春琴(しゅんきん) 公演情報 春琴(しゅんきん)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★★

    すばらしい
    昨年に続いて観ました。すばらしい芝居です。

  • 観てきた。
    面白かった! シンプルだけど手間暇のかかっている演出を堪能。
    熟練の俳優陣に畏敬。

  • 満足度★★★★★

    観劇
    観劇

  • 満足度★★★★★

    上質な芸術
    やっと遅ればせながら「春琴」谷崎ワールドを堪能。
    徹底的にこだわり抜いた独特で上質な芸術ですね、これは。
    サイモン・マクバーニー…鬼才と言われるだけある。

    シンプルで上質な舞台美術、役者、照明、音、映像、人形。
    どれもすばらしかった。

    もう一回観たい!

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    その一言のみ。もう一度見たいな。

  • 満足度★★★★★

    陰影の奥
    物語が春琴抄、全体のビジュアルコンセプトが陰翳礼讃、というイメージ。
    クライマックスになだれ込んでいくくだりは春琴抄の文体そのものの、句読点や改行が省かれていても、けっして躍動的というのではなく、じわじわ上り詰めていくあの感じが見事に舞台に乗っていて美しい。
    薄暗く湿り気をおびて光る、役者、人形、畳、着物。鳴くように響く三味線。サイモン・マクバーニーは、作品解釈や演出手法を見せるよりも、わたしたちが美的感覚を研ぎ澄まして谷崎の作品を「感じる」ようにしてくれたみたいだった。

    ネタバレBOX

    幼い春琴は、話者があやつる人形で舞台上にあらわれる。場面転換も、流れるようになめらかに、畳や木の竿や、シンプルな道具で寝所、三味線の御稽古場、ほの暗い廊下などがつくられる。歳を取って、佐助にとって本当の人間となったときに、春琴は人形ではなく、女優の演じる身体となったのだ、と、わかった。
  • すばらしいのだが
    評判通り、緻密で繊細で美しくて、申し分ないのだけれども、カーテンコールの充実感とともに、なにか、全部去っていくような、たぶん来月にはなにも自分の中に残ってもいない、影響を与えられても変わってもいない、そんな気も・・。
    光と音は、電気モノと生が共生。加えてタバコ臭。いろいろと刺激は多かったのですけれども、満腹感しか残らなかったのは、ちゃんと主題をつかめてないってことなのか、そういう演出なのか。
    大人の人形になった生身の女優さんの身体、均整がとれていて美しすぎ。人形よりも人形らしい。

  • 満足度★★★★★

    好きな要素だらけ
    ほんとにほんとに息を呑むすばらしさです。原作なんかなにもわからなくても、その場で起こっていること、場面そのものに感動。

    ネタバレBOX

    昨年の再演分は観ていたので、素晴らしいのはわかって行ったのに。それを超えているのかはわからないけど、細部まで観ても素晴らしいってのは変わらなかった。

    演劇的見立てのおもしろさとか、ごっこ遊び的な魅力がいい。人形を操る深津さんやその他の方々。ストーリーに関わらない部分での人形の動きに妙に感動してしまいました。人形の一挙手一投足に涙を持っていかれるなんて。

    転換とかふすまの開け閉てとかまで細やかに神経が行き届いているのが心地よいです。

    チョウソンハの後姿が美しすぎ。
  • 満足度★★★★★

    芸術作品です。
    ただただ涙が出ました。

    前回より演出が少し過剰になっていましたが、演出・美術・音楽・演じる人たち・そして空気・光と影(陰翳礼讃)、の全てに魅了される、ほんとうに素晴らしい作品です。

    とくに深津ちゃんの素晴らしさと言ったら言葉では上手く言えません、文字にできません。ぜひ、ご覧になって凄さを感じていただきたい!!初めての方は「春琴抄」だけでも読んでいったほうがいいと思います(読んでいなくてもストーリー通りですが、わかっていたほうが強く五感が刺激されるかも)。前に観たときにすごく濃密なイメージだったので3時間くらいあった気がしていたのですが、1時50分という短い舞台でビックリ。なので体もラクです(笑)なので、立ち見でもぜひっ!

  • 満足度★★★★★

    三度目の観劇でも色褪せず
    初演から毎回見ているので、これで三度目の「春琴」でした。
    でも、何度見ても全く色褪せなくて、何度でも見たくなってしまう不思議な魅力の舞台です。

    ネタバレBOX

    全体的に暗くて簡素な舞台は、役者たちの演技と、小道具を鮮やかに使い倒した演出で多彩な色合いを見せていました。
    レパートリーとして何度もの上演に耐えうる、目論み通りの作品が出来上がっていました。

    大筋はS女とM男の物語り。
    それは劇中劇として進行する春琴に関する部分もそうだし、ラジオドラマのナレーターも。
    古い日本の女性像というと「つつましい」という表現が思い浮かぶけど、強くわがままな女性というのも、権力がある女性の姿として度々歴史上にも文学上にも現れているので、これはこれで純粋な日本の表現だと思います。

    ラストの破壊される三味線は、やはり衝撃的で美しい。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    見逃していたこの作品を今回ついに体験。素晴らしいの一言。心から満足した。ごくシンプルであったり、けして奇をてらっているわけではないはずのひとつひとつの演出的アイディアが、非常に研ぎ澄まされていることで、極上の演劇的瞬間を生み続ける。俳優達の演技は無理がなくかつ芳醇で深く、上質な絹のような時間を過した。作品にも演者にも一切の邪念がなく、カンパニー力も素晴らしい。高貴なくらいだった。

  • 満足度★★★★★

    鮮烈な演劇的イリュージョン
    谷崎潤一郎の『春琴抄』を映像、身体表現、人形などを駆使して幻想的に描き、実験的でありながら美しくて品のある素晴らしい作品でした。度重なる再演や海外公演が行われているのも納得です。

    単純に『春琴抄』の物語が演じられるのではなく、ナレーターによって読まれるラジオドラマや谷崎潤一郎のモノローグ、『春琴抄』の登場人物の回想といった異なるレイヤーが同時進行する構成が巧妙で、フィクション性とリアリティが両立していました。

    ビジュアル面では同じ谷崎の『陰翳礼讃』からインスパイアされていて、全編に渡ってステージ上が全て明るくなることはなく、暗いシーンがほとんどで幻想的な雰囲気が出ていました。映像はただ壁に投影するのではなく、様々なものに投影して、幽霊のような不思議な存在感が出ていました。セットも非常に簡素でありながら、少ない物と人による「見立て」で多様なものを表現していて、豊かな空間になっていました。

    そして、春琴を演じる/操る深津絵里さんの演技が圧巻でした。いかにも主役といった前に出てくる演技ではなく、控えめな感じなのですが、幼少の頃から大人の女性まで巧みに声色を使い分け、強い存在感がありました。

    様々な演出のアイディアが必然性を持って使われ、耽美的な物語との組み合わせが非常に上手く行っていて、舞台芸術だからこそ表現可能な独特の質感が強く感じられました。

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