・・・。
    そこからドラマが始まっているように感じられる。
    開演時間が迫ると客入れと舞台上の動きがかさなって・・・。

    とりちらかった舞台、
    その場所に一様でない個性をもったキャラクターが現れます。
    ファンキーな人物や冷静な人物、
    さらには観る側にとってキャラクターが掴めない人物や、
    彼らにとっての支柱となるような
    世界観を持つ人物も・・。

    一見デフォルメされたような人物たちの描写が
    次第に観る側に馴染んでいくのは
    役者たちの芯に熱量があってぶれないから。
    彼らがそれぞれに抱く想いや価値観が
    したたかに、そして鮮やかに伝わってくる。

    彼らが弄ぶ
    世界を滅ぼす力を持ったスイッチを吸引力にして
    物語が回っていきます。
    冒頭では観る側として
    どこか被害者的な感覚があったのが
    気が付けば舞台の空気に絡め取られるように
    彼ら側に視座が取り込まれいて・・・。

    すると、驚くほどくっきりと
    個々や彼ら全体の想いが伝わってくるのです。

    それぞれの距離感なども
    ステレオタイプではなく
    互いを照らすように細やかに組み上げられていて。
    そこに入り込む外務省の役人(?)や
    彼らの枠組みとなり安全弁となる
    シャーマンの女性の存在などが
    自らのキャラクターや想いにとどまらず
    メンバーたちの立ち位置を際立たせていく。

    終わってみれば
    独立を願う彼らの感覚と
    よりどころとなるスイッチの存在が
    ひとつの集団のコアを満たすものの
    輝きのように思えて。

    ただ能天気な突き抜け感があるわけではない。
    希望を超える閉塞もしっかりと舞台上には醸されていて。
    でも、その中でも、
    なにかを凌駕する輝きにこそ
    強く惹かれてしまう。
    終演後も舞台に醸された高揚に
    しっかりと捉えられておりました。

    ========

    それほど昔からを観ていたわけではないのですが
    ここしばらくは、何かに強く引き付けられて
    足を運んだ劇団の最後の公演・・・。
    惜しいなぁとは思う。

    でも、この解散公演で、何かが満ちたようにも
    感じるのです。

    アリ・ナシの両公演を観終わって、
    惜しいと思う気持ちが消えたわけではないのですが、
    それを凌駕するように
    今回のお芝居たち、さらにはこれまでに観た劇団のお芝居を
    作り上げ演じきった側と
    取り込まれた観る側に重なる時間こそが
    とても深く愛しく感じられて・・・。

    説明できるような因果も脈絡もないのですが、
    にもかかわらずそう感じさせるだけのなにか・・・。
    うまくいえないのですが
    そういう内外をしっかり持った公演だったと思う。

    解散公演というものを観るのって
    実はあまり好きではないのですけれどね、
    今回の解散公演は観てよかったと思います。
  • 満足度★★

    異状アリ
    解散公演にして初観劇でしたが、
    ごめんなさい、わたしには合わなかったみたいです。
    1本目以外は面白いと思えなかった。
    物語と現実の線引きがキッチリとしていないのが
    苦手なのかもです。
    「異常ナシ」が観たかったな~。

  • 満足度★★★★★

    冴えわたる演出
    4.48サイコシス、人間失格と続く谷賢一演出の1つの集大成が見られた。
    リアルな息遣いのまま登場人物を分かりやすくキャラ立ちさせる。
    沖縄問題を越えて普遍的な「風景」を観ることができた。

  • 満足度★★★★

    異状ナシ
    ラストだと思うと勢いやらで、感慨深く見えてくる。ふさわしい作品なんだな、やはり。

  • 踊らにゃ損
    退廃的な生活風景の中で、一見は若者たちのエネルギーってすごいな~、元気だな~、っていう騒ぎっぷりなのだけれども、なんとなく切なくなった。彼ら、国家とか大きな話題を対象にしながら、その矛先が絶対に届かないことをみんな知っている。何にも変わらないことがわかっていて、パワーを出し続けていたようで・・。それが、60、70年代の闘争していた世代と比べて、闘う相手がどうにもならない遠く大きなモノになってしまった今を感じさせた。ガチガチで、選択肢のないからこそ、しらけないで盛り上がってやれ、そんな若者の賢いパワー享受。

  • 満足度★★★★

    そして「異常アリ」
    まず場内入って、異状ナシとはうって変わった綺麗な状態にセットに驚かされる。
    観終わって、これは終わりの芝居ともいえるし、新しい事というか始まりの芝居とも言えるなと感じました。
    面白かったです。

    ネタバレBOX

    「さっき終わったはずの世界」
    もう、まずは朝倉先輩の暴走が凄すぎ(笑)
    そして、中村梨那のぶっ飛び衣装が面白すぎ(笑)
    そのためか、15MMで観たときよりコメディよりの仕上がりになってたと感じました。

    「テンパってる奴」
    もう終始笑いっぱなしでした。単純に面白かった。
    また、佐野さんが、異状ナシとはうって変わったキャラがよすぎ。

    「三鷹の女」
    伊神さんの一人芝居。
    面白かったが、前2本が割りとハイテンションできたので、急激なテンション変更にしばらく着いていけず(笑)

    「三鷹の男」
    ハマカワさんにより一人芝居。
    いやー面白かった。
    しかし、短い時間ではあったが、役者の負担は相当だなとも思えた。
  • 満足度★★★★★

    駆け抜けた若者たち-『異常ナシ』
    解散公演ということもあるけれど、いろんな意味で思い出に残りそうな作品です。
    国道五十八号戦線が本作でグランプリを獲った年のシアターグリーン学生芸術祭は全く観ていないのですが、今回観てこれならグランプリも納得の力作だと思いました。
    劇団の解散を知ったのは友寄さんのブログの文章で、彼の胸の内を想像するに、読んでて苦しくなるほどでしたが。
    活動期間はけっして長くなかったけれど、「記憶に残る」劇団となることでしょう。
    大学の先輩にあたる谷賢一さんが演出し、自分の見知った他の劇団員さんたちも蔭でスタッフとして公演を支えていたようで、厚い友情を感じました。
    最初で最後の観劇となりましたが、解散に立ち会えて本当によかった。
    HPの劇団員たちの写真を見ても、みんな「面魂」という言葉がピッタリのいい表情をしている。
    駆け抜けてきたカッコよさを感じる。
    俳優たちは解散後も個々に活動を続けるのだろうから今後の活躍が楽しみだ。

    ネタバレBOX

    ここで描かれてる「オキナワ」はあの沖縄と思ってもいいし、架空の地だと思って観てもいい、と思った。
    現実の沖縄が抱えている問題や日本の核保有、防衛問題も描かれ、社会的な視点もしっかりしているが、笑いもあり、臨場感があって飽きさせない。
    オキナワ復帰闘争を闘って挫折を経験した住民のスージー(詩森ろば)が自ら述懐しながらセイテツ(山本卓卓)を説得する場面が特に印象に残った。
    彼らの根城の小屋は復帰闘争時代にも使われ、ドアを開けたら、なぜか壁が迫っているが、セイテツはその向こうに何かあると信じて闘いたいと言う。私には70年安保の時代の活動家の若者を連想した。
    しかし、ラストのアナーキーで突き抜けたノーテンキな明るさは21世紀の若者だ。そこに救いを感じた。
    「何事もヴィジョンがないとダメなんだな」ということを痛感した芝居。現在の政治状況にも通じる。
    女優としての詩森ろばを観るのは初めてなのでワクワクした。スージーはシャーマンの能力がある女性だが詩森は力むことなく驚くほど淡々と演じるので、役の人物に信頼感を抱いてしまう。しかし、炊飯器と米を使った妙チクリンな呪術で同じ劇団の浅倉洋介演じる外務省のガモウに米をぶつける場面、風琴工房ファンの私は思わず笑ってしまった。浅倉は翻弄されながら必死に抵抗するさまが面白い。ハマカワフミエが楽天的な南国の娘を好演。
    こういう床にゴミがちらかってるような埃っぽい芝居は本来は苦手だが、脚本が面白いので気にならなかった。
    観られなかった家族へのお土産と記念に初演のDVDを買って帰りました。自分で公演DVD買ったのは初めて。
    記憶に残る舞台をアリガトウ、さらば国道五十八号戦線!
  • 満足度★★★★★

    ∑(゚ω゚ノ)ノ異状アリ!!
    とりわけ、友寄書き下ろしの新作「三鷹の男」のハマカワフミエが素晴らしかった。愛憎入り混じる複雑な国道五十八号戦線への想いと告別の辞、そして新たに踏み出す一歩への決意にも似た。
    他の3編も谷演出でオリジナルと異なる魅力で、俳優陣の熱演も素晴らしかった!

  • 満足度★★★★★

    異常あり。
    すごく温かい、居心地のいい客席の雰囲気。だから。ここからはじまって欲しい、と思った。なにかがはじまるはず、と信じている。

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