満足度★★★
ファイナルファンタジー
ストーリー性は薄いのに85(+α)分間、観る側の気持ちを引っ張り続けるのが何ともフシギ。
それは手法と演技、そしてちりばめられた謎によるものか?
本作とは真逆でストーリーものでこちらの謎解きもあるという『やがて僕は…』も観たくなったがもはや手遅れ。
なお、ストーリー性の薄さゆえ、舞台を初めて観る方には向かないかと。
満足度★★★★
僕
ストーリーはないのにどうしてここまで引っ張れるのか…。空気感で何かを伝えようとしている感覚だった。へんな感覚ではあったが、荒い感じもした。まわりが衣裳になっても僕Tシャツの主人公に展開が読めたが、そうでもして僕はここにいると誇示したかったのかとも解釈できる。飯島愛?のアダルトビデオは蛇足。
満足度★★★
初 劇団エリザベス
精一杯、変な芝居を提供しようと務めますと
熱くおっしゃる主宰のk.r.Arry氏にお誘いいただいて
『ファイナルファンタジー』を鑑賞。
青年の苦悩、苦悩、苦悩の連続。
どんな美しい言葉も苦悩の中では悲しく薄っぺらく…。
確かにかなり変。いい意味でかなり変だ!
この芝居の全てではないけれど、
この変なかんじ部分的にはかなりおもしろい。
次、どんな作品になるのか注目したい。
満足度★★
拒絶反応
『やがて僕は拒絶する』を観ました。ストーりーは悪くない。衣装も舞台もいい。ただ今の時代「障害者」連呼はいただけない。他のせりふに代えることはできたのではないか。
満足度★★★★
もう少し。
「やがて僕は拒絶する」を観てきました。
「ファイナルファンタジー」も観たかったのですが、予定が合わず断念。
とても抽象的な舞台でした。
が、こちらに何かを伝えようとしている姿勢があったのでそこら辺はあまり気にならず。
演出と照明がとても印象的で、照明の綺麗さには感激しました。
満足度★★★★
やがて僕は拒絶する
台詞のリズムと面白さでどんどん芝居に引き込まれる。
演出面では照明と衣裳が素敵だった。
役者は主人公役の尾山タカシが達者だった。
ちょっと追いかけてみたくなる劇団だ。
満足度★★★★
脚本が秀逸
両作品とも観劇。ファイナルファンタジーのほうが好み。前の人も書いているが、本当に同一の作者なのかと思うほどに脚本が綿密に、そして対比的に描かれている。両作品観てもらいたい。久々に脚本で魅せる劇団だと感じた。
満足度★★★★
青年の苦悩が詰まってる。
2作品観劇。両方とも僕のあがきやもがき、苛立ちを濃縮還元にして制限時間内いっぱいにフルスピードで押し切ったような、俗に言って青年の苦悩をテーマにしていたが、見せ方も演技の質も全く違っていて、ほんとうに同じひとが描いた作品なのかと疑うほどだった。
なんでも当パンの主宰のあいさつ文によると片方の作品が好きだともう片方の作品はキライになるように心掛けたそうでご多聞に漏れず、私もそのようになった。
『やがて僕は拒絶する』の方は登場人物たちが自分の気持ちを素直に吐き出すことが多かったので、それぞれの苦悩がよく伝わってきたが、そのすべてが僕が僕を肯定するためにでっちあげるたくさんの嘘だとすると、言葉の持つ意味合いが反転するように思える演出が秀逸。
一方、『ファイナルファンタジー』は、つまらない日常から全力で逃走しようとしている僕の話。
現実なんてクダラナイぜ。っていう精神状態を中指を突き立てて大人に歯向かったり、世の中に対する不平不満をそーゆー仲間を集めてロックな音楽に乗せて歌ったりするようなわかりやすすぎるエネルギー行動に流れずに、何かのせいにしてヘラヘラ笑ってフラフラネトゲーに勤しんでいる『僕』の不健全さ、そのアナーキズムが最高。
そして、大事な言葉をあえてサラリと受け流すスノッブさが、現代口語演劇をアイロニカルに表現しているようでかなりツボだった。
どちらを観ようか迷ってる方は両方見たほうがいいとおもうけど、安全な場所からダメ人間を眺めていたいひとは『やがて僕は拒絶する』を、現実逃避が趣味なひとは『ファイナルファンタジー』を個人的にはお勧めします。