野辺の送り―暗殺風聞'84 公演情報 野辺の送り―暗殺風聞'84」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    暗殺の話はきっかけにすぎず、
    男女平等などの思想を持った赤松小三郎を慕っていた植村先生という人の話へ移っていきました。

    ネタバレBOX

    太平洋戦争、安保、三島の自決、国民皆中流意識などについて話が進みました。

    漢語(音読み)は強い立場から物を言う言葉、日本古来の言葉(訓読み)は心を表現するものという考え方には納得しましたが、言霊という言い方には反対です。言葉には真実でも偽りでも気持ちは込められますが、呪術ではないんですから、インチキ宗教家のような言い回しは大嫌いです。

    文月一花さんの歌が上手いのには驚きました。もっと聞きたいとも思いましたが、それがメインでもないだろうにという気持ちもありました。

    全員が舞台上にいて、隅で誰かが誰かをいじって遊ぶとか、寒い冗談を言ってみんながこけたり無視したりする手法はこの劇団の特徴ですが、やっぱり好きにはなれませんでした。

    何となく明るくないイメージがありますが、きゃぴきゃぴの女優さんがいてホッとしました。
  • 満足度★★

    詰め込みすぎて・・・
    「言霊」「第九条」…いろいろ良いことは言っているけれど、見ている側はよく咀嚼できないまま飲み込んで消化不良。

  • 満足度★★★★

    音楽と演技の調和
    当劇団初見。
    バンドによる生演奏と、演者による演技のコラボが(ミュージカル風に演者が歌う場面を含め)マッチしており、なかなか見事なハーモニーを醸し出していた。

  • 満足度★★★

    音楽良かったー(^^)
    懐メロカラオケも楽しめました。
    楽器置いてあるだけの、素舞台でしたが。
    主人公というより、生きていた時代の流れ・変遷の紹介芝居になっていて。
    幹の見え辛い枝葉の多い木を見ているような感じがした。
    うーんスッキリ感が無かったというか、いまひとつ・・。

    ネタバレBOX

    音楽・台詞など。
    役者さんの声も大きくはっきり聞こえ明瞭な分、
    一本調子になってしまった感じを受けました。
    メリハリが欲しかったかな。

    我武者羅に突進する機関車は見ていても楽しいけど、
    途中でのお花畑近くでは減速して欲しいし、
    キチンと止まって時間調製した停車駅では、
    お弁当なんかも買いたいな。 って思いましたね。
  • 満足度★★★

    迫力のある音楽
    幕末時代の赤松小三郎の半生を劇中劇で描くという設定で、政治的なテーマも絡めた骨太な作品でした。赤松小三郎の名は初めて聞いたのですが、進歩的な人だったようで興味を持ちました。

    演奏舞台という劇団名の通り舞台の1/3の面積はバンドの演奏スペースで迫力のある演奏を聴かしてくれました。バンドだけでなく役者も歌う場面(各時代の流行歌)が多くありました。

    骨格は真面目な内容ですが、笑わせようとするシーンがたくさんあり、重い雰囲気ではありませんでした。ただし、あまりにベタな効果音やリアクションばかり用いていて、あまり笑えるところはなかったです。
    初演(1984年)当時の流行語を用いたギャグが多くあり、それがしつこく繰り返されるのも今の時代に観るには空回りしていて残念でした。

    台詞を話す人がいちいち前に出てくるというスタイルは劇中劇という設定からそうしていたのかもしれませんが、芝居というより語りを延々聞かせられているみたいで、ドラマとしての盛り上がりに欠けるように感じました。
    もう少し現代的な演出での公演を観てみたく思いました。

  • 満足度★★★★★

    脚本家の歴史観
    赤松小三郎というあまり知られていない幕末の志士に焦点を当てることで見えて来る日本の精神史。万葉集から幕末、明治、戦争、戦後、安保闘争、学生運動、三島由紀夫、現代まで、よく2時間ちょっとでまとめられたなあと思えるほど盛りだくさんで濃い内容。常に自問自答を繰り返しながら激動の時代を生き抜いて来た人だからこそ作ることが出来た物語だと感じた。劇中の音楽も、バンドの生演奏だと立体感が違う。

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