満足度★★★★★
駆け抜けた若者たち-『異常ナシ』
解散公演ということもあるけれど、いろんな意味で思い出に残りそうな作品です。
国道五十八号戦線が本作でグランプリを獲った年のシアターグリーン学生芸術祭は全く観ていないのですが、今回観てこれならグランプリも納得の力作だと思いました。
劇団の解散を知ったのは友寄さんのブログの文章で、彼の胸の内を想像するに、読んでて苦しくなるほどでしたが。
活動期間はけっして長くなかったけれど、「記憶に残る」劇団となることでしょう。
大学の先輩にあたる谷賢一さんが演出し、自分の見知った他の劇団員さんたちも蔭でスタッフとして公演を支えていたようで、厚い友情を感じました。
最初で最後の観劇となりましたが、解散に立ち会えて本当によかった。
HPの劇団員たちの写真を見ても、みんな「面魂」という言葉がピッタリのいい表情をしている。
駆け抜けてきたカッコよさを感じる。
俳優たちは解散後も個々に活動を続けるのだろうから今後の活躍が楽しみだ。