SHINOBU’s Brain in the soup  weekly 4 溺れる金魚 公演情報 SHINOBU’s Brain in the soup  weekly 4 溺れる金魚」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    胃がきりきり
    それぞれの立場ののっぴきならない事情の描写が、こっちの胃がきりきりするほど迫真があり、また、それぞれの事情の繋がりが少しずつ明らかになるさまが絶妙でした。劇作家坂上はさらにパワーアップ。

    オニオンスライスなど、他の作品も見ればよかった…。

    ネタバレBOX

    2人の刑事の仲が直ってしまう(もしくは、そんなに悪くなくなる)経緯が、5秒でもいいからあったらなあ。

    最後の銃声一発(かなり大きくてビックリ!)は部長の拳銃自殺かなあ?
  • 満足度★★★★★

    イヴにこういうのも
    いいかもしれません。

    両親とも医療関係者、のどかな遊園地で6歳の子供がさらわれた。
    警察も捜査を始めるが犯人からの連絡は一切ない・・
    進展がないまま、誘拐された家族の特殊な事情、捜査する刑事部長の過去の事件。
    いくつかのシチュエーションがやがてひとつに繋がっゆく、そして予想外の結末に

    文章に書くとサスペンス風のドラマっぽいですが、確かに後半は手に汗握る展開に引きこまれますが、作・演の阪上忍くんは、ドラマ性よりも、それぞれのキャストの内面を掘り下げます。

    ラストの銃声は予想できたけど、誰を撃ったのかは観る人の感覚によって答えは違います。

    キャストの皆さん素晴らしい演技で(ほんとみんなよかったです!!) 、笑いは無しのガチストレート、クリスマスイヴではありましたが、良い作品に出会えました。

    玉手みずきちゃん、いつもはカムカムでしか見たことないんですが、良かったっす!!

    金魚は自分の死が近づくと、自ら溺れてしまうという。だけど自分は最後まで必死にもがいて、あがいて生きていたいと思う 
    というセリフ ゾクゾクきました!

    だぶん意識的なんだろうけど、薄暗い照明も坂上作品の独特な雰囲気だったし、カーテンコールなしの終わり方もこの作品に関しては納得の感じでした。

  • 満足度★★★★

    見ごたえがあった
    坂上忍は名子役だっただけあって、映像場面も含め、子役の使い方が巧い。
    またTVドラマの出演経験も豊富なだけあって2時間サスペンスドラマ風で、おおよその察しはつくものの、謎解きも楽しめ、俳優も揃って予想以上に見ごたえがあった。
    4作品連続上演企画で、一連の作品全体のパンフは配布されるが、公演単体の配役表がないのが不親切。全体パンフとは別に、コピー用紙1枚でよいから簡単な単独公演パンフも添付してほしかった。

    ネタバレBOX

    5年前、幼い娘みゆきを誘拐され、未解決のまま、遊園地での男児誘拐事件を担当することになった捜査1課のマエノ部長刑事(小林健一)。強引な捜査により出世したがとかくの噂を呼んでいる。総合病院経営者の娘婿である外科医イマガキシンタロウ(児玉貴志)と妻で元麻酔医のサオリ(玉手みずき)は犯人から何の要求もなく、幼児の臓器人身売買の線も浮かび、息子ユウタロウの安否がわからず苛立ちを募らせる。1課に途中配属されたサイジョウ刑事(古山憲太郎)は1課の捜査手法に不満を感じ、1課に来て3年という同僚のササキ(安藤真理)からマエノの周辺事情を聞く。
    若いウエキ刑事は、万引きで再三捕まる男(お宮の松)からプロファイル並みの犯人推理を聞かされる。
    事件の真相や真犯人はここでは伏せておくが、1点だけ、息子の誘拐はイマガキ夫妻の狂言であったことが途中でわかるが、素人のシンタロウが息子のことであれほど迫真の芝居が打てるものか、ちょっと疑問だった。
    シリアスな小林が新鮮。お宮の松がなかなか魅せてくれる。
    古山は悪声で決して演技が巧い人ではないが、高倉健や菅原文太の若い頃のような硬派の魅力と存在感が捨てがたい。
    新省庁名になってからの事件なのに台詞が「厚生省」となっているのは気になった。

  • 満足度★★★★

    「毒」はかなり効いていた
    「毒」をテーマ!?の坂上忍weeksの4週目、
    初日23と26の2回観劇。
    予告通り、クリスマスに救いようのない重いお話。

    達者な役者揃いでなかなか見応えありました。
    セットはシンプルだが映像も駆使されいいかんじ。

    二段落ち、ラストもかなり衝撃的で…
    でもちょっとだけ物足りないかんじが。
    なんだろう?何かもうひとつ欲しいかんじが。
    かなり悲しいはずなのになぜか涙が出なかった…。
    ちょっとだけ消化不良。

    でも「毒」はかなり効いていておもしろかった。
    次の坂上忍作品も楽しみ!

    ネタバレBOX

    お宮の松氏(万引き常習犯)、すごくよかった。
    こんな演技するんだな。

    ちょっと前にお隣のスズナリで観た
    児玉貴志氏(子供を誘拐される夫、医師)。
    なんともいえない魅力。うまいなぁ。

    広島光氏(先輩刑事)と
    古山憲太郎氏(赴任したてのキャリア若手刑事)の
    もの凄い白熱したやり取り見応えありました。

    玉手みずきさん(子供を誘拐される妻、元医師)
    いつのまにか母親役が定着したね。
  • 満足度★★★★

    坂上忍さん、すごい!
    些細な一言が人を喜ばせ、救いになることもあるけれど、人を傷つけ、人生を狂わせることもある。
    脚本が素晴らしいと思いました。

  • 満足度★★★★

    ダークで重い!
    お宮の松さん良かったです!

    ネタバレBOX

    考え抜かれた犯罪と、ちょっとしたきっかけで起こった犯罪が交錯していて、非常に重たかったです。

    お宮の松さん演ずる万引き犯が誘拐犯をプロファイルする的確さに驚きました。只者ではない、単なる素人ではない、…納得です!!

    誘拐された子供のお母さんが「疾病(しっぺい)」を「しつびょう」と言っていたのは、女医さんだっただけに非常に残念でした。
  • 私は、またひっくり返りそうになった
    んです。4演目で1ヶ月連続公演だとかいううちの、最初の「EGO-WRAPPIN`とメス豚の太股」を観たら、ただただ登場人物が怒鳴り合っているみたいな芝居だったので(キレイな女優さんが多かったんだけど)ひっくり返りそうになった。で、今回も心配しながら観たんだけど、また、ひっくり返りそうになった。ただし、今回は面白くて。舞台中央の3匹の金魚の入った水槽。そのエアポンプの音。ほとんどが薄暗い照明で、しかも演者の表情が影になるようなときも多い。そんな中で展開する、ダークで重い物語。最初から最後まで途切れない緊迫感。深まる謎。どんでん返し。論理的に苦しい印象のところもあったし、最後のシーンの後味は決して良くなかったのだけれど、それでも充分に面白かった!

    ネタバレBOX

    明るいお宮の松がいい味を出していた。そのせいで、重苦しい雰囲気の中、観客は息を抜くことが出来た。そして、その彼が最後の謎の扉を開ける……。子役の少年や映像の中の少女もしっかり物語を盛り上げていましたね。

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