「ファイナルファンタジー」「やがて僕は拒絶する」 公演情報 劇団エリザベス「「ファイナルファンタジー」「やがて僕は拒絶する」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    『ファイナルファンタジー』の回を観ました。
    社会性の無い追いつめられたような青年の、さらに追いつめられていく鬱々たる話。

    ネタバレBOX

    始まる前からひたすらゲームをしている「僕」がいて、人との接触を拒否したような霞のかかった舞台にいきなりカーペンターズの歌声が流れ出して、それがあまりにも合わなくて、それにしてもカレンは澄んだ声をしていたなあと聴き入ってしまいました。

    日本の上空をミサイルが飛ぼうが、大学を卒業もせずにゲームをしている「僕」。しかし、単なる引きこもりではなくレベルアップのアルバイトということで少し安心しました。

    ただ良く聞いてみると、レベルを上げるだけが目的で、本人じゃないから話し掛けられても話してはダメ、ボスキャラと戦ってもダメ、そもそもボスキャラに遭遇してもダメと、他人との関係を持たないことが条件という全く社会性の無い仕事でした。自給750円ということだけが社会との接点というやっぱりほとんど引きこもりでした。

    レベルアップの音に違和感を覚えこのアルバイトすら止めようとする「僕」、この社会性の無い人間が社会との唯一の接点すら無くそうとして彼女に振られ、私はホッとしました。ニートに彼女は要らない!!

    父親が死に仕送りも無くなろうとする現状、どうするんだろう。実家に帰って本格的にニートかな。しかし、経済的背景を持っていないとニートすらできないのが今の社会です。鬱々たる気持ちのときにまたカレンの歌声…、本当に合わないけど素敵でした!

    もしそうだったらですが、手塚のペニス役が初舞台ってどんな気持ちかなと思いました。性に関連した言葉を連発していましたが、テレビと違って舞台は何でもできるんだとばかりに放送禁止用語を多用するのって初演出にありがちなパターンですね。

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    2010/10/19 03:49

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