満足度★★★★★
イヴにこういうのも
いいかもしれません。
両親とも医療関係者、のどかな遊園地で6歳の子供がさらわれた。
警察も捜査を始めるが犯人からの連絡は一切ない・・
進展がないまま、誘拐された家族の特殊な事情、捜査する刑事部長の過去の事件。
いくつかのシチュエーションがやがてひとつに繋がっゆく、そして予想外の結末に
文章に書くとサスペンス風のドラマっぽいですが、確かに後半は手に汗握る展開に引きこまれますが、作・演の阪上忍くんは、ドラマ性よりも、それぞれのキャストの内面を掘り下げます。
ラストの銃声は予想できたけど、誰を撃ったのかは観る人の感覚によって答えは違います。
キャストの皆さん素晴らしい演技で(ほんとみんなよかったです!!) 、笑いは無しのガチストレート、クリスマスイヴではありましたが、良い作品に出会えました。
玉手みずきちゃん、いつもはカムカムでしか見たことないんですが、良かったっす!!
金魚は自分の死が近づくと、自ら溺れてしまうという。だけど自分は最後まで必死にもがいて、あがいて生きていたいと思う
というセリフ ゾクゾクきました!
だぶん意識的なんだろうけど、薄暗い照明も坂上作品の独特な雰囲気だったし、カーテンコールなしの終わり方もこの作品に関しては納得の感じでした。
満足度★★★★
「毒」はかなり効いていた
「毒」をテーマ!?の坂上忍weeksの4週目、
初日23と26の2回観劇。
予告通り、クリスマスに救いようのない重いお話。
達者な役者揃いでなかなか見応えありました。
セットはシンプルだが映像も駆使されいいかんじ。
二段落ち、ラストもかなり衝撃的で…
でもちょっとだけ物足りないかんじが。
なんだろう?何かもうひとつ欲しいかんじが。
かなり悲しいはずなのになぜか涙が出なかった…。
ちょっとだけ消化不良。
でも「毒」はかなり効いていておもしろかった。
次の坂上忍作品も楽しみ!
満足度★★★★
坂上忍さん、すごい!
些細な一言が人を喜ばせ、救いになることもあるけれど、人を傷つけ、人生を狂わせることもある。
脚本が素晴らしいと思いました。
私は、またひっくり返りそうになった
んです。4演目で1ヶ月連続公演だとかいううちの、最初の「EGO-WRAPPIN`とメス豚の太股」を観たら、ただただ登場人物が怒鳴り合っているみたいな芝居だったので(キレイな女優さんが多かったんだけど)ひっくり返りそうになった。で、今回も心配しながら観たんだけど、また、ひっくり返りそうになった。ただし、今回は面白くて。舞台中央の3匹の金魚の入った水槽。そのエアポンプの音。ほとんどが薄暗い照明で、しかも演者の表情が影になるようなときも多い。そんな中で展開する、ダークで重い物語。最初から最後まで途切れない緊迫感。深まる謎。どんでん返し。論理的に苦しい印象のところもあったし、最後のシーンの後味は決して良くなかったのだけれど、それでも充分に面白かった!
満足度★★★★★
胃がきりきり
それぞれの立場ののっぴきならない事情の描写が、こっちの胃がきりきりするほど迫真があり、また、それぞれの事情の繋がりが少しずつ明らかになるさまが絶妙でした。劇作家坂上はさらにパワーアップ。
オニオンスライスなど、他の作品も見ればよかった…。
満足度★★★★
見ごたえがあった
坂上忍は名子役だっただけあって、映像場面も含め、子役の使い方が巧い。
またTVドラマの出演経験も豊富なだけあって2時間サスペンスドラマ風で、おおよその察しはつくものの、謎解きも楽しめ、俳優も揃って予想以上に見ごたえがあった。
4作品連続上演企画で、一連の作品全体のパンフは配布されるが、公演単体の配役表がないのが不親切。全体パンフとは別に、コピー用紙1枚でよいから簡単な単独公演パンフも添付してほしかった。